マスター「……きた。きたきたきたきたついにきたぁーっ!」
速水「おっとぉ、マスターさん盛り上がってますねー。次は第七試合、ランパート選手VSしんのすけ選手ですが」
マスター「ここで盛り上がらんでいつ盛り上がる。我が愛しのランパートの試合だぞ! ふっふっふ、楽しみだー!」
トロデ「まぁ、親としては気になるところじゃろうな。だが正直、この二人の戦いは他の試合に比べれば見劣りするぞ。どちらも人間外というには力が足りん」
マスター「ばっかだなー、なに言ってんだ。戦いの面白さってのはパワーはタフネスのレベルとは関係ない。単純な殴り合いの美しさってやつを見せてやるよ」
舞「ふむ、一理ある。だがならば見所はどこだとそなたは考える?」
マスター「そうだな。まず鍵は、しんのすけの防御をランパートが崩せるかだな。しんのすけは異常なまでに相手の攻撃を受け流すのがうまい。あいつが防御に専念したらそれを崩すのは難しいだろう。ま、もちろんランパートもそこらへんは承知の上だろうけどな」
速水「なるほどー」
マスター「次いで、しんのすけのモチベーションだ。しんのすけは基本的に攻撃は最小限にとどめる。つまり不意打ち等々絡め手を使うわけだが、その場のノリで可能な攻撃をあえて行わないことがある。つまりやる気がない。だがいついかなる時も相手の戦闘意欲を削ぎ、受け流し、勝ちを拾うのがしんのすけの戦闘スタイル。それにかけての習熟度はハンパなもんじゃない。ランパートのやる気は十分、となれば運と駆け引き次第でどちらにでも転びうるってことだ」
トロデ「うむ、その通りであるな」
マスター「……そして見所といったらやはりランパートの試合コスチュームだろうっ! 今回はゴシックスタイルで決めてみた! むろんゴスロリではなく中性的なゴシックだ、小さなパフスリーヴをつけた黒のサテンの上着を前面で編み上げて止め、下は編み上げ黒革ブーツに黒革パンツ! ただしメイクはむしろナチュラルに決めあどけない少年がゴシックで決めているギャップで見るものを魅了しようと」
舞「………たわけ」


ランパート「しんのすけさん……行くぜ」
しんのすけ「男の子に来られても嬉しくない。ランちゃん、勝ったら安めぐみの新しい写真集買ってくれる〜?」
ランパート「やだよそんな変なの買うの」
しんのすけ「はーやれやれ、わがままだなぁ。オラ見たいテレビがあるから帰っていい?」
皆守「……スタッフの追跡を逃れられるなら勝手にしろ。始め!」
ランパート「はぁっ!」
 ずだんっ!
速水「おおっとランパート選手っ、得意のトンファーを振り回し回り込み気味にしんのすけ選手に踏み込みましたぁっ!」
しんのすけ「はー。やれやれー」
 ひょいっ。
速水「しんのすけ選手……なんとっ正座してかわしたーっ! どこから取り出したのかお茶をすすりさえしているーっ!」
ランパート「でぇぃっ!」
 びゅおんっ!
速水「ランパート選手かまわずさらに踏み込んでトンファーを振り下ろすもっ……」
しんのすけ「アロハ〜オエ〜♪」
速水「しんのすけ選手踊りながらかわすっ!」
マスター「……予想通りの展開だな」
舞「相手の攻撃を受け流す技術ではあやつはぴか一だな。あれを突き崩すのは難しかろう」
マスター「だが――ランパートだってそれを予測していないわけじゃない。それをひっくり返す作戦だって考えてあるさ。うちのランパートは可愛いだけじゃなくて頭だっていいんだからな!」
トロデ「ううむ、子を持つ親として共感できてしまう部分があることが微妙に嫌じゃのう」


ランパート「……でぇぃっ! だぁっ!」
 だんっ、びゅっ、ぶぉっ!
しんのすけ「おお〜」
速水「ランパート選手の猛攻! しかししんのすけ選手巧みなステップワークで指一本触れさせませんっ!」
トロデ「……あれをステップワークといってよいのか? 転がったり寝そべったりよろけたりしているだけだが」
マスター「だが、一発もしんのすけの体は愚か武器にさえ当たっていない。いや、しんのすけは武器さえ構えていない。あんな不自然な体勢でかわせているのはランパートの攻撃が完全に見切られている証拠だ。やはりしんのすけは見切りと防御にかけては天才だな」
舞「私は白兵戦闘には詳しくないが。確かにしんのすけの方が格上に見えるな」
マスター「だが――ランパートも伊達に命懸けの実戦を何度も勝ち抜いてきたわけじゃない!」
ランパート「ふっ! やっ!」
しんのすけ「やれやれ〜。……わ」
 ガッ! こてん。
速水「こ、これはぁっ!? ランパート選手、しんのすけ選手を転ばせたっ!? 一瞬足が交錯したように見えましたが……!?」
マスター「しんのすけがどんな防御の天才だろうと、かわすには足を使わなきゃいけない。なら相手の防御行動を封じるには足を封じればいい――単純な理屈だ。そのためにランパートは種を蒔いていたのさ」
トロデ「種、じゃと?」
マスター「そう――ひとつには単調な攻撃。もうひとつには――」
ランパート「もらったぁっ!」
マスター「相手の足の動くスペースを縮めることだ――ランパートの攻撃は、全てしんのすけを油断させかつ動きを封じるためのものだったのさ!」
しんのすけ「……おお〜」


ランパート「えいえいえいこのこのこのっ!」
しんのすけ「ごろごろごろごろ怪傑ごろり」
マスター「それを言うなら怪傑ゾロリだろうが……!」
速水「転倒したしんのすけ選手にランパート選手猛攻を加えているわけですが……しんのすけ選手は相変わらず一発も体に当てさせていませんっ!」
マスター「くそ……! 転がるだけでランパートの攻撃を完全にかわすってどういう身体能力してるんだ、第一回転するってことは三半規管に負担をかけるってことだろうに……!」
舞「解説に私情を挟むな。格闘戦の解説はそなたの方が得手であろう」
マスター「……わかってる。しんのすけは回転しながらランパートの攻撃をかわしてる。これは驚異的な身体能力の賜物だが同時にしんのすけをランパートが起き上がれないようにしているという事実も示している」
トロデ「どういうことじゃ?」
マスター「ランパートはしんのすけが起き上がれないように体勢を整える暇を与えていないってことだ。とにかく踏んで踏んで踏みまくり、相手が動く先を踏んで起き上がるのに必要な勢いをつけさせないようにしている。つまり、ランパートにミスはない」
舞「ふむ。つまりこれは展開としては作戦通りで、しんのすけが予想以上にしぶといので粘られているだけだというわけか?」
マスター「そうだ。……言っとくが俺が作戦を授けたわけじゃないぞ? ランパートが自分で考えたんだからな」
トロデ「しかし、寝転がった相手――特にしんのすけに調子に乗ってほいほい攻撃をするのは少々まずくはないか?」
マスター「? どういうことだ」
トロデ「つまり――」
 がっし!
ランパート「うわっ!(どてっ)」
しんのすけ「ほい、捕まえたゾ」
トロデ「――筋力と体格に勝る相手の場合、寝技に持ち込まれやすい」
マスター「…………! ランパートォ〜ッ!!!」


 ガッ。ガッガッ。
 ザザッ。シュッシュッ。
舞「……寝技の訓練経験には私は乏しいのだが。今のところ形勢は五分、というところか?」
トロデ「うむ。しんのすけはその体格を活かしてランパートを押し倒そうとするのじゃが、ランパートは素早さを活かして上のポジションをゆずらん。しかししんのすけもランパートに攻撃の余裕を与えておらぬ、下から巧みに引き倒そうとしてくる。どちらが有利とも言えんな。なぁ、マスター殿?」
マスター「……あのスチャラカ坊主……ランパートの変なところ触ってみろ、ぶっ殺す……つか、密着すんなこの野郎! ……」
トロデ「……えー、まぁ、ともかく。寝技はどうしても体格の大きな方が有利なものじゃ。この試合のルールでは押さえ込めば勝ちというわけではないので、絞め落とすか関節技でギブアップさせるかなのじゃが。お互い上のポジションを狙いながら絞めや関節技を仕掛けているものの、互いにそれを巧みにさばいている」
舞「千日手じみてきたな」
トロデ「確かに……寝技にまぐれはない。これはこの二人の実力が伯仲していることを示すものじゃろう……おや?」
速水「おーっとしんのすけ選手が手を上げたが……!? 皆守審判がのろのろと歩み寄るっ!」
舞「たわけが……」
皆守「……どうした」
しんのすけ「……ギブアップ…………」
皆守「………は?」
しんのすけ「……オラ、男とくんずほぐれつするの、もーいや……」
全員『…………』
舞「………たわけがっ…………!」
トロデ「……なんと」
皆守「…………。勝者、ランパート」
 カンカンカン!
 ………しぃーん。
マスター「(ふっと笑って)……よし、計算通り!」
全員『嘘つけっ!』


マスター『……いや、本当に計算通りなんだって。最初からこういう展開の予定だったんだから。もちろん寝技にいくまでに片付けられればそれに越したことはなかったけど』
舞「どういうことだ」
マスター『つまりな、しんのすけは受け流しの天才、それにギブアップや立ち上がれなくなるほどのダメージを与えるのは難しい。だろう?』
トロデ「うむ。そこをどう打ち破るのかが鍵とお主も言っておったではないか」
マスター『だからな。俺としては、しんのすけの士気を下げてギブアップさせる方が簡単だと思ったんだよ」
舞「……なるほど。士気崩壊を狙ったわけか」
マスター『ああ。ランパートの作戦は要は『こかして踏みつける』だった。寝技に持ち込まれないように最大限に注意を払う予定だった、ランパートとしてはな。だが、俺がアドバイスしたんだ。寝技に持ち込まれたらそれに乗れ――ってな』
トロデ「……つまり、男と寝技するの嫌さにしんのすけがギブアップを宣言するのを見越していたわけか?」
マスター『そういうこと。ランパートは寝技も得意だから、決してそう簡単には負けないとも思ったしな……お、選手控え室にようやく着いたぞ』
舞「………たわけ。仕事を放り出しおって」
マスター『解説はちゃんとやってるだろ……ってそれよりっ! よく勝ったなっ、おめでとうランパートォ〜ッ!! 偉いぞ強いぞ可愛いぞ!』
ランパート『……その言い方って一気に嬉しくなくなる……マスターさぁ、もう少し普通に人生送れねぇ?』
マスター『俺の人生は常にお前と共にある! 普通もくそもないに決まってるだろう! ともかくよく頑張ったなランパートっ、ご褒美になにがほしい?』
ランパート『……マスターに着せ替えさせられないで済む休日』
マスター『(ムンクの叫びポーズ)……ランパート……お前は俺に死ねというのか………!』
ランパート『そのくらいで死ぬなよ頼むから……(ため息)』
速水「まーお約束してる親子は放っといて。セデルくんルビアちゃん巴ちゃん、しんのすけ選手にインタビューしてくれるー?」
ルビア『あ、あの……』
巴『しんのすけ選手、いないんですけど』
速水「いない?」
セデル『うん。試合が終わったら控え室に戻ってくださいって言われてたのにどうしたのかな?』
速水「ふーん、そうなの……じゃあ休んでいいよ。うん大丈夫僕たちがしっかりインタビューしておくから。うん平気うん平気、ありがとうじゃぁねー。……さて。舞?」
舞「任せておくがよい」
 ピピッ、パ。
トロデ「? なにをしておるのじゃ」
速水「しんのすけには芝村で開発したナノレベルの発信ブロープが取り付けてあるんです。で、その発信源は……」
しんのすけ「ねぇねぇおねいさん、ピーマン好き〜? ニンジン食べれる〜? 納豆にネギ入れる方? あは〜、オラたち気が合うかも〜」
 だきゅーんっ!
舞「たわけ。何百回と同じ台詞で女を口説くな」
トロデ「そういう問題なのか……? まぁ、もうこやつには試合はないからよいが」


トロデ「……さて、次はいよいよDQファン垂涎の勇者対決じゃな!」
速水「ユルト選手VSゲット・クランズ選手ですね。新旧勇者対決……といってもDQVのメイン勇者はセオですが」
舞「確かに実力的にも注目すべき試合ではあるな」
速水「では、みなさん。試合結果をどう予想されます?」
トロデ「むろん、ユルトの圧倒的勝利じゃ! [とVの能力差を舐めるでない!」
舞「たわけ、能力だけで戦の勝敗が決まるか。……では、私はゲットの勝利としておこう」
マスター「(戻ってきた)俺もゲットかなぁ。ユルトの方が強いとは思うんだけど」
速水「ほほう、意外にも下馬評ではゲット有利と出ましたか。その心は?」
舞「士気だ。モチベーションの強さ。ゲットは問題は多いが、その……なんだ……あ、愛する人間のためならばっ、凄まじい力を発揮する。愛する人間に優勝を捧げると言った以上、そのために全力を尽くすことだろう」
マスター「俺もだいたい同じ理由。やっぱり一番強いのは愛の力でしょ。それとまぁ、ユルトのことだから優勝に強く執着する人間がいたらあっさり優勝譲っちまうんじゃないかと思えてな」
トロデ「ふん、お主らなにもわかっておらぬな」
舞「なに?」
トロデ「あやつの負けず嫌いっぷりと意志の強さ、おさおさ他の勇者に劣るものではないぞ?」


皆守「……あー、ダリィ。始め」
ゲット「だりゃあぁっ!」
 ざすっ。
ユルト「…………」
速水「ゲット選手のっけから強烈な攻撃だーっ! ユルト選手棒立ちでそれを受けるっ!」
ゲット「なにを……ぼーっとしているっ!」
 がすっ。どすっ。
ユルト「……………」
速水「いったいどうしたのかユルト選手、次から次へと繰り出されるゲット選手の攻撃にもただ耐えるだけで反撃を行わなーいっ! これにはいったいどんな意図があるのかっ!?」
ゲット「いつまでもぼーっとしてるなら、とりあえずぶっ殺すっ!」
 ざごっ。ずすっ。ざしゅっ。ぼぐっ。
ユルト「………ベホマ」
速水「ユルト選手ベホマを唱え全回復……しかし守っているだけでは勝てないぞっ、どうしたことかっ!?」
ゲット「面倒な……魔の心封ず紫の霧よ、我が敵を包みて魔心を封ぜよ!」
速水「ゲット選手珍しく魔法を使ったーっ! マホトーンでユルト選手の呪文を封じ込めたっ!」
ユルト「………………」
ゲット「これであとはお前をぶっ殺すのみっ……だ!」
 ざぎっ。ずそっ。ぎじゅっ。ばぎっ。
ユルト「…………………!!!」
 ごおぉぉぉぉぉぉぉっ!
ゲット「………っ!?」
速水「おーっとユルト選手っ、スーパーハイテンション状態になったーっ! 髪が逆巻き目が吊り上り、ノリは超サ○ヤ人っ!」
ユルト「スーパーハイテンション……」
ゲット「く、ならば食らう前にっ……!」
ユルト「ギガスラッシュ!!!」
 ずごどばごばじばぎずばずどおぉおぉぉんっ!!!!
ゲット「………(ぴくぴく)」
ユルト「………(ふー)」
皆守「……終わったか。勝者、ユルト」
 カンカンカンッ!
 ウワァァァァァッ!!
ユィーナ「……予想通りの展開ですね。愚かな………(はーっ)」


速水「ではみなさん解説お願いしますー。トロデ王の予想が大当たりですが?」
トロデ「ふっふっふ、当然じゃ。なにしろわしの家臣じゃからな!」
舞「我らの予想は外れたな。ゲットがあそこまで相手の出方を考えず猪突猛進するとは思わなかった」
マスター「試合展開は特に言うことはないだろう、見たまんまだ。ユルトは耐えて耐えてスーパーハイテンション状態を目指し、なれたら最強の一撃で敵を撃滅する。読まれやすいしそれほど有用な戦術というわけではないが、たぶんユルトは自分の耐久能力と攻撃能力に絶対の自信があったんだな。あいつなりに観客受けを狙ったんじゃないか? 実際、観客には受けたしな」
速水「派手ですしね〜。ありがとうございましたっ」


速水「セデルくんルビアちゃん巴ちゃーん、そちらの方はいかがかな〜?」
セデル『えーっと、宴会してまーすっ!』
舞「宴会だと?」
ルビア『は、はい……[のみなさんが喜んで宴会を始めて、ゲットさんたちも一緒にどうかって誘ったみたいで……』
巴『今はもはやカオス状態でっす。宴会ってゆーか、飲み会? 料理がないから』
舞「たわけが……」
ククール『美しいな……その知的で艶麗な瞳に映る栄誉を、このあなたの僕に与えてくれないか、レディ?』
ユィーナ『くだらない口説き文句で時間を無駄にするのはやめてください、耳障りです。私は今愚者への説教に忙しいので。……つまり、あなたはユルト氏がテンションを上げて攻撃することができるということをすっかり忘れていたわけですね?』
ゲット『う……ま、まぁ……』
ディラ『うっわーバカー。あんた作戦立てる頭どころか記憶力の持ち合わせすらないのね。ユィーナに頭から上の活動全部任せてんじゃないの?』
ゲット『馬鹿者口説き文句は口から出てくるだろうがっ! 俺はいついかなる時もユィーナへの愛の言葉で頭と口をいっぱいにして』
ユィーナ『(鋼の剣でぶん殴り)……人の話はちゃんと聞けと習わなかったんですか?』
ゲット『すまんちゃんと聞く。教えてくれユィーナ(鼻血流しながら)』
ゼシカ『……ねぇ。あの人、馬鹿なの?』
ヴェイル『ああ、一種突き抜けてるほどにな………』
ユィーナ『私は確か、あなたの試合相手が決定してから何度もその特徴を話したと思うのですが? おまけにそれを封じるための具体的な作戦まで用意していたのでは? それは私の勘違いですか?』
ゲット『う……い、や、違う………』
ヤンガス『尻にしかれているでがすねぇ……なんだか共感しちまうでがす』
ディラ『ま、お兄さん一杯』
ヤンガス『おーっとっと。あ、兄貴、お注ぎいたしやす』
ユルト『えー、いいよ、僕お酒嫌いだもん』
ヴェイル『そうなのか? うわばみっぽい感じだけど』
ユルト『だってお酒飲むとなんだかわけがわかんなくなっちゃうっていうかなんていうか。味を味わうどころじゃないんだよ、記憶吹っ飛ぶから』
ククール『……おい、そりゃヤバいんじゃねぇか……?』
ミーティア『まぁ、どんな風になるのかしら? 一度見てみたいわ』
ヴェイル『好奇心猫を殺す、って言うぜお姫さん』
ユルト『まぁ、実際思った以上にうまくいったよね。一回やってみたかったんだー、スーパーハイテンションギガスラッシュ。本当は一対一なら隼改で隼斬りが一番なんだけど、やっぱり一回戦なんだから派手に行かなくちゃって思って……(ぐびり)』
ククール『……おいユルト。それ、酒じゃねぇか?』
ユルト『…………………………………………』
ゼシカ『……どうしたのユルト?』
ヤンガス『なにかあったんでがすか、兄貴?』
ユルト『…………オォオォォォォォォッ!!!』
 どっごーん!
ディラ『……あー、スーパーハイテンション化かぁ。つまり暴れ酒ってわけね。うんまぁ基本基本、絡み酒よりいいわ』
ククール『……そういう問題じゃないと思うぜ美しいお嬢さん……』
ゲット『……(これまでずっと説教されていた)(目が光る)……面白い』
ユィーナ『……ゲット?』
ゲット『一度は負けたが二度は負けん。今度こそあいつのスーパーハイテンションを取り押さえて勝ってやる』
ユィーナ『なにを言っているんですかそもそもそういう考え方自体が今回の敗因に繋がっ……!』
ゲット『行くぞ、ユルト!』
ユルト『ウォォオオォォオォォォォォッ!!!』
(画像が消える)
速水「えーと、ともかくそういうわけで。選手控え室は壊されそうな予感ブリバリですが、来月もまた、見て、ください!』
マスター「むりやりまとめたな……」

戻る   次へ
『そのほか』topへ