2008.01.31.

青い相姦
02
横尾茂明



■ 戯れ2

二人がこんな関係になったのは梓が中学1年生、直人が中学3年生の時だった。
母が大阪の某会社を買収し、立ち上げ期間の一ヶ月を留守にしたときであった…。

父は梓が幼稚園のとき癌で急逝し…
母はそれまでの公認会計士を辞めて父の後を引き継ぎ、当時急成長であった半導体基板製造会社の代表取締役に就任したのであった。

母は父の会社の会計を引き受け大きくしていった自負も手伝い…
後継後は父の居ない寂しさを紛らすように一心不乱に働き…
子供を顧みることが少なくなっていった…。

そんな母と…まだ幼い梓の隙間を埋めるように
直人は優しく梓に接し、梓も直人に母の代わりを見いだしていく…。

そんなとき…どちらからともなく肌を寄せ合い、満たされない近親の愛を、青い性の歓びで満たしていった…。

直人と梓の関係はもう2年になる…。

そう…あの日は朝から小雨が降る春先の日曜日だった…。
梓が土曜の夜に発熱し…直人はオロオロしながら妹をおんぶして近くの内科に走った。
病状は風邪でたいしたことはなく、薬を貰って帰ってきた。

その夜は妹のベットで添い寝をし、氷嚢を代えたり水を飲ませて介抱に努めた…。
朝方には妹の熱も下がりはじめ直人は安堵し暫し微睡んだ。

「お兄ちゃん有り難う…」
直人は妹の言葉で目覚めた…横に寝る梓は兄の肩に頬を寄せて見つめていた…。

「アズ…熱が下がってよかったな…俺も昨日はオロオロしちゃってみっともなかったね」「ううん…お兄ちゃんカッコよかったよ…アズ…お兄ちゃんのこと…すき…」

「そう…俺もアズのこと…大すきだよ…」
梓の濡れてるような瞳に見つめられ…直人はこの時初めて胸が高鳴った…梓を女として初めて感じたときと言ってよかった。

「お兄ちゃんアズ…すごく汗かいちゃったの…パジャマ着代えたいな…」

「そう…汗が出てきたなら熱が下がった証拠だよ、あぁーよかったー…」
「じゃぁちょっとまってて、お湯を持ってくるから! 体を拭いて下着を替えればもっと気持ちよくなれるからね」

直人は安心感に浮き立ち階段を降りていく、そしてすぐに洗面器のお湯にタオルを浸して返ってきた。

「さー脱いで、このタオルでよく体を拭くんだ、俺は今からおかゆを作るからね」

直人はタオルを絞り、梓の背中に腕を差し入れて抱き起こした。

「さー…一人で拭けるだろ?」
タオルを梓の手に握らせてから、おでこに掌を当て熱をみた…。

梓はフーッと息を吐き…暫し考えるように天井を見つめ…またベットに仰向けに倒れた。
「お兄ちゃん…まだ目眩がするよー…体がだるいの…」

「そうか…あんなに熱が出たもんなー…」

「お…お兄ちゃん…私の体…拭いてくれない…」

「……………………」

「バカ、変なこと言うなよー…昔ならともかく……」

「いいの…お兄ちゃんなら…お兄ちゃんにならアズ…見られてもいいもん…」

タオルをそっと直人に差し出す…。

直人はタオルを受け取ったものの…躊躇して妹の瞳を見つめてしまう。
妹とはいえ中学生…最近は胸も大きく膨らみ腰の張りも女を感じさせ、風呂上がりの大胆な妹の仕草には目のやり場に困るときが暫しだったのだ。

直人はしばし考えた…しかし妹の哀願する眼差しに抗しきれず…。
「本当にいいんだね…じ…じゃぁ…俺…目を瞑って拭くから…それならいいよね」
「さー…脱がすよ…」

直人はタオルをナイトテーブルに置き、妹のパジャマの釦に指をかけた…。
指先が震え…その震えが妹にも伝わっていく。

釦を全部外し…目を瞑ってからパジャマの前を開き…そして再度抱き起こしパジャマを肩から落として、妹に手を上げるように言い…下着の裾を掴んで一気に上方に脱がせた。

「痛い!」
その声にハッとして直人は一瞬目を開ける…。
真っ白な乳房がブルン揺れるのを目の正面でとらえた…
(ブラジャー…付けてないんだ)

「お兄ちゃん…そんな乱暴にしたら痛いヨー…」

「ゴメン…ゴメン……」

「あっ! お兄ちゃん目…開けてるヨー…」

直人は妹の正面に対峙する…真っ白な裸が現出していた。
乳房の形が素晴らしく…乳首はほんのりとピンクに揺れて愛らしかった…。

「お兄ちゃん…そんなに見つめないで…アズ…恥ずかしいヨー」

「あっ、ああゴメン…アズの体がすっかり大人になってたから…ちょっと驚いて…」
直人は自分の声が上ずっていることに赤面を覚えた…。

「やっぱり…目を瞑ってちゃ出来ないや…もうアズのこと見ちゃったから…今更目を瞑ってもしょうがないか…」

「アズ…お兄ちゃんに目を瞑ってなんて一度も言ってないよ…ウフフ」

梓は唐突に思った…兄といつからお風呂を一緒にしなくなったのかなー…と。

あれはたしか…小学4年のときだったと思う。
いつものようにお風呂で兄とはしゃぎ、洗いっこしてたとき…
私が立って兄が座り…シャボンにまみれた兄の手が私の股間を丹念に洗っていた…。

その時…腰奥に痺れに似た感覚が急に訪れ…我慢してたけど…とても立っていられなくなり…私、急にしゃがんでしまった…。
兄は私が赤面しているのを怪訝な顔で見て「変なヤツ…」とポソっと呟いた…。

私…その日を境にもう兄とは一緒におふろに入れなくなってた…。

あの痺れるような快感は後になって分かった…
中学に入ってから偶然オナニーを知り…その快感があの時と同じものだったということを…。
それ以来…兄の裸のお尻とちっちゃなペニスを思い出しては性器を刺激して悶えた…。

その兄の手が…今私の乳房に触れる…タオル越しとはいえ兄に触られる感覚は奇妙な感覚…くすぐったいような…淫らで痺れるような…。

直人は妹の乳房に初めて触れた…何て柔らかいんだと思う、また背中に廻した素手に女の肌を感じる…そのスベスベした柔らかな感触は今までに経験の無い触感と思う…。

次いで妹の背中を拭く…空いた手は腹部に当てられたが指先が次第に乳房の下端に触れる…プニっとした感触が伝わり、またスベスベした女性特有の背中の滑らかさが目を射る。

「お兄ちゃん…下も…拭いて…」
妹の声が微かに震えていた…そしてはにかむように仰臥し腰を浮かせパジャマのズボンを脱ごうとモジモジする…。

「お兄ちゃん…脱がせて…」
妹のはにかむような恥じらいに…直人はとろけそうな感覚に堕ちていく。

手が妹のパジャマとショーツに掛かる…そして徐々に下げていく…。
可愛い腹部が現れ…青みがかりふっくらと盛り上がった恥丘が現れた…そして艶めかしい切れ込みの上端が見えた…。

恥丘は円やかに膨らみ…無毛の丘から深い切れ込み至る線は魅惑の様相を呈し、直人の心臓を鷲づかみに絞り上げる。

すっかり脱がされて…梓は恥ずかしそうに顔を横に向ける…。
直人はタオルをお湯に浸し…すすぎながら改めてベットに仰臥する妹を見る…。
(な…なんて綺麗なんだ…)

その光るように白い裸体は、直人がこれまでに見たどんなグラビア写真さえ…霞んでしまうほどの流麗さと…青い性に誘う艶めかしさを匂わせていた。

乳房の隆起と淡いピンクの乳首…くびれた腰から張り出した艶めかしい太腿…その狭間に隆起する性器…それは大人の一歩手前、淡い青の性を発散する魅惑的な裸体であった…。



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