お礼対談その2.『これを言われると弱い一言』。

滝川「ちーす。対談第二回のお題は、『これを言われると弱い一言』でっす」
九龍「……なんつーか、また一部の奴らにのろけろと言わんばかりのお題だなー」
滝川「しょーがねーじゃん本来やるはずだったお題管理人のアホが忘れちゃったとか言うんだからさ」
マスター「なに、本当か? それは許しがたいな、ただでさえ最近更新が間遠だというのに」
セオ「あのっ……でも、管理人さんもいろいろ生活が大変だったと思いますしっ、この対談の更新とかもけっこう大変だそうですしっ、そんなに悪く言っちゃ……ごめんなさい………(泣く)」
アディム「君が泣かなくてもいいから。……管理人をあんまり甘やかすと図に乗るよ?」
ユルト「ま、それはともかく。前回のよーに滝川くんからさくっと言っちゃってよ」
滝川「………言いたくねぇ」
天野「? なんでですか?」
滝川「なんつーかさー……舞に言われて弱いっちゅーのはさ、言葉じゃないわけ。顔真っ赤にしながらぶっきらぼうな言葉かけられるとかさ、たまにやさしーい顔して悪口言われたりとかさ、そーいう、なんつーの……つれない中に見せる可愛さ? そーいうのにやられるわけよ」
マスター「いわゆるツンデレ属性というやつだな」
滝川「ツ……? いやそれはともかくさ。だから、言葉で弱いのってなると……舞のじゃなくて、速水になっちゃうんだよ……」
兄一「……そりゃ、難儀なことだな……」
滝川「だろ、だろっ? 速水の奴ってばこっちがそれ言われると背筋痒くなるの知っててさっ、『僕にその天使のような笑顔を見せてくれないかい、我がベアトリーチェ』だの『つれないね、我が情人。君のひそやかな愛がどれだけ僕の心を慰めているか、心臓を取り出して見せてあげたいよ』だの言うんだぜっ!? たった一度スキだっつったことをいつまでも引っ張り出して!」
新次郎「うーん……それは、確かにいやかな……」
滝川「わかってくれるか! そりゃそのあと舞が速水に銃撃ったりして追っ払ってさ、『男であろうと私以外の存在に目を向けたら殺してくれるぞ』とかそっぽ向きながら顔赤くして言うのめっちゃかわいー! って思ったりはするけどさー! そんでそーいう時俺をぶん殴ったりして叱ったあとはちょっと優しくしてくれんの、でへへ」
全員『結局のろけかい!』


マスター「次は俺か。……しかし、俺としても一言にまとめるのはなかなか難しいなぁ」
しんのすけ「ランちゃんに言われることだったらなんでも弱い色ボケだから?」
マスター「色ボケ言うな。俺のランパートにかける思いをそんな程度の言葉で片付けてもらっちゃ困る」
滝川「って、突っ込みどころそこかよ!?」
マスター「まぁ、それはさておき。確かにランパートに言われる言葉だったらなんだって弱いんだよな……うちのランパートは本当に可愛いし俺を心から愛しているよい子だからv」
アディム「ふぅん……子供から愛情を注がれているって思い込むのは、悪い傾向だと思うけどね。特に君は図々しいから、一度勘違いしたらしつこそうだし」
マスター「……言ってくれるじゃないか。他人を攻撃しなきゃならないほどお前は子供に愛されてる自信がないのか?」
アディム「子供に愛情の見返りを望むなんて人の親としては失格だと思うけど?」
マスター「見返りを求めない愛情なんざ俺は愛情とは呼ばん」
アディム「……君とはどこまでも話が合わないようだね」
マスター「……同感だな」
天野(うわぁ……また空気が寒い……)
滝川(んっとにこの人たちは、寄ると触ると……)
兄一(二人ともこの中では最年長なのに、大人気ない……)
ユルト「まーまー二人とも、いーじゃん最終的にはどっちも親バカってことで」
二人『だから嫌なんだこいつと一緒にされるのがっ!』


兄一「……俺か。俺は……決まってるんだよな……いつでも」
九龍「やっぱ妹さんたちの言葉?」
兄一「ああ……まず第三位が、『お兄ちゃん(以下略)、可憐(以下略)のこと、キライ……?』だ。これを言われると俺はいっつもあいつらのわがままを聞く羽目になる……」
天野「……はぁ……」
兄一「そして第二位が、『お兄ちゃん(以下略)、だーい好きっ!』だ。こう言われると俺はついつい追及の手を緩めてしまう……」
ユルト「さすがシスコンだねぇ。第一位は?」
兄一「…………『お兄ちゃん(以下略)なんか大っキライ!』だ。これを聞くと俺はどーしても死ぬような気分になって、あいつらの言うことをなんでも受け容れてしまうんだ……」
全員(…………この人本気でどこまでもシスコンだな…………)


しんのすけ「……んー? 今度、オラ?」
新次郎「そうだよ。……しんのすけくん、寝てなかった?」
しんのすけ「寝てないよ。ただちょっと居眠りしてただけ」
新次郎「それを寝てたって言うんだろ!」
しんのすけ「そうとも言う」
兄一「ほらほら喧嘩してる暇があったら対談進めよう。しんのすけ、言われると弱い一言ってなんかあるか?」
しんのすけ「……んー……美人のおねいさんに『しんちゃ〜ん、チューしたり××したりもっとすごいこといろいろしてあげるv』とか言われたら嬉しい」
マスター「……そりゃお前に限らずたいていの思春期男子は弱かろうが……」
しんのすけ「あ、あと。みさえに『お小遣い抜くわよ』って言われるのとか」
滝川「……それもたいていの奴は言われると弱いだろうよ……」
しんのすけ「んもう、わがままだなぁ。じゃーねー……そうだ。風間くんに『ああ僕はしんのすけ様のしもべです、あなたと親友でいられるなんてなんという光栄なのでしょう』って前に言われた時……」
全員『それは嘘だ!』
しんのすけ「うん、嘘」


天野「うーん、次俺ですか……俺もあんまり面白いこと言えないですよ?」
ユルト「まぁまぁいいから。ふつーっぽさが受けるって場合もあるんだからさ」
天野「そうですか? ……うーん……あ! 言葉じゃないんですけど……練習一生懸命頑張ったあとに、桃先輩とか隼人くんとかに、ぽんぽんって頭叩かれると……なんか、ぐっときます」
九龍「……うわー……なんつーか、すさまじく爽やかなお答え……穢れてる俺には直視できんわ」
天野「え、そうですか? ……なんでですか?」
九龍「あ、ダメ、こっち見ないで、眩しいから」


アディム「……僕か。僕もセデルとルビアの台詞なら、ひとつ上げるのが不可能なくらい弱い台詞がいっぱいあるけれど……」
マスター「俺のパクリか? 芸のない奴だ」
アディム「(無視して)やはり一番めろめろずっきゅんとくるのは……あれしかないな。声を揃えて『お父さん、大好き!』って言ってくれるあれだ……あれを聞いた時ならきっと僕は空だって飛べる……!」
ユルト「おお、さすが親バカタイプA」
アディム「……なんだいそのタイプAって」
九龍「マスターと一緒にされるのが嫌なんだろ? だからタイプ分けしたの。マスターは親バカパターンM」
二人『……なんだか馬鹿にしてない(か)?』
九龍&ユルト『全然?』


九龍「俺かー……俺も弱い言葉はいろいろあるんだけどなぁ」
新次郎「たとえば?」
九龍「かまちーの『君といると楽しいよ』ってのとか、夷澤の『俺、また先輩と話がしたいっす!』とか。砲介の『自分は隊長をいつまでもお待ちしているでありマスッ!』っていうのもぐっときたなぁ」
マスター「ふむふむ。その中で一番を選ぶとしたら?」
九龍「……まだ言われてない」
全員『………は?』
九龍「俺の一番弱い、一番言われたい台詞を言ってくれた人はまだいないんだよ。一度でいいから聞いてみたいって思ってんだけどね」
兄一「……どんな台詞だよ」
九龍「簡単だよ。『好きです、愛してます、あなたが世界の誰より必要です、だからずっと私のそばにいてください』ってやつ」
ユルト「……プロポーズ?」
九龍「ま、そゆこと。俺にプロポーズしようっていう気概のある奴って、まだ会ったことないんだよねー」
滝川「……つか、あんたまだ高校生だろ……」


ユルト「僕はないよ、言われると弱い一言って」
アディム「ないのかい? まったく? ひとつも?」
ユルト「うん。なんていうか、どんなこと言われたって平気っていうか。僕、感動しにくい質だから」
九龍「でも相手に好きとか言われたら嬉しいんじゃないの?」
ユルト「そりゃ嬉しいよ。でも、それはその人が好きだから嬉しいわけでしょ? なんてことない『好き』って一言が、気持ちがあるから輝くわけじゃん。結局のところ、なにを言われたかじゃなくて誰に言われたかじゃない?」
兄一「……それを言っちゃあみもふたもないが」
天野「ユルトさんは『この人にこれを言われると弱い』っていうのもないんですか?」
ユルト「えー? んー……あ、一個だけあった」
新次郎「なに?」
ユルト「トロデ王に『ユルト! 〜せよ!』って命令されるとどーしても言うこと聞いちゃう」
滝川「……それって、単なる条件反射じゃねぇ?」


新次郎「ぼくですか……言われると弱い一言……うーん、ぼくもありすぎて決められない派かも」
天野「そうなんですか」
新次郎「うん。ジェミニが『ボクのお家がこんなになっちゃったよぉ!』って泣いた時とか、サジータさんが泣きながら自分の名前を言った時とか、リカが泣きながら『しんじろぉっ!』って抱きついてきた時とか……」
しんのすけ「……泣くのばっかし。しんちゃん、女泣かせ?」
新次郎「そ、そういうわけじゃないよ! 普段強気な女性の弱いところにくらっとくるってだけで……昴さんの時は『本当に君は僕の思うがままだな……』っていう弄ばれてるっぽい言葉にぐらっときたもん!」
マスター「……新次郎……お前本当に女好きだな……さすがギャルゲーの主人公」
新次郎「え、だって、そんな、えー!?」


セオ「う……あの、その……ごめんなさい、俺の、番、ですか……?」
兄一「そうだ。頑張って答えてくれ」
セオ「え……その……あの……えっと……ごめんなさい……(泣く)」
マスター「だからどうしてそこで泣く」
セオ「う……ぐすっ、俺なんかのくだらない答えじゃみなさん満足できないに決まってるだろうに、もったいつけてみなさんをお待たせしちゃって申し訳ない、って思って……」
ユルト「いーから言ってみてよ。どんな一言に弱いの?」
セオ「……あの……全部、です」
全員『全部?』
セオ「はい……みなさんのおっしゃる言葉は、本当にどれもきらきら輝いていて、一応現在俺の仲間ってことになってる方々のも、すごく輝いていて……それに俺がちっとも応えられないのが、いつも申し訳なくて申し訳なくて仕方なくなるんです……」
全員『………………』
九龍「……まー……飲みねぇ。そんな君も連載終了までにはきっと成長しているさ」
セオ「はい、頑張ります………」

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