あとがき。

 お待たせしましたDQ[隠し小説第二弾です。楽しんでいただけましたでしょうか? 今回からようやく本編、という感じなんですけど。前回はプロローグかな。
 えーと、今回はまず、作品について触れる前に、なぜうちのカプはクク主なのか? ということを書いておきたいと思います。前回のあとがきで不完全燃焼だったしね。
 カプトークとかウザいっていう方は飛ばしちゃって結構です。

 えっと、自分は前回も書きましたが主人公が好きです。なんだか知らんがあのデザインと動作にメロメロで、主人公中心にして妄想を膨らませていきました。
 だから最初はヤンガスの兄貴ラブっぷりが嬉しくてヤン主だったんですが、話を進めているうちに(ククールが出てきたりしてるうちに)、ヤンガスの主人公に対して抱いてる感情がそーいう邪っつーか不純なものとして考えるのが申し訳ないくらい純粋なものなんじゃないかと思えてきまして。ヤン主は親愛の証にキスぐらいがマックスになってしまいました。
 で、自分的にはトロデ王も受……っつーか愛でたいキャラだし(可愛いよね)、自分はホモがカプの基本なので主人公の相手にするならゼシカやミーティア姫より男の方がいい(二人とも好きですよ? ただ自分のホモスキーパワーを打ち砕くほどにはノーマルカプにハマらせてくれなかったってだけで。主姫はかなり好きなんですが)。残ってるのはククールだけ。
 つまりククール好きゆえにクク主だったんじゃなくて、消去法でクク主だったんですね、最初は。まあククールの顔は正直けっこう好みではあったからそれでも楽しかったんですが。
 でも、話を進めて仲間コマンドでククールの話を聞いてると、「……なんかこいつ、主人公のこと嫌い……?」みたいに思えてきちゃったんです。
 いやもちろんククールは最初っから心を許したりしないキャラだろうと思ってたし、そっちの方がいいんですが。理性ではそうとわかっているものの、パーティのみんなが主人公大好きという状態がデフォルトである自分としては面白くないわけです。
 なのでククールにハマるというか、激萌えしたりはかなりあとまでしなかったんですが(ちっちゃな萌えはそれなりにありました)、とにかくクク主は(世のラブラブクク主書きさんたちには大変申し訳ないんですが)、最初っからククールが主人公を好きだったりはしないカプだな、と思ったんです。ぶっちゃけラブラブじゃないな、と。
 でも主人公の片思いという感じもしない。なぜなら自分がなにをおいてもククールラブ! というほどククール好きではないからです(外法のおきちゅぐとかみたいにはね)。けど二人が仲悪いって気もしないし、なーんかこの二人がカプになる、という考えは頭から離れないし。
 で、ゲームをプレイしながらいろいろ妄想を二転三転させ、ふとある時天啓のように閃いたのです。
「天然主人公に振り回されるククールって、どうよ?」と。
 実は自分はプレイしながら、ちょびちょびとネットのプレイ日記を見たりしながら、「今回の主人公は天然!」と思っておりました。細かいリアクションや表情や話し方なんかがそれっぽい気がするんですよ〜。それにあの子が天然だったらきっとより可愛い!
 で、そういう主人公だったらククールのちょいひねくれ意地悪攻撃を意に介さず、我が道を進んでくれるんじゃないかな、と。自分はもともと受が上手のカップリングが好きです。最初は距離をおいて軽く意地悪とか言ってたククールが、あれよあれよという間に天然パワーに巻きこまれて気づけばドツボにハマっている。いいじゃんいいじゃん萌えるじゃん!
 そんな風に考えを進め、気づけばマイ主人公はこれこのようにど天然になっておりました……。これからも「おいおいおいおい!」と言いたくなるほどの天然っぷりを炸裂させていってもらうつもりでおります。
 で、常識人ククールはそれに翻弄されるの。わーい楽しーい♪
 しかし常識人ククールって思った以上に少ないですねぇ。そりゃ自分もククールは話が進むほど阿呆っぷりを見事に表現してくれていると思いますが、最初の頃の気障っぷりと真面目さのギャップやら斜に構えた発言やら芸のない発言の多さやら悪ぶってはいるけど根は真面目ということがわかる仲間会話やらで、すっかりククールは根は真面目で常識人、という考えが固着してしまいました。
 そんなわけでウチではククールは優秀だけど小器用な普通人で。バカリスマもそれはそれで好きですけどね。

 で、今回の話になるわけですが。
 ククールは男とするなんて基本的には考えられないだろうなっつーのが最初のコンセプトです。考えたことないじゃなくて(環境が環境だし、誘われたり襲われかけたりはしたはずだ)、先に女性としちゃってるし、常識人だから意識的に選択肢から外してるの。
 で、そんなククールが主人公とどうやってそういう状況になるかというと、前回のように主人公に対するわだかまりをぶつける、というのか、主人公の方から攻めていくかしかないわけです。
 ていうか正直主人公がなんもしてないのにククールが主人公に惚れるとは思えないんですよねー。だから実を言うと現段階でもククール主人公に惚れてません。男としてはそれなりに特別ではあるけれど、恋愛対象じゃないんです。その萌芽はあるにしろ。少なくとも今はね。
 なので今のところ二人の関係は……仲間兼セックスフレンド、って感じ? それでもウチのククールは他人には知られたくないと思いますけどね。
 そこからどう気持ちが変わっていくかは、これからのお楽しみ、ということで。
 今回は前回より性描写に力を入れてみました。ていうかエロシーンがメインなので入れざるを得ないんですけど。
 それと、喘ぎ声を控えめにしてみました(笑)。前のだとAVみたいだったから。でも自分実用的エロ小説かなりの数読んでるんで、喘ぎ声は派手っつーか、同じ喘ぎ声を使わなかったりとか妙なとこ凝る傾向があるんですよね。
 でも少なくとも今回の性描写は前回よりは気に入っています。その前に死ぬほどホモ小説を読み漁った甲斐があったかな。そこらへんの感想聞かせていただけると嬉しいです。拍手でもメールでも。
 ククールが少しずつユルトに魅了(単純に性的に)されていくところを書くのはかなり楽しかったです。
 あ、前回のあとがきで書けなかったので書いておきますと、前回はユルトククールにガンガン突かれてかなりきつかったはずです。性感ということでもそうですが、バージンなのに勢いよく突かれてかなり痛かったはず。
 しかもイってません。ククールは前回は前のほうには触ってもあげなかったので。男相手の経験がないククールは、挿入しながら前を触ってあげるという発想そのものが欠如してたんですよ。いかにククールがうまいとはいえ、バージンがいきなり後ろだけでイけるはずもなく。
 でも気持ちよかったとあっけらかんと言ってしまう。心が広いんだかなんなんだかですね。まぁ今回は触ってもらいいっぱいイけたんで満足してるはずです。
 なんで突っこむククールより突っこまれるユルトの方が元気かというと……ユルトはこの頃かなりククールよりHPが高いので(笑)。

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