■ 3
口と胸と菊座と秘所。四箇所を同時に攻められる。
体の中を蹂躙する指とローター。
がくがくと震える足はもう自分を支えることはできず、晴美は痴漢の一人に体を預けた。
痴漢たちはニヤリと微笑むと、掴んでいる晴美の腕を自らの股間に誘導する。
そこにはすでに勃起した肉棒があった。熱く脈打つ男の欲望に宛がわれる晴美の手。
「ひっ……」
「キミだけ気持ちよくなるつもりかい?」
「さすれよ、やり方ぐらいわかるだろう」
「断ったらキミのオ○ンコに入れさせてもらうよ。それともそっちのほうがいい?」
そんなのヤだ……。晴美は固く太い肉棒をその手で掴み、ぎこちない手でさすり始める。
男の性器に触るのは、これが初めてだ。しかもこんな状況で……。
しばらくさすっていると、肉棒が大きくなってくるのが分かった。それに火をつけられたのか、ア○ルを攻める男の指が加速する。
第一間接までもぐりこんだ指を、いったん引き抜きさらに挿入する。
挿入のたびに晴美の体は震え、それから逃れようと体をよじる。
そうしても拘束から逃れられないことは、何度も試しているのに。
指を入れられた口から喘ぎ声が漏れてくる。
「む……むぐぅ……。むぅ!」
「ははは。後ろはまだ未開発だったか」
「いやいや、前のほうも開発途中のようだ」
「んむぅ!」
ローターの振動がクリ○リスを刺激する。
晴美の顔はそれだけでとろんとなる。性欲におぼれるメスの顔。
すぐに我を取り戻すが、ローターの振動を強めればすぐに戻る。
同時に濡れた花弁に指を沿わす。誘うように腰を振り、愛液の量を増した。
痴漢の指が晴美の膣内に入る。処女の膣はその侵入を拒むが、十分に濡れた花弁は男の指を少しずつ受け入れ始める。
自分よりも太く力強い指が、自慰のときよりも深く荒々しく膣内を動き回る。
「お。そろそろイキそうか?」
「ぷはぁ……。そんなこと……ない」
「嘘言うなよ、この淫乱学生が。スケベ顔でイキそうっ、ていってるぜ」
晴美は痴漢の言葉を否定するが、それが嘘であるのは明白だった。
口内の指をいとおしげに舐める舌も。
こね回され、歪んだ乳房にぴんと立った乳首も。
男の指を受け入れる膣も菊座も。
痴漢の動きに過敏に反応し、痙攣するその体も。
晴美が絶頂間近だということを示していた。
「んん! んー!」
公衆の場で、晴美はイった。
同時に男の肉棒も白濁液を発し、晴美の制服を汚していく。
最初は絶頂の開放感に酔いしれていたが、その事実に気づき羞恥に見舞われる。
しかし晴美の花弁は、我知らず羞恥により濡れるのであった……。
電車のスピードが緩やかになる。降りる駅が近い。
達したばかりの体で出口に向かおうと体を向ける。
もう痴態は終わった。これで開放される。
晴美のそんな甘い考えは、痴漢たちによって打ち砕かれた。
「離して……もう、もう降りないと……」
「ああ。降りてもいいぜ。だが……」
痴漢たちの手が晴美の股間に伸びる。
くちゅ……。晴美の膣内に冷たい何かが侵入する。
膣だけではない。先ほどまで指を挿入されていた菊座にも何かが入り込んできた。
潤滑剤が塗られているのか、それは痴漢の指よりも深く晴美の体内にもぐりこむ。
「ああ……。なに、こ、れ……!」
「貞操帯だ。私たちが着けてあげよう」
「オ○ンコとア○ルとクリ○リスの三点責めができる特製品さ」
「ご主人様からのプレゼントさ。前も後ろもほしい、っていってるぜ」
「い……いらない……こんな、っああ!」
晴美の拒絶は受け入れられず、カチリ、と腰の辺りで金属音が鳴る。貞操帯の鍵が閉まった音だ。
同時に膣と菊座の中に入り込んだモノが蠢き始め、陰核に当たる部分が振動を始める。
膣内のモノは、螺旋を描くように膣内をかき回す。先端や側面にある突起が回転のたびに襞をめくる。
菊座のモノは、ドリルのように回転しながら腸内を前後に掻き乱す。異物を排出しようと菊座は絞まるが、許さぬとばかりに力強く攻め立てる。
陰核で震えるモノは、小さな波だが的確に晴美を責める。それは快楽の波となり晴美の体を大きく震わせた。
晴美は貞操帯をはずそうとするが、指を入れる隙間すらない。強引にちぎれそうな強度でもない。
そうこうするうちに電車は晴美の学校の駅に着く。
痴漢たちはこれ以上拘束する気はないのか、晴美から手を離し満員電車の中に溶け込んでいる。
逃げるように晴美は電車から降り、人の視線から逃れるようにトイレに駆け込む。個室に入り込んで鍵を閉めた。崩れるように便座に座り込み、太股をきつく閉じる。
「あああっ……! 熱い……アソコと、オシリが……壊れる……!」
それでも体を走る淫らな熱は収まりそうになかった。
『ご主人様』からの携帯電話が鳴る。メールではなく通話のコール。
淫らな熱による呼吸の乱れを隠そうともせず、晴美は電話に手を伸ばした。
『やァ、お姉さん。ボクの命令は聞いてくれたようだね』
電話から聞こえてくる声は、いつもと変わらぬ軽い声。
『電車の中でイッちゃうなんて、恥ずかしいメスだ。そんなに痴漢が気持ちよかったかい?』
「……! まさか、あの痴漢……!」
『うん。ボクが教えたんだ。この時間に下着を着けないコが入ってくるって』
「貴方……! 貴方が下着を着けないように命令したくせに!」
『はっはっは。でもよかったんでしょう? 最後にいいモノつけてもらったみたいだし』
「この貞操帯も……貴方の仕業……!」
『もちろんさ。結構高かったんだよ。気に入ってくれたかな?』
「気に入るわけないわよ!」
『へぇ。なら外せばいいのに』
「それができるなら……!」
貞操帯をはずして捨てることができるのなら、とっくにそうしている。
材質は皮製だろうか、切り裂くにはハサミのようなものがいる。
そんなものは持ち歩いていない。駅員か誰かに借りるという方法は、できそうにない。
制服に白濁液を付着させ、前後の穴を攻め立てられているこの痴態を誰かに見られたくない。
とにかく制服についた汁をふき取ろう。晴美がトイレットペーパーに手を伸ばしたときに『ご主人様』の声が受話器から響く。
『貞操帯を外すにはカギが要るんだけど、外してほしいのかな?』
「あ、当たり前です!」
『じゃあボクの質問に答えてもらえるかな? ただし、返事は全部「ハイ」だよ』
「……?」
『お姉さん、友達と話したりする?』
「……はい」
『友達とはセックスの話しかしないんだよね?』
「え? そんなことはない……やあぁ!」
晴美が反論をした瞬間、膣内のモノの動きが増す。
膣をかき乱す回転が速くなり、それ自体が振動を始めて肉襞を刺激する。
『返事は「はい」しかいっちゃダメだよ。それ以外の答えだと、バツを与えるからね』
「は……はい……!」
『セックスの話をしてオ○ンコ濡れ濡れのグチャグチャにするのがイイんだよね?』
「はい……」
『学校でも電車の中でもコンビニの中でもお姉さんのオ○ンコは濡れ濡れになるんだよね?』
「うう……はい……」
『そして人気がなくなったらこっそり隠れてオナニーするんだ。外でもお構いなしに!』
「あぁ……はい……!」
やめて。そんな恥ずかしいこと質問しないで。私は、そんなイヤラシイ女じゃない……!
質問に答えるたびに熱くなる体を自覚する。羞恥が体を熱くしてゆく。
熱は理性を溶かし、まともな思考を奪ってゆく。晴美の手は無意識に胸に伸び、その乳房を揉み始めていた。
『だけど知ってる? それは全部見られてるんだよ』
「……はい……!」
『だけどそうやって見られているのがもっと気持ちいいんだよね。見られながらのほうが感じるんだよね! お姉さん変態だから!』
「はい……っ!」
貞操帯に性器を弄られながら、質問に答えるたびに晴美の意識は絶頂に向かっていく。
その限界は近い。こんなことでイキたくない。いいえ、早くイカせて。晴美の心は大きく揺れていた。
その限界間近、快楽に負けるように弓なりに背をそらした晴美の視線は天井を向く。
隣の個室から晴美の痴態を覗き込むようにデジタルカメラがあった。
今まで見られてた。そして今も見られている。そしてこれからイクところもみられる……!
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