八百万間堂キャラでガチ対談・3〜シスコン対談

兄一「ガチ対談第三回、シスコン対談……ということで、担当は俺、『シスター・プリンセス』より志須田兄一と」
セデル「DQ5よりボク、セデルでーっす! よろしくねっ!」
兄一「……しかし思うんだが、このガチ対談って誰が喜ぶんだ? もう更新してない作品のキャラやらほとんど感想のきてないキャラやら引っ張り出してきて、内容見てみてもこれ誰と誰が話してるのかわからんぞって人が大半なんじゃないか?」
セデル「うーん、えっとね、管理人さんも始めてからそのことに気づいてうろたえたんだけど、『一度やると言ったからには前言を翻すわけにはいかない!』って脳内会議で言い張って続行を決定したんだって」
兄一「誰が幸せになるわけでもない意地を張って……これのせいで更新が遅れるくらいならいっそなくてもって方もいらっしゃるだろうに」
セデル「それはいやなんだって。自分が拍手内容が更新されている時の拍手十連打の快感が大好きだからって」
兄一「……またアレなことを……子供の教育に悪いじゃないか」
セデル「? かいかんって、いけないことなの?」
兄一「うぐ……いや違うなんでもない気にしてはいけないぞ。さあさくさくと対談を始めようじゃないか」
セデル「? はーい」


セデル「……で、えっと、あのね、兄一さん」
兄一「なんだ、セデルくん?」
セデル「しすこん≠チて、なに?」
兄一「(ぶっ)………。知らないなら知らないままでいっこうに困らないことだと思うぞ?」
セデル「だめだよ! ボク管理人さんに頼まれたんだからちゃんとたいだんやりたいもん! 兄一さん、お願い、教えてください(ぺこりと頭下げてから純真なキラキラ瞳で見上げる)」
兄一「……。………。…………。あのな、シスコンってのは……えーと、妹やら姉やらが尋常じゃないくらい好きで好きでしょーがない奴のことだ」
セデル「そうなんだ! じゃあボクもシスコンだねっ!(純真なキラキラ笑顔)」
兄一「ううう……別に俺が罪悪感を感じる筋合いじゃないんだろうが胃が痛い……」


兄一「……ええと、セデルくんは、ルビアちゃんのどんなところが好きかな?」
セデル「え? どこって……だってルビアだもん。ぜんぶ好きに決まってるじゃない(純真な笑顔)」
兄一「……ううう。いや、なんというか、どの辺が特に可愛いと思うか、とか……」
セデル「えー? ルビアの可愛いところ? ……うーん……よくわかんないけど……顔も可愛いし、動物とか魔物とか木とか花とかに優しいところも可愛いし、あと手を繋いであげると恥ずかしそうに顔を真っ赤にするけど嬉しそうに笑ってくれるところも可愛いし、かわいそうな人とかにがんばって親切にしてるところも可愛いし、怖い人とかが出てくると泣きそうになっちゃうけど後ろに守る人がいたらいっしょうけんめい気を張って顔を上げてるところも可愛いし、それに」
兄一「いやもういいもうわかった。……セデルくん、君はやっぱりシスコン対談に選ばれるだけのことはある男だよ……」
セデル「? うんっ! えへへっ」


兄一「じゃあこういう質問はどうだ。もし……もうちょっと大きくなった時にでも、ルビアちゃんに恋人ができたらどうする」
セデル「え? こいびと……って、いつか、ルビアがけっこんする人ができたらってこと?」
兄一「うーん、まぁ、そういうことだな」
セデル「そ……んなの、その時になってみないと、わかんない、よ……」
兄一「想像してみてくれ。ルビアちゃんが、手を繋ぐのも、キスをするのも、抱きあうのも、全部そいつだけっていう相手ができてしまったら」
セデル「ええっ! こいびとができると他の人と手を繋いだりキスしたりできないのっ!?」
兄一「いや、必ずしもそういうわけじゃないんだが、年を取ってくるとやりにくくなるのは確かだ。大人になってくるとそういうことは恋人が子供ぐらいにしかしないからな」
セデル「……そんな……」
兄一「と、いやすまない、落ち込ませるつもりじゃなかったんだが……」
セデル「じゃあ、ボクがルビアのこいびとになるっ!」
兄一「……は?」


兄一「いやいや待て待て待て待てちょっと待て。セデルくん、君は大事なことを忘れてるぞ? 兄妹は結婚できないだろう?」
セデル「あ、そうか、そうだよね……じゃあどうしよう、うーん……えーとえーとー」
兄一「セデルくん……寂しいのはものすごく相当に全力でよくわかるが、兄妹というものは、いつかは別れ別々の家庭を築くもので……」
セデル「じゃあルビアにシスターになってもらったらどうかなっ?」
兄一「……は?」
セデル「だってそれだったらルビアけっこんしないから、いつまでも手繋いだりキスしたり抱きあったりできるもん!」
兄一「……あのな、セデルくん。君は結婚しなくちゃいけないだろ? それなのにルビアちゃんには結婚させないっていうのは、不公平じゃないか?」
セデル「え、なんで?」
兄一「なんでって……君は将来国王になるんだから子供を作らなくちゃならないし」
セデル「お父さん別に国王になりたくなかったらならなくてもいいって言ってるよ?」
兄一「いや、それは普通に考えて建前だと……というか兄妹でいつまでもいちゃいちゃしたいから結婚しないっていうのは人としてダメだろうっ!」
セデル「なんで?」
兄一「なんで……って」
セデル「ねぇ、どうして?」
兄一「……いや、だから、あのな……」


兄一「とにかく! なにがなんでも兄妹でいつまでもずーっといちゃいちゃしてるのはダメなんだぞっ! おかしいんだ、不自然なんだっ!」
セデル「……そうなんだ……(うつむき)」
兄一「ああ、いや悪いごめん泣かないでくれ、傷つけるつもりはなかったんだ。ただ俺としてはどうか君たちが越えてはならない一線を越えないようにと」
セデル「こえてはならないいっせんって、なに……?」
兄一「い、いやだから、その……恋人や夫婦しかやっちゃいけないようなことをしないようにと……」
セデル「……きょうだいは、こいびとにはなれないんでしょ?」
兄一「ああ、だからやっちゃいけないことなんだ、絶対に」
セデル「なんでダメなんだろう……」
兄一「い、いやなんでってそりゃ……子供が作れないからだろう」
セデル「なんで子供が作れないの?」
兄一「そ、そりゃ……子供が障害を持ってしまうからさ」
セデル「しょうがい?」
兄一「ああ、目が見えなかったり、体がうまく動かなかったり。血が近い同士が子供を作ると、そういう子供が生まれやすいんだ。そんな子を作ってしまうのは、君も嫌だろう?」
セデル「うん……あれ? じゃあなんで兄一さんは妹さんたちとけっこんしないの? 血がつながってないんでしょ?」
兄一「ぐぐっ……!」


兄一「い、いやあのな、セデルくん。兄妹というのは血の繋がりだけじゃないだろう? 昔から一緒に過ごしてきた時間とか、お互いを家族と認める気持ちがお互いを兄妹にするんだろう? 俺の中では妹たちは家族というカテゴリに入ってるから、結婚とかそういうことはその、どうもアレというか……」
セデル「? よくわかんないよー。兄一さんは妹さんたちのこと、嫌いなの?」
兄一「いやそういうわけじゃ全然ない。ただ、なんというか、結婚とか、そういう兄妹はしない関係に踏み出してしまうのは、どうもその、罪悪感があるというか……」
セデル「なんで?」
兄一「……っだってなぁ! あいつらと会った時から俺はあいつらのことずーっと妹だと思ってたんだぞ!? 妹たちを守ってやれるような男になりたいって一念でどんな辛い時も頑張ってきたんだぞ!? なのにいきなり血が繋がってませんでした結婚オッケーですとか言われてもだなっ、そんなに簡単に切り換えなんてできるかっ!」
セデル「そうなの?」
兄一「そうなんだっ!」
セデル「そっか! じゃあ兄一さんは別に妹さんたちと全然けっこんしたくないんだねっ!」
兄一「……へ?」


兄一「いや、待て、待ってくれセデルくん。なんでそういう結論に?」
セデル「? そういうことじゃないの? 血が繋がってなくても、別にけっこんしたくないんでしょ?」
兄一「い、いやだからそういうことじゃなく、あいつらは俺にとってあくまで妹だということでっ」
セデル「? じゃあけっこんしたいの?」
兄一「いやそういうわけじゃなく!」
セデル「じゃあけっこんしたくないんだ」
兄一「だからそういうことでもなくてだなぁ!」
セデル「もー、わかんないよー、どっちなのさー」
兄一「だ、だからな! 俺にとってあいつらは、結婚とかどうとかいうことの対象外だということなんだ! どんなに好きで、大切であろうと!」
セデル「……うーんと……本当はけっこんしたいけど我慢してる、ってこと?」
兄一「……だからぁーっ!」


兄一「いかん、駄目だ話題を変えよう。セデルくん、セデルくんはルビアちゃんのためにしてあげたいことというのはなにかあるかな?」
セデル「してあげたいこと? ……うーんとー」
兄一「大切な妹のためにしてやりたいと思うこと。言われてもすぐには思いつかないか?」
セデル「うーんと、そーだなー、うーん……守ってあげたい、かなぁ?」
兄一「……そうか」
セデル「うん。ボク、ずーっと昔からルビアのこと守ってあげたいなぁって思ってたんだ。だってルビアすぐ泣いちゃうし、怖がりだし。お父さんと会う前からずっと、ルビアが泣いたりしないで楽しいことがいっぱいあるように、守ってあげたいなぁって思ってたから」
兄一「そうか……」


セデル「兄一さんは? 妹さんたちになにしてあげたいって思う?」
兄一「……そうだな。俺も似たようなものかな……あいつらはなんのかんのいってまだ子供だし、なのに無茶ばっかりするし。あいつらが泣かないように、傷つかないように、守ってやりたいって思う……初めて会った時から、ずっとそう思ってたんだ」
セデル「そっか……お兄ちゃんって、みんなそういうものなのかなぁ?」
兄一「人にもよるだろうが……ちゃんとした兄なら、そうだと思うよ」
セデル「……そっか……よーしっ、がんばるぞっ! これからもルビアのこといっぱい守ってあげなくちゃ!」
兄一「はは……まぁ俺も、負けないようにせいぜい励むとしようかな」

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