2010.08.22.

セレブ欲情調教
25
影山有在義



■ 幻惑2

そんな夫の驚きにのり佳はまったく気づいていなかった。
夫の肉棒をしごき、早くも自身のバギナに導いていた。
すでに濡れそぼったバギナに肉棒の先端をあて、上下させて挿入の体制を整えていた。
あまりの変化に驚いている夫には目もくれず、ただひたすら求めている。
自ら腰をグイッと押し付け、カリを一気に呑みこんだ。

「来てっ!」
正樹はあわてて、腰を入れた。

 ふうんっ!

のり佳が仰け反る。
 ポッテリと濡れた、妻のアソコが今までに味わったことの無い物に変っている。
熱い肉がグイッと正樹の一物を握り締めている。
「すごいな。すぐにイキそうだ」
ゆっくりと船を漕ぐ様に、正樹は腰を使った。
正樹が突き入れると、下からのり佳がそれに合わせてしゃくりあげる。
のり佳の腕がしっかりと正樹の腰に絡み付き、密着を高めている。

 ふうんっ、ふうんっ!

正樹はイキそうになり、動きを止めようとするが、のり佳はそれを許さず下からしゃくりあげてくる。
「だめよ、まだ、まだよ…」
歌うように下からのり佳がうめく。
正樹は歯を食いしばって耐えぬこうとするが、それに合わせようとせず、のり佳は、腰をしゃくりながら回し始めた。
「ぬおおおっ、だめだっ、イクぞぉっ!」
正樹は放出した。

ぐったりと、のり佳の上にのしかかる。
のり佳は体の中でまだ若干固さの残るペニスを咥え込んだまま、惜しむ様に腰をしゃくっていた。
しかし、完全に萎んでしまうと、素早く体をかわし、夫の上に体を入れ替えた。
体液で濡れたままの陰部を晒して、夫の顔を跨ぎ、力なく横たわるペニスを口に含んだ。

「おい、おい。いったい、どうしたというんだ」
「お願いです。もう一度、お願いですから」
「それにしたって、拭くぐらいしたらどうだ」
正樹はサイドボードからティッシュをとり、鼻先で蠢く妻の体液でぬめった陰部をぬぐった。

そんなことにも、まったく意にかえさずのり佳は夫のペニスを夢中で再生させようと咥内で、吸い、しごき上げている。
湿りをおびた淫靡な音がのり佳の口と夫の股間から発せられた。

貞操な妻の余りに急な変貌に正樹も異様な興奮を覚え、いつもなら一度で十分であったが、敢えて拒否しようとはしなかった。
まじかに妻の張り出した臀部が上下するのを見せられ、強烈に吸い上げられるフェラチオで除除にペニスが回復に向かっていった。
 十分な張りが戻ってくると、のり佳は夫のペニスをしごきながら自ら股間に埋め込んでいった。

 あああっ

のり佳はすぐに、もどかしげに腰をゆすり始めた。
だんだん 強く打ちつけてゆくが、さすがに男のようには強く打ちつけることができず、もどかしげに髪をかきあげる。
やおらに夫の手を自らの乳房に導いて言った。
「強く掴んで!」
正樹はびっくりしたが、言われるままに下から両方の乳房を絞った。
重たげな乳房がグイッと前に大きく突き出した。その感触と淫靡に変形した乳房をみて、放出したばかりなのに、正樹は興奮の極みに達しそうだった。

妻は半開きの口からチョロチョロと舌を出して唇を舐めていた。
片手を正樹の太ももの上に置き、大きく仰け反った。
もう片方の手が自らの股間に回っていた。

いったい何をしているのかと正樹は接合部分を凝視すると妻の指が、しっかりと陰茎を捕らえているバギナの淵と陰核をなぞっているではないか。

 “お前、一体…!”

正樹は改めて妻を見た。
のり佳は口を尖らすように開け、その唇の周りをペロペロと舐めまわしていた。
その表情は淫乱女そのものの顔だった。

目の前にいるのは間違い無く妻だ。

“コイツは一体どうなっているんだ!”

のり佳は体を大きく反らし、激しく腰を打ちつけ始めた。
正樹の手は自然と乳房から離れ、妻の尻を抱く形になった。大きな乳房が上下に揺れ動く。
妻は仰け反っているので表情を窺い見ることはでない。

のり佳が仰け反るほど陰茎が逆方向に押し倒される。その戻ろうとする力で肉壁を擦り合わせている。
尻が細いウエストを中心にしなやかに、素早く、激しく打ちつけていった。

 おおおぅ、おおおぅ、んんんんむっ

のり佳が低く唸っている。
 その姿を見ながら正樹は折り曲げられた陰茎から汁をほとぼらせた。

 12月に入ると完全に外の景色は冬のものとなった。
落葉樹はすっかり葉を落とし、吹く風が心の中のぬくもりすら奪ってゆくようだ。

暖かな部屋の窓から外の吹く風をみているのにそんな思いを抱いていた。
のり佳は秋物の衣類を片付け、冬物のセーターなどを取り出していた。
去年の今ごろは、今年より全国的に寒く、のり佳は友達とスキーに出かけていたものだった。

 結婚して今年で5年。のり佳の生活も冬を迎えていた。
のり佳が夫と営みを持ったあの時以来、夫の態度は、よそよそしいものとなってしまった。

夫が最後に射精した後も、のり佳の淫欲は消えることがなかった。
クタクタに縮こまっているペニスを三度口に含んだ時、夫の冷たい声が聞こえた。

「お前はいつからそんな淫乱になったんだ」
冷たい声の夫のその一言で、のり佳は正気に返り、始めて自らの行為を恥じた。
どうして、こんなになってしまったのか。その答えはのり佳自身が一番よくわかっているのだ。

もう一人の私がいるのだ。淫乱な私が、私の中に潜んでいるのだ。
虐待されると燃えあがり、とめどもなく大きくなる肉欲。
一度嵌ると見境が無くなってしまうのだ。
“もう一人の私”をなんとしても封じこめなくてはいけない。
夫から再び優しい抱擁を受けながら一緒に眠りたい。
のり佳は禁欲をかたく決意するのだった。

 その時、使用人の一人がのり佳を呼びにきた。
「奥さま私の実家から季節はずれのめずらし野菜が届きましたので御覧になっていただきませんか?」
「まぁ、一体何かしら」
のり佳は努めて明るい声を出して、腰をあげた。

 キッチンの奥にご用聞きようのドアがあり、そこの一角に使用人達が集まってガヤガヤとざるの中の野菜をのぞき込んで賑やかだ。
「みなさん、賑やかなこと。何があるのかしら」
明るい声でみんなに声をかけた。
「奥さま、見てください、この大きなナスとキュウリ」
一人がそう言って、ざるを、のり佳によく見えるように傾けた。
「私の実家は農業を営んでまして、飾り用でこのような大きな野菜を作ったりするのですよ」
さっきの使用人の年配の女性が説明した。

 ざるの中には、特大のナスとキュウリが数本あった。
長さが30センチほどのナスは先の一番太いところが5センチ程もあった。
キュウリも長さが30センチ位で先端部が大きくまるびをおびていた。
「まぁ、なんて大きいでしょう!」
のり佳もはしゃぐように言った。
「縁起ものですから、どこかに飾りましょうね」

その時使用に達の中の一人がナスをムンズと掴んだ。
大きな節くれだった指がナスの根元をしっかり握っていた。
ナスの大きく膨らんだ部分が黒く照り光っていた。
帽子で目元が隠れているが源蔵とすぐにわかった。
微かに口元が笑っているように感じたのはのり佳だけか。

「あら源蔵さん、ぶっきらぼうに、いやですよ」
先ほどの使用人の女が笑った。みんなもいっせいに笑った。

その笑いが何を意味するのかわからなかったが、のり佳は笑えず、その手元を見て、あの忌まわしい光景が一瞬蘇えった。
そう、源蔵が自らのペニスをしごいている姿。
その次ぎに行われるであろう行為。
また、茶室のような醜態を晒すまいと必死で目を固く閉じた。
頭の中からその思いを払拭すべく拳を握りしめた。

“こらえるのよ、こらえて”

「奥さま、いかがなされましたか!大丈夫ですか!誰か救急車を!」
「大丈夫。大丈夫です。ちよっと、眩暈がしただけです。本当に大丈夫」
無理に笑顔を作ったが額に汗をうっすらとかいていた。
「大丈夫だから、ほら大丈夫でしょ、ね」
のり佳は自分に言い聞かせるようにつぶやきながらふらふらと歩いて自分の寝室へと向かった。
 寝室にたどりつき、ベットの脇でマットにもたれるように崩れた。

“源蔵、源蔵!そうあの男が悪の根源だった。まだあの男はここにいるのだわ”

義男をけしかけられ、私は狂わされた。
義男の舌がねっとりと乳首を締め上げた。
どうゆう技法を施しているのかは分らなかったが、真空状態の口の中で乳首が痛いほど硬くされ、そこにあの舌が絡みついてきたのだ。
時々、ざらざらと舌が動くと私のバギナもどろどろと汁を染み出した。
散々じらされて、ようやくバギナにたどり着いた舌は、節足類のような細かな蠕動をバギナにあたえた。そして、一番敏感な先端にも。
私は完全に淫乱地獄に陥った。

そんな私の姿を見ながら源蔵はしごき始めたのだ。
源蔵に口を巨根で犯されたとき、源蔵に思いっきり貫いて欲しかった。
犯してくれと懇願した。
私の口の中に放出しようとする源蔵を阻止したかった。
私の疼きを鎮めて欲しかったからだ。
私をサカリのついた牝に変え、その姿をあざけりながら、私の顔面に精を放っていった。
しごかれるあの巨根が私の目の前で反りかえり、カリを広げきって唾を吐きかけたのだ。

“悪魔の源蔵、私を狂わせた源蔵。憎い。憎いのに、なぜ、なぜ私をここまで狂わせる!”

 のり佳の首筋から頬が赤くなる。手が股間に延びて行く。

“あんな男に。私が蹂躙されて。気色わるいテクニックで無理やり!”

乳首がブラの中で硬くなり擦れている。バギナが充血しはじめている。自然と口が開いて舌が這いずりまわる。

“だめ、だめだったら”

清楚なのり佳が叫んでいる。

“正樹さんとの生活はどうなるの”

のり佳は股間を掌でぐっとおさえ、固く目を瞑った。

「奥さま、だいじょうぶですか!」
ノックの音が響いている。

のり佳はハッと目を開けた。慌てて立ちあがりドアを開けた。
 さっきの使用人が心配そうにのり佳を見つめている。
「冷たい水をお持ち致しました。どうぞ」
「ありがとう。おかげで良くなったわ。ご心配かけてすみません。お水、いただくわ」
のり佳はおいしそうに水を飲んだ。
「助かったわ。これでもうだいじょうぶ。ありがとう」
のり佳はすっきりと吹っ切れた。
これからも、何かあっても乗り越えられる自信がでてきた。

 “私がしっかりすればいいことなんだわ。いたずらに体を慰めたりしないことだわ”

のり佳の顔に自信が戻ってきた。



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