2010.08.22.

セレブ欲情調教
23
影山有在義



■ 餌食3

作業小屋は暗くなっていた。
切り板を持ち上げると明かりと共にもわっとした空気が上がってきた。
汗と埃、それに義男のものと思われる唾液臭だ。

かすかな息遣いに続き、のり佳の低い声が長くのびている。
その低い声が大きくなり、高く鋭い喘ぎに変ってゆく。

 あっ! あっ! あぅっ!
 あ〜っ、あ〜っ、あ〜ぅ

 元の低い声に戻ったところで、源蔵は梯子を下り始めた。

 汗と義男の唾液で、のり佳の身体が光っていた。
まるでロースとチキンのように照りをはなっている。

義男は指のない掌でのり佳の尻の肉を広げアヌスに舌を突き入れようとしていた。
さすがに侵入を阻まれ尖った舌先は忙しく皺の回りをまわっていた。

のり佳は髪が顔に貼りつきよく表情が見えないが唇をさかんに舌で舐めている。
吊られた足がゆらゆら揺れている。
すっかり充血しきったバギナはポッテリと見事な肉花を咲かせ、蜜を滴らせている。

 “義男もさることながら、奥さまの何たる体力、なんたる淫欲さか”

「二人とも元気なことじゃ」
源蔵が声をかけても、義男ものり佳も反応をしめさなかった。

のり佳のアヌスにとりついている義男に首輪を取り付け、引きずって部屋の片隅にある檻に押し込み鍵をかけた。
義男は獣の声を上げ檻を揺すった。
源蔵はスタンガンを檻の外から義男に当てた。
鋭い叫びをあげ、義男は失神した。

静かになった地下室にのり佳のかすかな息使いが残った。
滑車から柱に結わえ付けたロープを解くと、力なくその場にへったった。
源蔵はすばやく下履き脱ぐと、すでにナマコマラがそそり立っていた。
のり佳の腰を掴み尻を大きく突き出させた。

 ああっ

のり佳の口から声が洩れた。

 “げんぞう…つらぬいて…おもいっきりつ…らぬいてちょうだい…”

「源蔵のマラが恋しゅうて、恋しゅうて、しかながなかったのでございましょう」
そう言いながらカリ先で肉ヒダを掻き分けて上下させた。
濡れたスポンジから水が滴る様に淫水が滲み出した。

 “はやくぅ…”

後ろ手に手錠をかけられた不自由な体制で尻をよじった。
 肉こん棒と化したデカマラに手を添えてゆっくりと押しこんでやる。
濡れ光るヒダが大きく口を開け汁を滴らせながら飲み込んで行く。
のり佳の背中が反りあがる。

 くっ、くううっ!

「源蔵! いいっ! 突いて!」

 源蔵はのり佳のくびれたウエストから広がる型のよい尻を おおきな節くれだった指でがっちりと掴んでわざと動かなかった。

「源蔵のチンポが“欲しい”というのじゃ」
「欲しいっ! チンポで突いてぇっ! はやくぅっ!」
「思いっきりぶち込んででもよろしゅうございますか」
「はやくぅ! ぶち込んでこねくりまわしてちようだい!」
「うほっほっほっ!」

源蔵はのり佳がすっかり術中に嵌って興奮をおさえきれなかった。
腰をグリグリとのり佳に摺りつけ、焦らせて楽しんだ。
絶えきれずにのり佳が自ら腰を前後させる。

源蔵は相変わらず腰をのり佳のバギナを中心に円を描く様に大きく回した。
バギナを支点としてナマコマラがのり佳の蜜壷を、掻き混ぜ、捏ね繰りまわす。

のり佳の欲情は一気に頂点に達した。

肩から背中にかけて朱に染まって行く。
眉間に皺を寄せ迫り来る大きな欲情に必死に絶えるのり佳。
源蔵のマラが回転しながらカリ先まで抜かれ、そこから一気に直線を貫いた。

 ふんぐっ!

 急に来た直線攻撃に身体を貫かれて、鋭く大きな快感に思わず頭が跳ねあがった。
源蔵は深く刺したまま細かな蠕動を与えてた。
そのままゆっくりと再びカリ淵まで引き、渾身の突きを入れた。

 はふっ! んんんっ!

 あまりの鋭い一撃にのり佳は打ちのめされている。
源蔵は口元を歪め黄色い歯を出して笑っていた。

 そりゃ!

源蔵が突きを入れる度にのり佳の身体から悲鳴があがる。
決してリズムをとらず、間をおきながら突いてくる奇襲攻撃にのり佳はずたずたになってゆく。

「そんなに、一気にしないでください。身体が壊れてしまいます! もう少し…ふぐぅ!」
源蔵がいきなり連続の突き入れを始めた。

 あっ! あっ! あっ! ああああああっ!

 ぱん、ぱん、ぱん!

尻に打ちつける連続音が乾いた音を立てる。

 いいいいいいん! あふっ! いっ! いっ!

 後ろ手の手錠を源蔵が引張り、のり佳の身体が反りかえる。
のり佳が支離滅裂にわめきたてる。

源蔵は責めの手を緩めない。
のり佳の体の力が抜け、崩れ落ちた。
 源蔵の顔もさすがに赤くなって、息もあがっていた。

「まだ、まだですぞぉ。きっちり、締め上げてやりましょうぞ」
源蔵は性鬼とかしていた。
挿入したまま、のり佳の身体を横向きに転がした。
足首を掴み、肩にかけた。
片足が大きく広げられ、恥骨がグリグリ当る位、深く挿入した。
そこから、また先ほどと同じように蠕動運動にきりかえした。

あああああああっ!

のり佳が覚醒し、再び大きな淫欲に襲いかかられる。
「身体の底から突き上げてやるわい」
ピンクローターを手に取り、一つをアヌスに押し当てた。

 だめ、だめっ! いやぁぁっ! うんっ!

 そのままローターを押しこんで行く。ローターが完全にアヌスに埋没しても、さらに中指がねもとに埋まるまで押しこんだ。

 むんんうぅ!

 もう片方のローターで挿入されたマラに絡むバギナの淵をなぞり、クリ共々振動を加えていった。
ころあいを見計らい、突きの攻撃に転じた。
大きく仰け反るのり佳の重たげな乳房の先端を口に含んだ。

 ちゅぱっ!
 
 ああっ! いいっ、もうっ!

 思いっきり吸いつき、ついばむ。突く、吸う、ローターをあてる。
蠕動攻撃でゆすり上げ、嬲りつくす。
源蔵は荒い息を吐きながらも、口元を笑いに歪ませていた。

のり佳は淫欲の大海原に投げ出された小舟となり、大きいうねりの中にたたかれ、揉まれ、やがてばらばらに壊されていった。

のり佳は開放された時間を覚えていない。
憶えているのはフラフラになって、庭を歩いてキッチンで水を飲んでから、自分の部屋にたどり着きそのまま寝込んでしまったことだ。

日曜日の昼過ぎに目覚めると、全身が筋肉痛だった。
身体全体から汗と唾液のなんとも言えない臭いが漂い、慌ててシャワーを浴びた。
 シャワーを浴びながら、昨夜の悪魔の所業を思わずにはいられなかった。

またしても源蔵にいいように翻弄されてしまった。それにすべてこたえてしまった自分の身体が呪わしい。
ハシタナイ言葉をはかされ、狂態を晒しだしたのはのり佳自身だった。

だが、もう源蔵から悪魔のイザナイがくることはなくなった。いや、もしあったとしてものり佳の絶対拒否の姿勢が揺らぐことはなかった。
そんなことがあったら、間違いなく夫に相談のうえ、警察に連絡をしようと改めて決意を固めた。



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