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「MW(ムウ)」(邦画)〜萌えは脳内補完ですませましょう〜

久しぶりの映画紹介(と、いうより言いたい放題)が邦画というのも珍しいと自分で思いますが、流石に「映画紹介ではグチを禁止していますし (マイルールではありますが)あらすじのみの紹介にしているだけに、無理があろうというもの。…と、言うわけで、「コラム」で萌えたるぅ〜といことにしました!

連載当時「あの手塚が!」といわれた作品(「くされ外道」の私たちは、少々眩暈を覚えましたが、あの色気のカケラもない ブリーフだよ〜、だって〜『ブリーフ』が『オ○ツ』にみえるよ〜?! …足首ないし…安彦良和先生もなかったな…)をイケメン&エロティック脳内変換をしてまで読んだ作品です…そこまでしなくてもと、言う世間の非難が聞こえてきそうですが)


----------------------------- あらすじ -------------------------
沖之真船島で島民が失踪する事件が起きるが、それは化学兵器「MW」が島に漏れ出し、政府が隠ぺい工作による島民虐殺事件だった。しかし事件は政府の手によって隠蔽されその事件を生き延びた子供が二人いた、それが結城美知雄(原作では美知夫)と賀来裕太郎(原作では巌)の二人だった。成長した賀来は孤児院の神父となり、結城はエリート銀行員となった。 しかし結城は「MW」の存在と沖之真船島の真実を隠蔽した人間に復讐し、人類をも滅ぼそうと企んだ。そんな結城を賀来は彼の犯行を止める事が出来ず、加担してしまうことに苦悩するが…。
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 結構、力をいれて世間様に「禁断の」とか「タブーが」とかをアピールしていたようだが、その割には出来が不味すぎですよね。インタビューなどで賀来役の山田君が「二人の肉体関係 を前提として見て欲しい」と言っていましたが、はじめはその意味が理解できず「どういうことか?」と思ってたら、肝心な「二人の関係」が全然みえない状態だった…。しかも、よそ様のブログでは「裏設定」とまで言われているらしく(なんじゃそりゃ?!)鈍い方やそんなことがあるなんて知りもしないパンピーな方は、見てから「?」の疑問をもたれている様子。

 そもそも「二人の関係」があってのストーリーなのではないのか? と、いうことなので肝心なモノがなければ意味すら判らないというものですよ。判らないということは『賀来が何故、結城を匿うのか?』とか『結城が賀来に寄せる異常な信頼』(面上は信頼だが、根本は愛ですよ)とかは意味が全くもって不明ですよ。
 ただ、流石に監督も二人の関係をなくしてしまうのはこの物語としての核がなくなってしまうのは、ご存知であるらしく、オールラウンドエンターティメントとしては「同性愛」はタブーであるので「醸し出し」のみにとどめてあるとのこと…。(ピンポイント映画でいいじゃない! その方が、売上上がったと思うけど…。
―――――― なんじゃそれは???!!  何を今更、おっしゃる、と?  ( ゚Д゚)ハァ?
「肉体関係の絵面はありませんが、彼らの関係は三角関係(MW←結城←賀来)がありの、愛憎劇です」といっている。
「肉体関係がなくても目で演技している」とも。
……目での醸し出しの演技もいいけど、生々しいのもいいんだけどなぁ(爆)

賀来がカトリック神父であるにもかかわらず、結城を庇うのは、単に命を救われたから…などという、陳腐な理由はありえないでしょう? 殺人を犯した罪人であるが『告解』に訪れたものの『教義上秘跡』の内容は何人にも漏らしてはいけないということをだけで、思い悩んでいるわけないじゃないですか? 
だから、賀来の動機付けが薄く見えるんですよ。
いくら『裏設定』で二人の関係があった上での会話としてみろといわれても、普通の人々には意味不明ですよね〜。ヤオラーに向かってのメッセージでもあるまいに…。『あれれ??』の世界で『妄想しろ』っつっても、無理な話ですよ。

全く原作と同じにしろなどとはいえませんが、せめて重要なキーパーソンはちゃんと登場して欲しかったですね。 原作のラストはミンチ中将を人質兼操縦士として乗込むシーンでは映画でも同じシーンはある。
…が、あるにはあるが、そのミンチ中将と結城は肉体関係をもっているという設定なのだから。そんなことをいいだしたらキリがないんですが、やぱり、もったいない気がする。
 原作での結城が賀来に寄せる「愛」という縛りが映画では一ミリもない!
逆の賀来が結城に寄せる愛は妄想炸裂するぐらいありますが(そこは、ポイント高いよね)稀に『見せる雰囲気』はあるのだが、それもあっさり手放してみたりするのが口惜しい。(クルーザーの船上で殴りあい、その結果、偶々海に落ちてしまう賀来 を必死に探すのかと思えば、直ぐに諦めてしまうところとか。
 ただ「おもちゃをなくした」と呟くが「おもちゃ」という言葉で賀来をあらわしたが、本当はそんなものではないというところが見てとれて面白いシーンだったのだが)

原作で結城は女装をして姿を変えることもするが、男娼して男を騙すこともする。しかも賀来とも今だ肉体関係をもちつつ、彼が自分を裏切ることのないように画策し、裏切りそうになると先手を打って阻止をする。(原作では、愛しているのに賀来に寄せる愛情は複雑なものだ。 賀来は神父であり続けるならいつまでも自分のモノと思えるが、神父をやめてしまっては、厄介な敵となることをきちんと認識している)

考えてみて下さいよ! あの玉木くん(少々、図体がデカイのが玉にキズだが)が女装をするんでしすよ?! あったらいいな〜どころの話ではありません、ここは是非、原作に沿って欲しかったですッ!
 だからって結城=玉木キャラにウケはダメですよ、この場合(映画)は絶対、攻め希望です!!(賀来=山田君のウケ熱望です!)

よく、原作と映画作品は別物だというが、この場合、映画だけだと『意味不明』でクダラン映画に成り下がってしまう(…実際、意味がよくわからないとのご指摘をうけます)のだが、映画に足りない部分を原作読破によって補完すると、結構…萌えポイントが赤丸急上昇しますよ! ここでのオススメは『原作読んで→映画を見て→妄想』というのが最高のオリエンテーリングではなかろうか?
 役者もヤル気マンマンで、玉木君にいたっては、体脂肪4パーセントの肉体美を作り上げるまでに頑張っちゃったのに〜ぃ。脚本が…設定が中途半端じゃ、役者としてランクが上がりませんよ。もったいないなぁ〜。
玉木君、インテリ悪役は似合ってるよ!

『ブロークバックマウンテン』での成功が引き金になってトム・クルーズやブラピが同性愛の脚本を探しているっていう噂が流れたぐらい、役者として成功できるジャンルとして確立できたというのに、今だ日本は……この現状。あまりに、情けないぞ!!  
( ゚Д゚)ゴルァ!!

■ 萌えポイントとしては…
 玉木ファンには結城のシャワーシーンも僅かだがサービスショットがはいっているぐらいで期待度は薄いですね。 ただ、ヤオラーとしては体脂肪率が減ったからというわけではないでしょうが結城の手が細くて骨ばっていて、とても大きく見える。そんなセクシー(個人的見解)な指で賀来に触れてると思うと、妄想が肥大して しまいます。

 映画の方は、妙に賀来=山田君の結城=玉木に寄せる愛情がいいなぁ…。
立場(原作では賀来の方が随分年上だし、ガタイもよくてしかも“タチ”だが、映画の方は萌えポイントが高く、結城と賀来は同い年で、結城の方が身長が高く、しかも賀来の方が結城に助けられたという負い目もある)が逆転しているのもポイント高い! 
 だからってことはないが、私の脳内では、結城がいやよいやよも好きのうちの賀来を教会で襲っているシチュエーションに変換されている…( ;∀;) イイハナシダナー

 原作と比べるから文句もでるのだが、『醸しだし隠れ裏設定モノ』でヤオラー妄想用作品だと思えば、不満も和らぐってモンですかね? 監督は二匹目のどじょうを練っているようですが、その時は玉木君の続投&日本業界のタブー打ち破りの映画にして欲しいと願いますわ!

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