2010.08.22.

セレブ欲情調教
22
影山有在義



■ 餌食2

源蔵は、義男の首輪をはずした。
義男は、四つん這いで、すばやくのり佳の元に寄った。
横向きののり佳に跨り、叫びをあげた。
「義男さん! やめて!」
義男は、のり佳の顔をぺろぺろ舐め始めた。
「うぐぐっ」
義男の舌がのり佳の口の中に侵入しようと窺うが、のり佳は頭を強く振って拒絶する。
義男は気にもとめず、指のない掌で、乳首を優しく転がりはじめた。

 あああぅ

のり佳の深いため息を聞き、義男は耳の穴に舌を差し込んでいった。
のり佳の顔から首筋までが赤く染まってゆく。
乳首を転がされながら、のり佳の口は義男の舌に侵入をゆるした。
義男の長くよく動く舌が、のり佳の舌を巻き上げる。
その感覚だけで、下半身が大きな期待をしている。
既に花は蜜をたたえ始めたにちがいない。閉じられない足の間を源蔵に見られたくない。

義男の舌は口を離れ、首筋へと向かって行く。
のり佳に寄り添って 寝転び熱い首筋に舌を這わしてゆく。
首筋から鎖骨へ、鎖骨から脇へ、やがて大きく突き出したのり佳の乳房の麓からゆっくりと頂上をめざして登り始めた。

義男の大きく開いた口が乳房全体を塞いだ。
口の中の空気が強く吸われ、乳首が真空の中に突き出された。
痛いほど硬く勃った乳首に舌がまるで蛇が巻きつくように締め上げてゆく。
義男は自由に使える物が舌だけになってしまったぶん、その舌技をぞんぶんに磨きをかけたのだった。
吸引された乳房から飛び出した乳首にネットリと舌が絡みつく。

うっ! くうぅっ!

 巻きついた舌がぞろぞろ動く度にのり佳は体をがくがくさせた。
その様子をみて源蔵はほくそえんだ。
のり佳は源蔵の存在すら忘れて淫欲にのめりこんでいった。
義男の舌がゾロリゾロリと動きのり佳の乳首を締め上げて行く。

 ひっ、ひぃー!

体を海老の様に反らせたのり佳に、ガリガリにやせた義男がへばりついている。
乳首にからみついていた舌がほどけ、今度は舌先がピタピタとたたきはじめた。
ねっとりとした淫欲から、鋭い感覚に変りびくんびくんと体を震わせた。
義男の淫責にのり佳はいいように翻弄されていった。

背中に回った義男は、舌で背中の真中を舐めあげた。
掌は、胸を撫で上げ、転がしていた。

舌はやがて臀部にまわり、高く上げられた腿の付け根をしつこくまとわりついていた。
すでに肉花はすっかり開花し淫蜜をたらしていた。
義男の舌は楚頚部から内腿を往復するもなかなか肉花にはふれようとはしない。わざと触れずにのり佳がこわれるのを観察しているのだ。
ときどきわざと舌先で肉花の縁をかすって、のり佳の口から苦しげな声を洩らさせた。
 ようやく淫花を舌がとらえはじめたときには、のり佳はイキの良い魚のように全身を痙攣させていた。
蠕動させた舌先が割れ目を行き来する。
淫汁を噴出す陰唇はすぐにパックリと開き始めた。
細かな蠕動運動がクリを捕らえた。
乳首の時のように巻きつき、締め上げ、パンチングボールをたたくようにすばやく動いた。

 ビシュー! ビュッ! ビュッ!

のり佳が潮を吹き上げると義男は狂喜の声を発して汁をせせった。
「これはたまらんのう」
源蔵はのり佳の悶え、のたうつ姿に興奮し、一物を取り出してしごき始めた。

 ぐったりしたのり佳の股間から顔を上げた義男は突然大きく口を開けた。
ガクガクとさらに大きく口を開け、自らあごを外した。
だらりと伸びた顔をから舌が異様に伸ばされた。
口が蛇の様に大きく開いた分、舌がより根元まで口がら突き出す格好となった。
まるで生き物の様にニョロニョロと動く舌がのり佳の肉花を改めてさぐる。
苦しげな表情でうめきを洩らすのり佳。
ちょろちょろと舌先が忙しげに動く。
たちまちのり佳が淫獄に引きずり込まれて行く。

義男の舌が丸く筒状に尖り、するするとバギナに吸い込まれていった。
義男の舌技は自らあごを外してまで極められていたのだ。
蛇が大きな獲物を飲み込むときのように180度にちかくに開いた口が、のり佳の股間をくわえている。
のり佳に入った舌が抜き差しし、前歯がクリを掻き、下の歯がアヌスを掘る。
時々アヌスからバギナをぞろりと舐め上げ、舌先がクリを弾く。
歯の硬い感覚と舌の軟らかな感覚が交互に押し寄せる。
それらの動きが口を離す事無く行われて行く。
今まで感じたこのない淫欲につつまれ、のり佳は涎をたらし、よがり続けた。

 源蔵は髪が乱れたのり佳の顔を持ち上げ極太マラを口に挿入した。
ほぺたを一杯に膨らまして源蔵を頬張るが、大きな淫波に押され、口からマラを吐き出し
てしまう。
いらついた源蔵はのり佳の髪を掴み自ら腰を使った。

下から義男に責められ、口を源蔵に塞がれ、のり佳はくぐもった声を漏らしながら汗と鼻
水とよだれを垂れ流していた。

 のり佳が頭を強く振って再び源蔵を吐き出し、叫んだ。
「おねがい! 源蔵、私を貫いて! このままでは、狂ってしまいそうです。イカせてください!」
「だめじゃ。まだまだじゃ」
源蔵はのり佳の口にねじ込み腰を使った。
源蔵の昂ぶりが近くなり腰の動きが早まっていく。

 ぬおおおおっ!

「出さないで!」
源蔵が頂点に達する直前にマラから逃れ叫んだ。
「おのれ!」
のり佳の髪を掴み源蔵は顔に向けてしごいた。
どぼりと液が飛び、のり佳の鼻の上にはりついた。
義男はそんなことにはお構いなしに自らの行為に没頭していた。

 源蔵は放出しきると、そそくさと下履きを穿いた。
「その男に狂わせられるがいい。わしはちょいと庭で一仕事じゃ。ほっほっほっ」

 のり佳の体は深い肉欲を憶えてしまい、最初こそ義男の舌技攻撃で浅く達したが、それだけでは満足せずより高く、大きな淫欲を欲していた。
いかに義男の舌技が飛びぬけていようと、本物の肉棒に貫かれねば満足できそうにもなかった。

源蔵の特大のモノを咥えさせられたことにより、そのごつごつした肉こん棒が頭から消し去ることができなかった。
むしろ義男のねっとりとした責めが、余計その思いを強くし、蛇の生殺し状態に陥っていったのだった。


 源蔵は庭で何事もなかったように植木の手入れをしている。
秋の日差しの中でゆっくりと枝振りを見ながら剪定をしていた。
その庭の一角の地下でその家のセレブの奥さまがなめくじのような男に全身を延々と舐められ吸われつづけ、悶え泣きしていることなど想像もできないことだった。
 源蔵は手を休めることなく作業を続けている。
しかし、頭の中では先ほどの地下でののり佳に加えられたねっとりとした淫責に泣くのり佳を思いだしていた。

上品な肩から延びた腕は後ろ手に手錠をかけらていた。
くびれた腰から大きく張り出した尻。むっちりとした太ももからスラリとした足。
そのキュっと締まった足首に巻かれた縄は 無常に大きく開脚を強制するように高く吊られていた。

 “あの義男にとりつかれた女達は間違いなく狂った。果たしてのり佳奥さまはどうなされたかのう”

源蔵はかすかに口元を緩めた。
日が徐々に傾きはじめた。

源蔵は股間に力がみなりが戻ってきたのを感じていた。
 夕日を背中に感じた源蔵は時計を見た。
時計は5時を少し回ったところだ。

のり佳が地下におりたきたのは1時すぎだったから、あれから4時間はたっている。
さすがに、義男共々疲れ切っていることだろう。

“ちと、長く時間をおきすぎたかの”

 源蔵は、いそいそと作業小屋に向かって歩き出した。



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