■ 2
■三人の痴女
都会の片隅にある深夜の雑居ビル。コツコツとヒールで歩く足音は、その一室の前で立ち止まりノックもせずにそっと扉を開ける。
「あんん……あ、あふううぅぅぅ…んんん!!! ……はぁぁぁぁぁぁんんん」
そこは撮影用のスタジオになっていて、真っ白い壁に囲まれた部屋の中央には天井から両手と片足を吊り下げられた長髪の美女と、その美女の股間に30センチはあろうかという巨大なバイブを押しあてるやや小柄な少女が卑猥な声と音を交錯させながら淫らな戯れに没頭していた。
「あ! お母さん! 見て、ゆかりおねえちゃん、まイッちゃった」
吊るされていたのはゆかりだった。巨大バイブを挿入され自由を奪われた全身を痙攣させながら、その表情は快楽と恍惚の充足感に満ちている……。白目を剥き、涎を垂らしながら気を失っている姿は、先ほどユキオを責め立てた時のそれとはまるで別人のようだ。
「モデルの人、どうだった?」
ゆかりの実の妹であるあゆみがみゆきに訪ねる。
「うん、思った通り、性感もモデルとしての素質もも十分よ。ゆかりもよくあんないい人見つけて来たわね」
「もうイカせちゃったの?」
「私が入れる前に気絶しちゃったわ。まぁ3分なら持ちこたえた方よ。ベットに磔にしてあるから遊んで来たら? 体力はバッチリみたいだし」
「いいの? じゃあおねえちゃんをよろしくね」
あゆみは乳首と陰部のみを隠した白いボンデージ姿のまま、気絶したユキオの部屋へ飛び出して行った。
「あの子ったら、本当に好きね。まぁ私も人の事は言えないけど……ゆかり? ゆかり、起きてる?」
「……あ、あうう……お、おかあ…さん?」
「気がついた? あゆみもあの人の所へ飛び出して行ったわ。なかなかいい人じゃない? 久しぶりに母私も濡れてきたわ…でもすぐにイッちゃって……まぁたっぷり時間をかけて、私達のモノにしてあげるわ」
同時にゆかりに突き刺さったままの巨大バイブをさらに奥深くへグッと押し込める!!!
「ぁぁぁぁあああああっっっっっっ!!!!!!!!」
ゆかりはビクンビクンと体をのけぞらせ再び意識を失った。
「さて、今日は……」
みゆきは気絶したままのゆかりをそっと床に下ろし、その股間に黒革の貞操帯を取り付ける。ちょうど小さなローターがゆかりの陰核に押し当たる様になっており、10センチ程の長さの小型バイブとアナルには細身のバイブレーターがそれぞれの「穴」に差し込まれるように出来ている。みゆきは貞操帯をガッチリと食い込ませると、ベルトの部分にある小さな鍵で完全に固定させてしまった。そして遠隔操作用のスイッチに手をかけた。
ブブブウゥゥゥウ……
バイブの振動音がかすかに響き、気を失ったゆかりの腰がビクビクと反応する。眉間にしわよせ、白い闇の中でゆかりは自らの体に送り込まれる快感に悶絶していた……。
(はぁぁぁ……ク、クリ……が……あはぁっ!!! 中も!!! ……??? ハァァァ……う、うしろも??? ……ア、アァァァァ……こ、これは夢?ち、ちが、ふあぁぁぁんんん)
「はっ! ……アァァ、か、母さん!!! ……イヒッ……アァァ……んんんん」
「どう? 新しいおもちゃよ。この鍵がなけらば絶対にはずせないから……しばらくそのままで気持ちよくなってちょうだい」
「アァァァァ………ンンン……イイ…気持ちイイイイイイイイイインンンン!!!」
貞操帯の上から陰核をえぐるように爪を立てたまま、ゆかりは淫らに腰を振り続ける……。
「アァァァンンン……アアアアアンンン……あ、穴、ゆかりの穴ぁぁぁぁぁぁ、全部ウウウウ
!!! 気持ちイイイイイイイイイイイイ!!!!」
すでにみゆきの姿がなくなったことに気付かない程、ゆかりの精神は快楽の波に押し流されていた……。
■契約
みゆきがユキオを磔にした部屋に戻ると、すでにあゆみがアナルバイブを挿入し悶絶させている。
グニュグニュと腸の中をえぐられるような痛みが徐々に快感に変化していくのを受け入れながら、ユキオは苦悶の表情を浮かべながら快楽と苦痛の狭間で自由の利かない全身をビクビクと痙攣させていた。
「あ、お母さん! スゴイ! スゴイよ! アナルにこんなに反応してる! もうすぐ気持ちよくなってくるんじゃないかな?」
「まったく……大事なモデルさんなんだから、もっと優しくしてあげてね……どう? ユキオさん……ゆかりは別の部屋で気を失ってるはずよ……私とあゆみは、こういう趣味もあるんだけど、もちろんモデルとしての報酬も支払うし、インストラクターと兼業でもかまわないわ。私と契約してくれる?」
「!!! ……ぁぁ…う、うう……け、契約……モ、モデ……ル……」
「ユキオさん、あたしからもお願いするわ……それとももっと気持ちいい事してくれないとイヤかなぁ?」
あゆみは乳首や首筋に這わせていた指先で、ビキニからはみだしたユキオのペ○スをギュッと掴む!
「ウオッッ!!! ……ハァァァンンン!!!!」
ビクンと腰が跳ね上がり、前と後ろを同時に責められたユキオは一瞬意識を失いそうになる。
(オオオオオ……な、なんて感覚だ! ……うあぁぁぁ……こ、こんな……気、気持ち……イイ……)
みゆきの契約に関する質問は聞こえていたが、それに応えるだけの余裕も理性も失って、あゆみの愛撫に悶えることしかできない……。
「見て、お母さん! またイキそう!!!」
待ちきれずにユキオに止めをさそうとするあゆみの手を、サッとみゆきが掴み上げる。
「待ちなさい。お楽しみは契約の後よ……まったく真面目な話をしているんだから少しは大人になりなさい」
やや感情的な口調であゆみを戒め、スッと唇を重ね合わせた……。
「あ! あむうううぅぅう!!!」
クチュクチュ……!!!
みゆきは素早く娘であるあゆみの舌を絡めとり、右手の指先で背中の性感帯を優しくなで下ろす……あゆみの力がガクンと落ちるや否や、左手の人差し指であゆみの陰核を的確に捉えた!
(!!!! あぁぁぁ……おか、あ…さん……はぁぁぁぁダメェェェェ……!!!)
愛娘の全てを知り尽くした母の愛撫は的確で素早く、あっという間にあゆみの瞳から光が消え、恍惚の表情に変わっていく……。
クチュリ、クチュリといやらしい音は次第に大きくなり白いボンデージの隙間から、ネバネバとした蜜が太腿をつたって床に滴り落ちて行く……。
「さぁ、イキなさい……」
クンとボンデージの隙間からあゆみの密壷に差し込んだ人差し指を軽く曲げただけであゆみの体は反り返った!
「!!!!!! ァァァァアッッッ!!! イ、イクゥゥゥウ!!!!」
ビチャビチャと淫らな愛液を床一面にまき散らし、あゆみも真っ白な闇の中に崩れ堕ちていった……。
自らの愛液の海に沈み意識を失ったあゆみに目もくれずみゆきはゆっくりとユキオに近づいて来る……。
「あら? ユキオさん? ……あなたもイッてしまったの?」
二人の痴態を目の当たりにしたユキオは不覚にもあゆみの絶頂と共に、精液を吐き出してしまっていた。
「どう? 契約していただけるかしら?」
ユキオは朦朧とする意識の中でゆっくりとうなずいた。
■異変
― 数日後 ―
「ふう……おつかれさま。今日の撮影はこれで終了。ユキオさんは、ジムに行く時間ね」
みゆきはディレクターチェアーから立ち上がると、足早にスタジオを後にした。これから取引先との大事な商談があるからだ。
新しいデザインのビキニを身につけたユキオとゆかりはそのままロッカーへ向い、ジムへ急いだ。
「あら? 今日はジムのメンバーさんと同伴出勤なのね?」
ジムへやって来たユキオに、同じインストラクターの真衣子が声をかけた。奥手なユキオに思いを寄せる真衣子にとっては、最近ゆかりと一緒にやってくる事は少々気に触る所だったが、それ以上に気になる事が「異変」があった。
「ふーん……最近、ビキニタイプに変えたのね。恥ずかしいなんて言ってたくせに」
以前は露出を嫌って、長めのスウィムウェアを愛用していたユキオが突然、ビキニタイプに変えた事に違和感を感じていたのだ。
「い、いやぁ…こっちの方が泳ぎやすいしね」
歯切れの悪い返事が余計に真衣子の違和感を増幅させる。
「……そう、最近ジムが終わったらどっか行ってるみたいだし……」
プイ、とその場を立ち去る真衣子だったが、ある決意を胸に秘めていた……。
(ふん! なによ、今夜は後をつけてゆかりとの関係を暴いてやるわ)
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