2010.08.29.

セレブ欲情調教
26
影山有在義



■ 淫夢1

 逃げても逃げても、源蔵は追ってきた。
厳密には、逃げた先に必ず源蔵が待ち構えていた。
鬱蒼とした森の中をのり佳は逃げるのだが、必ず逃げている途中に源蔵がニヤニヤしながら立っていた。

のり佳は白く薄いワンピースを着ていた。
下着を着けていないので体の線のみならず、乳首や陰毛もうっすらと透けて見えていた。
時々、木々の枝が引っかかりワンピースが少し破れた。

だいぶ走ったところで、源蔵が現れなくなった。
息を整えて、改めて自分の体を点検すると、胸のあたりがひどく破れて、片方の乳房が見えそうだった。
靴は最初からはいてなかったのか、はだしだった。

大木によりかっかて休んでいた。
胸のあたりに虫のようなものでも止まったのが目に入り、振り払おうと見た。

破れかけている布の一部を木の後ろから伸びた手が掴んでいる。
悲鳴をあげて、一目散に逃げ出した。

胸を露わにして走るのり佳の後ろから源蔵が、声を出して笑いながら両手を前に出して捕まえようと追ってくる。
息を切らしながら走りつづけた。

やがて、木の本数が減っていき、大きな岩肌が続くところにでた。
しばらくその岸壁の下を歩いていると、洞窟があった。
丁度、のり佳が立っても頭が当たらないくらいの大きさであった。
中は真っ暗なはずなのに、なぜか中の様子が薄っすらと見えた。
中に進んで行くと、奥のほうから人の気配がした。

最初は、風の音の様に聞こえたが徐々に人の息使いだと分った。
時々、小さく喘ぐような声もした。
さらに奥に進むと仄かな灯りが見え始めた。
のり佳は息をころし、ゆっくりと這うように進んだ。
一段高くなった窪地に筵や藁のようなものが敷き詰めてあった。

そこにいるのは、一糸まとわぬ源蔵とのり佳であった。
源蔵はのり佳を後ろから抱いていた。
立膝ののり佳は源蔵に背中をあずけ、片手を源蔵の頭に回し、後ろを振り返るようにしてお互いに唇を貪っていた。
源蔵の両の手は乳房を揉みしだいていた。
指の間に挟まれた乳首が苦しげに頭を覗かせていた。

のり佳の太ももを広げるように源蔵の膝が割って入り、のり佳の立てた膝が徐々に開かれていった。
やがてめいっぱい開かれた股間には源蔵のペニスが深深と挿入されていた。
愛液でぬらぬらと光った根元部分が、めいっぱいに口を開けたのり佳のバギナに抽送されていた。
抽送が早くなり呼吸が荒くなったのり佳は、源蔵の口から逃れ、体を反らせて淫欲の波にゆだねている。
源蔵の膝頭に爪を立てて、息んでいる。

源蔵は首筋を舐めながら片手をのり佳の股間に伸ばして行く。
薬指と人差し指が肉ひだの淵をなぞり、中指が陰核を転がし始めた。
のり佳は体を硬直させながら、高い声を放っている。
体がビックン、ビックンと2,3回痙攣し、口からよだれを垂らし、白目を剥いたのり佳はグッタリと動かなくなった。

動かなくなったのり佳の体を前に倒し、源蔵はペニスゆっくりと引きぬいた。
尻の間から瘤のある巨根の根元がずるずると露わになってゆく。
抜ききった、なまこマラが反りかえった反動でブルンと跳ねた。
源蔵はグッタリしているのり佳の尻を抱えなおし、再び後ろから挿入しなおした。
手を添えてカリ先を探りながら挿入すると両手で尻を抱え、そのままグッと腰を入れてゆく。
マラがズブズブとのり佳に入って行く。

失神していたのり佳の頭がグーンとあがってゆく。
その髪を右手でむんずと掴んでそのまま、一撃大きな突きを腰でいれた。
腹の底から息を吐き出すようにのり佳の口か擦れた声がでた。
一回、二回とタメを作った突き入れを源蔵がする度、悲鳴と共に頭が跳ねる。

後ろから左の内ももに手を差し込んで膝をかかえ、片足を上げ始めた。
だんだんと高く上げられ、脚の付け根が露わになってゆく。
のり佳の左の膝あたりを源蔵が左肩に担ぎ上げ、尻の肉が背中に着くほど折り曲げられている。
髪の毛が掴まれているため、横向きになることもならず、形のよい尻が強調されている。その態勢から源蔵はだんだんと突き入れを早めていく。

のり佳の顔は苦悶の表情を浮かべながらも、昂ぶりの声を上げ続けている。
源蔵の腰が波を打つようにのり佳をおしあげている。
朱に染まっていくのり佳。

こちら側で息を詰めてそれを見ていたのり佳は、自らが源蔵と絡んでいる姿を見ながら自然と手が股間にあてられていた。
息が荒くなっていた。
源蔵に責められているのり佳の表情が苦悶から喜悦に変ってきた。

“私も…私も、ああっ”

ふと視線を上げると源蔵と目があっていた。
嘲るような笑みを浮かべている。
こちらを見ながら怒涛の突きをいれ始めた。
責められているのり佳の悦びの声が響き渡った。

“いけない! いけない!”

転げるようにその場から逃げ出した。
自分が犯される場面をこれでもか、これでもかと見せられて危うく引きずりこまれそうになった。
のり佳は洞窟を抜け出し、再び森へと戻っていった。

 しばらく走ると板塀に囲まれた小さな庵があった。
門は開いており、中に入ると小さいながらも日本庭園の造りをしていた。
庵の障子は開け放たれ、中にはお茶のお師匠さまが見えた。
安堵の気持ちで、庵に入ると、のり佳は何時の間にか和服に着替えていた。
髪も和服に合わせたアップになっていた。

 茶室に入って座ると、お師匠様は何事も無かったように、お茶を立て始めた。
見事な手さばきで、釜から茶碗に湯を注ぎ、茶せんをさばき始めた。

外からは梅の香りが漂っていた。
季節は春のようだ。遠くからうぐいすの無き声も聞こえた。
のどかな春の風景に暖かな風が漂っている。
のり佳は外の景色を見ながらうたた寝をしてしまった。

 体が強く締めつけられ、慌ててめを覚ました。
正座したのり佳の腕ごと胸の下に縄がかけられていた。
縄は二重に巻かれていた。
お師匠様が背後から今度は肩口に縄を巻いていた。
お師匠様は無表情で縄を締めていた。
乳房の上下を縄を巻かれてしまった。

 「何をなさるのです。縄を解いてください!」
のり佳は慌てて身じろぎするが、和服に食い込んだ縄は解けそうになかった。

お師匠様はいきなりのり佳の肩をポンッと突いた。のり佳は膝を崩しながら背後に倒れた。
 「やめたください!」
 お師匠様はのり佳の横に座り、再び茶碗をとった。
しかし茶を攪拌するはずの茶せんではなく、手にしているのはあのシェービング用のハケだ。
首を持ち上げ茶碗の中をのぞきこむと中身は、茶ではなく白いシェービングクリームだ。
必死に体を捩るのり佳を尻目に、まったく無表情にお師匠様はクリームを溶いている。
クリームの粘度が増し、手を止めた。

のり佳をまたぎ、和服の胸のあわせに手を差し入れ、思いっきり左右に広げた。
「いやあああっ!」
のり佳の叫びにもまったく躊躇することなく、乳房を露出させた。
和服の下に下着はつけておらず、縄で上下を押さえられた乳房が尖った山のように飛び出した。

お師匠様は再びのり佳の横に座りなおし、茶碗を手に取り、クリームを攪拌した。
生暖かいハケが、乳房のふもとにあてられた。そのまま円を描き頂きとハケがむかってゆく。
「おやめになってください!」
クリームにまみれて行く乳房の頂きの小豆がすでに到達を予期して硬く尖ってきた。
それが恥ずかしく、のり佳は激しく体を左右に振った。
乳房がお互いにぶつかり合ってブルンッとゆれた。

お師匠様はのり佳の抗いがおさまるのを待ってから再び作業に取り掛かった。
乳輪に丹念にクリームを擦りこむ。
手首から先の細かな動きで乳首がはち切れそうだ。

 あうっ!

思わずのり佳の口から声が洩れる。
ハケを真っ直ぐに立て 毛先が乳首をザラリとした疼痛にもにた刺激を伝える。
軟らかなクリームの中から、ちくちくとした微妙な刺激にのり佳はどんどん追い込まれて行く。
アップにした髪が乱れうなじに乱れ髪が絡む。

ハケはもう片方の乳房にとりかかった。
その間クリームにまみれた乳首は師匠の指でコリコリと転がされて、休むことを許さなかった。
のり佳の息はみだれ、仰け反りつづけた。

両方の乳房にクリームを塗り終えると師匠はのり佳の頭の方に座りなおし、腕を軽く捲くりなおし、両方の乳首を転がし始めた。
爪を軽くあてながら、微妙な振動でいきり立つ小豆を泣かせた。

はうううっ、あふうう!

繊細なお師匠様の責めをのり佳は無抵抗に受入ざるをえなかった。
太ももを擦りあわせ、溢れる唾液を呑みこみながらひたすら、これ以上乱れないないように耐えるのり佳であった。



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