お礼対談その4.『いちばん幸せなひと時(ただし一人でいる時に限る)』。

滝川「早々にネタ切れてきたっぽい対談第四回のお題は……『いちばん幸せなひと時』だって」
マスター「幸せなぁ……こりゃまたワンパターンというかなんというか。またのろけのオンパレードになるんじゃないのか?」
ユルト「そーいうのを防ぐために『(ただし一人でいるときに限る)』って補足がついてるみたいだよ」
アディム「それはまた、難しいね……基本的に幸せっていうのは他人との関わり合いの中で生まれてくるものじゃないのかな?」
九龍「まーしょーがないよ、毎回毎回のろけでも問題でしょ? さくっと答えちゃおうよ」
しんのすけ「ぶ、らじゃー!」

滝川「一人でいる時に幸せって思うのっていったら、やっぱアニメ&ゲームのはしごかプラモ作ってるときだな!」
兄一「? アニメとゲームのはしごって何をするんだ」
滝川「だからさ、日がな一日アニメとゲームにどっぷり浸かるんだよ。ビデオに録っといたアニメ一気に全話見たりー、そのあと格ゲーワンコインクリアとかシューティングで何周できるかとかやったり!」
マスター「なるほど。侘しい趣味だな」
滝川「ほっとけっ! いーだろ好きなんだから! ……けど、最近そーいうのできないんだよなー」
新次郎「なんでですか?」
滝川「舞が怒るから。『たわけ。アニメやらゲームやらを楽しむなとは言わんが、一日中それしかしないというのは非生産的に過ぎるであろう。その上それらは視神経を疲労させることはなはだしい、一日中やっていてはそなたの健康に害が大きすぎる』とか言ってさー」
アディム「正論だね」
滝川「でもさー、俺だってたまにはそーいう風にどっぷり楽しみたいって時があるのにさー。……まぁ『そんなにゲームが好きなのならばゲームと結婚するがよい!』とか、ゲームにやきもち焼いたりされちゃうからほどほどにしようとは思ってるけどさ、へへへ。んっとにあいつってば子供なんだからなー」
全員(……またのろけられた……!)


マスター「ランパートの衣装を考えている時だな」
アディム「予想通りの変態的な答えだね」
ユルト「まぁまぁ。アディムさんだって子供たちのことを考えてる時なんでしょ? 一緒じゃん」
アディム「……僕は子供たちのことをあくまで純粋に親として愛しているだけだよ」
マスター「俺だってランパートのことを作り手として純粋に愛してるぞ」
アディム「君のは信用できない。純粋に愛している人間が子供を着せ替え人形にして楽しむかい?」
マスター「それが俺の愛し方だ。第一そういうお前さんだって子供にいろんな格好をさせて楽しんだことがないとは言わさん」
アディム「……子供のいろんな姿を見てみたいという親心と君の変態性欲を一緒にしないでくれるかい」
マスター「ハ、男のやる着せ替え=性欲か? そういう低次元の発想しかできないからお前さんは子供たちへの愛情が空回りするんだよ」
アディム「……君はよっぽど僕を怒らせたいみたいだね……」
マスター「別に。怒ってもかまわんとは思ってるがな」
セオ「あの、おふ、お二人とも、おち、落ち着いて、くだ……ごめんなさい……(泣き)」
しんのすけ「ほうほう。あーいうのを『目くさい人はなぐもりを笑う』というのですな?」
新次郎「それを言うなら『目くそ鼻くそを笑う』だよ……」
マスター&アディム(じろり)
新次郎「え!? いや別に僕が言ったわけじゃないんですけど」
しんのすけ「んもう、しょうがないなぁしんちゃんは。そんなこと言っちゃ失礼でしょ?」
新次郎「君が言うなーっ!」


兄一「勉強してる時だな」
天野「え……兄一さん勉強好きなんですか?」
兄一「ああ、俺は苦学生だから勉強よりまず働かなきゃならない。だから勉強するのが楽しくてな。自分の好きな勉強を思う存分できる時間とかがあると幸福のあまりぞくぞくする。学ぶことは人間の使命だって誰だかの言葉を実感するな」
マスター「向学心が旺盛なんだな。感心感心」
天野「うわー……すごいなぁ、見習わなきゃ……」
兄一「……そういう風に一人でたっぷり勉強しようって時に妹たちがうじゃうじゃ湧いてくるっていうのがひとつのパターンなんだがな……」
新次郎「……ご愁傷様です……」


しんのすけ「きれいなおねいさんといちゃいちゃーってしてる時〜」
ユルト「そんな時あるの?(不思議そうな顔で)」
しんのすけ「む。オラのナンパの成功率を甘く見てるな?」
九龍「成功したことあるの?」
しんのすけ「馬鹿にしないでいただきたいっ! オラはおねいさんに声をかけて振り向かれなかった確率はわずか5%弱なのですぞっ!」
天野「うわー、すごいですねー」
しんのすけ「わっはっは。そうでしょうとも。……ただ、二回目に会ってくれたことは一回もないけど………」
全員『……………………』
新次郎「………そのうちいいことあるよ………(ぽん)」
しんのすけ「うん、そうだといい……」


天野「テニスの練習をしてる時ですね。……ただ、ちょっとでも上達したって思ったらやっぱりすぐ誰かと対戦して確かめたくなっちゃうんですけど……」
ユルト「あー、それわかるな。僕も剣の稽古したあととかは必ず試合して上達加減確かめるもん」
アディム「まぁね……でも、天野くんは本当に真摯なんだね。感心するよ」
天野「そんな、俺なんかまだまだですよ。だって乾先輩みたいに練習しただけでどれだけ能力がアップしたか数値で示すことなんてできませんもん」
滝川「いや……それはその人が特殊な部類なんじゃねぇか?」


アディム「僕は……」
ユルト「子供たちのことを考えている時でしょ?」
アディム「……そうだけど、当然のように言うのはやめてくれないか。僕にだって子供たちがそばにいない方が幸せな時ぐらいあるんだから」
九龍「え! マジマジ?」
滝川「信じらんねー……嘘だろ?」
兄一「アディムさん、嘘はいけないぞ嘘は」
アディム「君たちね……」
新次郎「まぁまぁ、みんな落ち着いて。アディムさん、どんな時ですか?」
アディム「……あの子たちが怒ってる時だよ。あの子たちに怒った顔でぎろっと睨まれでもしたら……! 僕はきっと泣いてしまう!」
全員『………………』
マスター「ふ……結局お前はどこまでも親バカってことだな」
アディム「君に馬鹿にされる覚えはないよ」


九龍「俺は……一番幸せっていうか、生きてるなーって思うのは宝探しして遺跡に潜ってる時なんだけど……」
新次郎「けど?」
九龍「でも一人で潜るよりは誰かと一緒に潜った方が幸せだし楽しいんだよな。俺一人でも楽しくやれる方だとは思うけど、やっぱり誰かと一緒の方が好きだから」
アディム「ふぅん……まぁ、確かに生きる喜びは誰かと分かち合った方が大きくなるね」
九龍「うん。まー人間ってーのは結局死ぬ時は一人なんだけどさ、俺は好きな人の最期は看取ってやりたいし自分も誰かに看取られたいって思う。寂しいのは嫌なんだ、俺」
ユルト「………寂しいのが嫌、か。そこらへんが僕と九龍の違いなのかな」


ユルト「僕、取り立てていうような幸せって感じたことないなぁ」
天野「そうなんですか?」
ユルト「うん。だって考えてもみてよ、この冷たくて容赦のない世界でとりあえず今生きていけてるんだよ? ご飯が食べられてどこも痛いところがなくてベッドで眠れるんだよ? それだけでめちゃくちゃ幸せじゃん。そんな幸せ始終感じてるのに、わざわざ幸せ再確認しようなんて僕は思わないなぁ」
九龍「……ふーん。足るを知るか知らないか……かな。まぁ、そこらへんは人それぞれってやつなんだろーね」


新次郎「一人でいて幸せだと思う時……ですか。そうだなぁ、ブロマイドを見返してる時とか?」
兄一「……新次郎……お前そんなにナンパな奴だったのか……!」
新次郎「え、え、だって! 星組の皆さんのブロマイドをいろんなことを思い出しながら見るのは、普通じゃないですか!」
兄一「そ、そうだな。悪かった」
ユルト「……普通かなぁ?」
新次郎「だってどのブロマイドにもいろんな思い出があるんだよ? 昴さんのブロマイドは昴さんを探しながら素早く手に入れた一品、ラチェットさんのブロマイドはジェミニに頼まれた仕事を素早く片付けながら隙を見て手に入れた一品、ジェミニのブロマイドは紐育の街を回りつつ全員に会いつつ約束を取り付けつつプレゼントも買いつつ、と時間との戦いの中で手に入れた一品……って」
全員『………………』
しんのすけ「しんちゃんの節操なし」
新次郎「だからなんでそうなるんだよーっ!」


セオ「俺……は、あの…………ごめんなさい、言えませんっ、ごめんなさいっ!」
九龍「言えない、ってことはなんかあるんだ。いーじゃんけちけちしないで教えてくれよー」
セオ「ごめんなさい、言えないんです、ごめんなさ、ごめんなさい……!」
ユルト「なんで言えないわけ?」
セオ「それは、あのっ……えっと……叱られる……から」
マスター「叱られるようなことなのか?」
セオ「そうなんです叱られるようなことなんです、俺はそんなことをやりたいって思っちゃうような最低の人間なんです、ごめんなさい、ごめんなさい……!」
滝川「あのなー、だからそーいうこと言ってんじゃなくて……ん?」
兄一「どうした滝川」
滝川「……今管理人から連絡があって……『そこから先はDQV本編で描くことになるのでこれ以上の追求は無用』だってさ………」
マスター「……だったら最初からこんなお題にしなければよかろうに。まったくあの人は」
九龍「あの人なりにDQV本編の宣伝のつもりもあるんじゃないの?」

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