非幻想異端的日常
2005年 8月 1日 (月)
 珍しく朝食をたくさん食べた。夜は軽くコーンフレークで済ませた。よく考えたら普通は逆である。

2005年 8月 2日 (火)
店内 仕事で六本木に行ったついでにインド料理「サムラート」で食事。新宿にも支店があるチェーンである。新宿のは行ったことがあるが、六本木のは初めてである。
 ランチを注文したらサフランライスの上にクミンの炒めたシードがちりばめられていて、先日鴬谷の「サモサ」(7月26日の日記参照)で食ったクミンライスのように香ばしくて味があってうまかった。クミンてうまいスパイスなんだな。
 カレーはバターチキンとほうれん草の二種類。どちらもうまかったが、特にバターチキンはうまかった。
 ここはランチはご飯とナンがお替わり自由なのがよい。カレーを節約してサフランライスをお替わりした。
 六本木のインド料理では今のところここが一番うまいな。

2005年 8月 3日 (水)
 お得意先の方に食事をご馳走していただくことになった。
 何が食いたいかと聞かれたのでもちろん「インド料理」と答えると、なら近所にうまいインド料理があると言われ、連れてってもらったら、なぜかタイ料理だった。同じようなものかと思ったが、やっぱり違うと思う。
 味はなかなかのものだった。ビーフン、グリーンカレー、イエローカレー、肉、野菜、タピオカココナッツミルク、などを食ったが、すべてうまかった。
 また食いたいぞ、タイ料理。

2005年 8月 4日 (木)
 天野氏と西新宿の宝来屋で焼き鳥を食った。焼き鳥というより、この店の場合、串に刺した異様な食い物の数々、とでも言うべきか。
 久しぶりで、うまかった。

2005年 8月 5日 (金)
 深夜窓を開け放して仕事をしてたら、いきなり窓からカナブンが飛び込んで来た。ブンブンブンブンと蛍光灯の周りをうるさいので、つかまえて窓から放り投げると、すぐ戻ってきた。それをノートでバシッと叩いてはじき返すと、すぐにテニスボールのように戻ってくるので、またバシッとはじき返した。するとまた懲りずに戻って来るので、こちらも負けじとはじき返した。しばらく俺とカナブンの攻防が続いた。
 そんなわけで生まれて初めてカナブンとテニスをして遊んだ。楽しくはなかった。

2005年 8月 6日 (土)
 自宅も事務所もモノがあふれてしょうがないので、少しづついらないものを捨ててゆくことにした。一度に全部というのは大変なので、毎週少しづつやってゆくことにした。そしたら一部分漁っただけでも、ゴミ袋がいっぱいになった。
 この狭い20平米弱の面積にいったいどれほどのゴミが眠っているのかと思うと、恐ろしくて息が詰まる。
 ゴミよりも一向に見ないDVDや読まない本の山を何とかしろとの声も多いが、そのあたりは却下させていただきたく存じます。

2005年 8月 7日 (日)
怪獣 池袋新文芸座のオールナイトに行って来た。今夜は「ゴジラ」「大巨獣ガッパ」「宇宙大怪獣ギララ」「大魔神」日本が世界に誇る怪獣映画四本だてである。特に楽しみだったのは実はまだ一度も見たことがなかった元祖「ゴジラ」と子供の頃テレビで見て興奮した「大魔神」。
 まず「ゴジラ」。冒頭にかかるおなじみのゴジラのテーマ音楽がカッコよく、ゴジラが出るぞ出るぞと不安をかき立てる前半のシーンはワクワクしたが、時代の流れかゴジラが出て来てからが妙にショボく、おまけに最後にゴジラを退治する秘密兵器というのがオキシジェン・デストロイヤーなどという訳の分からないエセ科学薬品で、情けないやらアホらしいやらで、ちょっと失望した。なるほど。最初のゴジラってこんなんだったんだ。
 次が「大巨獣ガッパ」。これが一番の掘り出し物で、昭和ムード歌謡風のテーマ曲のせいか、なぜか全編を通して流れる浪花節的雰囲気が妙にしっくりきていて、ひと味違った怪獣映画を楽しめた。とにかくテーマ曲がいい。「ンガ〜ッパ〜♪ンガ〜ッパ〜♪」とカラオケでぜひ歌いたい名曲である。
 「宇宙大怪獣ギララ」はつまらなかった。
 最後が一番楽しみにしていた「大魔神」。子供の頃はスゴかったが、果たして今見てもスゴいと思えるだろうか。ひょっとしたら意外にショボくてがっかりするかもしれない。そんな時代のギャップもあえて受け入れ、楽しむのもこういった昔の映画を鑑賞する際に必要な覚悟である。なんてことを考えつつ映画を見始めたところが、映画が始まり、そんな覚悟もいらぬ心配だったと思い知った。演技もストーリーもしっかりしていて、これまでの三作のようにおかしな点がまったく見当たらない。クライマックスの大魔神が大暴れするシーンも、子供の頃に見た以上に迫力があり、動きもシブく、面白かった。大魔神は迫力があるだけでなく、女の涙によって目覚め、また女の涙によって静まるという、ロマンチストな一面も持ち合わせているのが憎い。いいじゃないか、大魔神。
 そんなわけで、さくっと見れて、内容もそれなりに充実した映画鑑賞であった。

2005年 8月 8日 (月)
 ひとりの休日。のんびりと新宿駅周辺を散歩した。

 久々にレンタルビデオに行って、金子正次脚本・川島透監督の「ちんぴら」を借りて来て見た。二十年ぶりに見たけど面白かった。当時としては斬新な演出が、いま見ると古くもあり、新しくもあり、その新古がまざりあった雰囲気がまた味になっていてよい。
 俺はヤクザ映画は嫌いだけど金子正次だけは好きだな。

2005年 8月 9日 (火)
0061 周星馳の「0061 北京より愛をこめて!?」を見た。コメディ俳優として名を馳せていた周星馳の初監督作品である。ヒロインはアニタ・ユン。
 わざわざ美人女優を起用してブスを演じさせる周星馳だが、アニタ・ユンは美しく、そして思いきりバカだった。バカの部分はいつも通り。ラストはむちゃくちゃ。ギャグは下品で残酷で節操ない。呆れてモノも言えん。
 「少林サッカー」や「喜劇之王」と並ぶ最高傑作と言っても過言ではない。

2005年 8月 10日 (水)
 深夜零時にクライアントがやってきた。これほどまでに遅い時間にビジネス関係の来客があるのは初めてである。用件が終わった後も、仕事について四時間以上に渡って熱い会話を交わした。忘れていた何かを思い出した瞬間だった。

2005年 8月 11日 (木)
 深夜にまたクライアントがやってきた。昨日とはまったく関係ない別の方である。
 深夜にクライアントがやってくるなんて会社設立して5年間一度あったかどうかという程度なのに、それが昨晩と今晩、偶然にも2夜連続とは。割と天文学的である。
 やはり宇宙は目に見えない法則があるに違いない。

2005年 8月 12日 (金)
 仕事で船橋。一昨日行ったばかりなのに、先方の重要人物が不在だったため、今日また来るはめになった。船橋は遠いのでそう頻繁に行くのは金がもったいないのだが、でもまあ、よい。なぜなら、悪いことばかりじゃないからだ。

2005年 8月 13日 (土)
 早寝早起きしすぎて、2〜3時間しか眠れなかった。やはり早寝早起きは健康に良くない。
 朝からバリバリ仕事してたが、インド料理を食べ暫くしたら死ぬほど眠くなり、1時間ほど仮眠をとったら、なぜかもっと眠くて、よけい調子悪くなったので、さらに夜まで眠った。
 生活のリズムも崩れるし、これからはちゃんと規則正しく夜更かししよう。

2005年 8月 14日 (日)
 楽しいインドのダンスを見に行こうと思ったのだが、疲れていたのでやめた。(順不同)

2005年 8月 15日 (月)
 インド料理を食いに「ジンナー」に行ったら昼休みだったので、近くの「ボンベイ」に行った。ここは5年くらい前に一度来て以来である。カレーはまあまあだったが、主食がナンじゃなくてチーズを挟んだパンだったり、ランチを頼んだので何種類ものカレーが食えたりして、それなりに楽しめた。

2005年 8月 16日 (火)
クソ 日本映画「宣戦布告」という映画を見た。これは数年前の正月にレンタルビデオで買った福袋に入っていたビデオである。今日なにげにやっと見たのだ。相変わらずクソみたいな映画だった。どうしてこうクソみたいな映画ばかり巷にあふれているのだろう。こうなるともう、「つまらない」という感想もむしろ褒め言葉に思えてくる。ほとんどの映画は「面白い」とか「つまらない」とかいう次元の問題でなく、クソだ。まず映画としてまともに評価するだけのステージに立っていない。最低限の創意と最低限の芸があって初めて映画はとりあえず映画なんじゃないだろうか。ただ物語を考えて俳優にセリフをしゃべらせているだけでは、映画であって映画とは呼べない。だいたい仰々しく「宣戦布告」とか言ってるが、こんなもんテロとか自衛隊とか内閣総理大臣とかが出てくるだけで、雰囲気も大筋も普通のサスペンスドラマじゃないか。こんなビデオ、速攻で今週の燃えないゴミの日に捨てよう。

2005年 8月 17日 (水)
 お盆休みで、俺だけ会社でひとりぽつんと仕事。こういうのも気楽でよいものだ。

2005年 8月 18日 (木)
 つぶらがお盆休み明けで出社。他の社員は一日ずれて休みをとっていたので、まだ休みだった。珍しく事務所で一日中つぶらと二人だけで仕事をしていた。せっかくなので帰り、つぶらにカレーを奢った。
 十年前、俺は寿司が好きで、周囲の知り合いという知り合いひととおりに寿司を奢るということをやっていたが、それが今ではどうやらカレーになってしまったかのようである。
 ひとりで食うより誰かと食った方が食事はおいしい。しかし俺はお腹が弱く、誰かと食事をすると緊張するのかよくお腹が痛くなる。お腹が痛いのはイヤだが、めしは誰かと食いたい。これって割とジレンマだな。

2005年 8月 19日 (金)
信長 週刊モーニングで山田芳裕の新作「へうげもの」がはじまった。相変わらず天才的に面白い。最近では「いよっおみっちゃん」が好きだったが、今回の新作はあれに匹敵する傑作になりそうな予感である。(「ジャイアント」は個人的に野球嫌いだからあまり思い入れがない)
 世の中にはこれだけ面白い漫画がゴロゴロしてるんだから、ウンコみたいな映画なんてつくづく見る時間もったいないよなあ、と関係ないがなぜかしみじみそう思った。
 画像は織田信長である。

2005年 8月 20日 (土)
 綾姫が東京にやって来て、まあよくやって来ているようではあるのだが、珍しく俺のために時間をつくってくれたので、一緒にめしを食いに行った。彼女と会うのは実に5年ぶりである。
綾姫 人間三十路を越すと老けるのが早く、周囲の友人知人たちが久々に会うと驚くほど年を食っていて面食らうようなことが最近続いたので、綾姫もさぞやと覚悟をしていたら、5年前とまったく変わっていなかった。いやむしろ艶は増し、美しくなっていた。加えて色が人間離れしていて生白く、さすが妖怪マニアだけあって本人も妖怪じみている。いったいどんな動物を殺して生き血をすすっているのか、などといらぬ妄想のひとつも頭をよぎらないでもない。
 新宿西口で待ち合わせ、嫌がる綾姫をインド料理へ連れてゆき、無理矢理カレーを食わせ、コーヒーを飲みながら終電ぎりぎりまで談笑し、最後は駅まで送って別れた。会話は妖怪から中国史から漫画にまで多岐に渡り、大変楽しく勉強になった。

2005年 8月 21日 (日)
 最近ハマっている三国志の携帯ゲームのオフ会に初めて呼ばれて出席した。
 人様のオフ会に呼ばれるのは滅多にないのでやたら緊張した。
 現在ゲーム上では俺は孟獲をやっていて、曹操と張魯と戦っている。その張魯をやっているユーザの方と、曹操陣営に所属している将軍をやっている人が来ていて、ゲームの中で毎日戦っている敵と和気あいあいと飲み食いしては語り合うというのも、何やら変な心持ちがした。
 ちょっと居心地が悪かったが、まあそれなりに楽しかった。
 実は来週も同じ三国志携帯ゲームのオフ会なのだ。単なる偶然で、たまたま別方面から二週連続で誘われたのだ。何せ900人くらいのユーザが参加しているゲームだから、こういうこともあるわけである。

2005年 8月 22日 (月)
 最近ミクシィで自主映画制作のコミュニティを主催しているザッピーくんだが、そこで知り合ったコスプレ美女の方が総合司会をやっている自主映画の上映会が千葉で開催されるというので、勉強がてら出かけた。最近新しく友達になった霊子くんも来ていて、現地で合流した。霊子くんも同じコミュニティに所属していて、何かと協力してもらっている。
 何本かの自主映画が上映されたが、まあこんなもんか、という程度の作品がほとんどだったが、いくつかクオリティの高い作品もあって、参考になった。
 帰りは会場の近くのステーキ屋さんでステーキを食った。「ステーキ」という甘美な響きに騙されて思わず食ってしまったが、実際、ステーキなんて大してうまいもんじゃなく、腹が痛くなっただけだった。

2005年 8月 23日 (火)
 昨日ステーキ食ったお陰で内臓の調子が甚だ悪い。牛肉なんて滅多に食うもんじゃないな。あんなものばっか食ってたらぜったい身体おかしくなる。

2005年 8月 24日 (水)
 妹がやってきて、近くに旨いラーメン屋があったら連れてけとせがむので、もやしラーメンがおすすめの「杉」(とろみスープが決め手)に連れて行った。彼女はどうも最近ラーメンに凝っているらしい。
 旨いラーメンは旨いと思うが、旨いラーメンてのはなかなか無いものだ。最初の一口が旨いラーメンならよくあるが、最後の汁の一滴まで旨いというのはあまりない。

2005年 8月 25日 (木)
 俺はよく人に「来る者は拒まず、去る者は追わず」な人間に見えるらしい。まあ結果的にそんな感じになっているのはわかるが、俺としてはあまりそういう姿勢で生きている自覚はない。来る者を拒むことだってたまにあるし、去った者に蓋をするのは更によくある。

2005年 8月 26日 (金)
ミスターブー ついに買ったぞ。「Mr.BOO」DVDボックスセット。シリーズ第一作から「インベーダー作戦」「ギャンブル大将」「アヒルの警備保障」「鉄板焼」の5本セット。しかも嬉しいいことに、すべてのDVDにテレビ放映時の広川太一郎の吹き替えバージョンが入ってるという、とんでもないおまけ付きだ。
 広川太一郎の声といえば、当時「なんだあのわけのわからない寒いアドリブは」と俺の周囲では甚だ評判が悪かったが、歴史の検問を通し振り返り見れば、やはりゴールデン洋画劇場の吹き替えの金字塔として、土曜の夜に燦然と輝く名人芸の極みとして記憶に残されているのである。

2005年 8月 27日 (土)
 「定期検診を受けてください」のハガキが来たので、久しぶりに歯医者に行った。
 普段の俺だとこんなもの面倒くさいからいいやとばかりに無視を決め込むところだが、なんだか前歯に入れてもらった差し歯と歯茎の間に隙間が空いているような感じだったので、気になっていたのだ。
 久しぶりに行ってみると、なんだか知らない新人の女の子がいて、俺の歯をいじくりまわしながらいつもの先生が歯の治療のノウハウを教えていた。しかも新しい差し歯の型をとったが、一度目は失敗して、二度とらされた。
 相変わらずどこか抜けてる楽しい歯医者さんである。

2005年 8月 28日 (日)
 先週に続いて三国志ゲームのオフ会だった。20人近く参加した前回と違って、今回は三人だけ。こじんまりとスッポン料理の店で飲んだ。

2005年 8月 29日 (月)
TENEBRE 先日購入したダリオ・アルジェントの「シャドー」のDVDを見た。
 実に20年ぶりに見たが、しかしよくまあこれだけ意味の無い映画を作ったものだ。さすがイタリア。意味の無いいい加減なストーリーに、意味ありげなシーンを積み重ね観客をひっぱりつつ、結局は殺人シーンの美学と音楽とカメラワークだけにその存在価値を求めた、超自己満足且つ自慰的名作である。
 芸術なんだな。

2005年 8月 30日 (火)
 歯医者に行った。今日が診察日だと思っていたのだが、間違えてて、一週間先だった。受付の乙女に白い目で見られた。診察日を間違えただけで、何もそんな目で俺を見なくていいと思うのだが。女はやはり恐い。

2005年 8月 31日 (水)
 テレビでプライドがやっていたので仕事を中断し、事務所でケンちゃんとコジロウさんと観戦した。最近は試合会場にもとんと足が遠ざかっていたし、テレビ放映も半分くらい見逃していたので、知らない選手がちらほら出ている。誰だアローナって。
 泣ける試合はなかったものの、まあそれなりに楽しめた。
 桜庭に貰ったキャップをかぶっていたからか、シウバがやたら調子悪そうで、アローナにコロッと負けていた。アローナはその刺青の入ったごつい肉体と、シウバを倒したという事実で一瞬強いのかと思ったが、決勝でのショーグンとの対戦を見る限りでは大した選手じゃなさそうだ。
 吉田秀彦と対戦したのはタンク・アボット。妙に懐かしい名前だ。ネームバリューはあるものの旬が過ぎたアボットのような選手を当たらせ、最近負けが込んでいる吉田を景気付けようという魂胆だろう。予想通り吉田がさくっと勝利。
 ヒョードルはすごかった。人間とは思えないほどの回復力に、冷徹な攻撃性。それに一度もマウントをとらせなかったミルコもなかなかすごい。やはりこの日一番の好試合だと言える。
 また久しぶりにプライド行きたくなって来たな。


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