ゾロはすっかり力が抜けてしまったようなので、脚が落ちてこないように肩にかける。
　キスで緩んだそこをもっと綻ばせるために、唾液を乗せた舌でちろりと舐めた。
「あ…！」
　ゾロの腰が大きく揺れるのを、がっしりつかんで固定し、舌をねじ込んでいく。
　一瞬収縮した秘奥は、サンジが舌先をうごめかすと、緩んで、奥へと受け入れた。
　ゾロの尻やら腿やらを撫で回しながら、サンジは浅く舌を出し入れし、濡らしながら解していく。
　舌先を挟まれる感触がくすぐったい。
「ん…っ、あ、は…ぁ、ああっ。」
　ゾロの声が次第に艶めかしくなるのに気を良くし、サンジはゾロの双臀を割り開くと、できるかぎり奥まで、柔らかくなってきたそこに舌をねじ込んだ。
「ふぁ…っ。」
　ゾロの背が大きく反り、腰が跳ね上がる。
「や…だ、コック、も、いいから…っ、そこやめろ…。」
「説得力がありません。」
　ゾロは半泣きになって制止を訴えてきたが、サンジはきっぱり却下する。
　ゾロがすっかり感じ入っているのが一目で判る状況なのに、そんなお願い、聞ける筈がない。
「辛いの？　なら、指、いれてやるな。」
　けれどもひくひくうごめいている様子は、サンジをとてもわくわくさせる。
　中の具合が知りたくて、サンジはゾロのものの先端から滴っている雫を指に拭うと、収縮を繰り返す孔の中へ優しく指を差し入れた。
「あっ、あ、あ……。」
　ぶるっ、ぶるっと、ゾロが大きく身震いをして、サンジの指を締め付けてくる。
　ゾロの中は、まだ浅いところしか刺激していないのに、ひどく熱くて、サンジの指に吸いついてくるようだ。
　そっと粘膜を撫でると、うごめいて引き込むように、内部が動く。
「ゾロの中、すごい、気持ちよさそうになってる……。」
　サンジのささやきも、ゾロにつられてすっかり上擦っていた。
　サンジがゆっくりと指を抽挿し、秘肉を擦るたびに、ゾロは肌を震わせ、切ないあえぎを洩らす。
　指を小刻みに揺らしながら、サンジは指をくわえこんだそこに、もう一度唇を寄せた。
「やだっ、……あ、ああっ。」
「もっと濡らさねえと指入んねえよ。」
　指一本と舌だけで、ゾロはすっかり切羽詰まった様子だったが、ゾロが感じて顕著な反応を示すほど、サンジは愛撫が楽しくなってくる。
　こんなに感じてくれるんなら、もっと早くから色々してやりたかったなと思いつつ、これから全速力で取り戻そうと決めた。
　指を一方に強く寄せ、少し開いた隙間に無理矢理舌をねじ込んで、中に唾液を伝わせる。
　ひくついている秘奥は、ゾロの意志を離れているようだ。そこが指と舌を締め付けるたび、ゾロは感じて腰をくねらせる。
　柔らかさを増したのを感じて、サンジは指を増やした。
「んあ…っ。」
　気持ちよさそうな声とともに、ゾロのものが反り返って腹を打つのが見える。
　ゾロのものはすっかり濡れそぼっていて、脈打つ様さえはっきりと見えた。
　それはもう今にも果てそうなほどだったので、サンジはそちらに片手を伸ばし、根元を握りしめてやる。
「まだいきたくねえだろ。押さえててやるな。」
「な……っ。」
　サンジは勝手にそう決めて、べとべとに濡れたものを広げた舌で舐めあげた。
「あああっ。」
　ゾロが激しく全身を突っ張らせ、秘肉もぎゅううと指を締め付けてくる。
　けれどもサンジは強い収縮に逆らい、ゾロの中を指で強く突いた。
　指の背や関節を使ってぐりぐりと中を押したり、指の腹で強く揉み込んだりすると、ゾロの声が高くなる。
「やああっ、あ、コック、コック…！」
　中で見つけたしこりを揉み込むと、ゾロが必死な声でサンジを呼んだが、しかしサンジは、ゾロのものの先端を口に含んでしまっていたので、返事ができなかった。
　張り出した部分に唇をひっかけて支えにし、蜜の洩れでる口をとがらせた舌先でちろちろ舐める。根元をしっかり握っている筈なのに、ゾロのものからは、滴る蜜が止まらない。
「コック、も、や……、辛い、なあ、コック…。」
　ゾロは大きくしゃくりあげ、サンジに手を伸ばしてきた。
　髪やら肩やらをしきりに引っ張られ、サンジははいはいと、微笑ましい気分で、ゾロのものを口から出してやった。
「んあっ、…やあ……。」
　ゾロの腰が浮き上がるが、サンジは横を向いてゾロの内腿に口づけ、ちゅううと吸って、大きな痕を残すのに忙しい。
　左右のほぼ同じ位置につけたキスマークを見比べ、サンジは満足する。
　サンジはゾロのものを握っていた手を離すと、閉じかける脚を大きく割り開いた。
　ゾロの腹にたくさんこぼれた蜜を舐め取り、それから胸の方へと、サンジはキスを登らせていく。
　ゾロの乳首は真っ赤に色づき、胸筋の盛り上がった胸の先で、ぽっちりと可愛らしい。
　そういえばいつだかに揉ませてもらったっけと思いだし、サンジはゾロの乳首を指の間に挟んで、ぐいぐいとゾロの胸を揉みしだいた。
　あの時は冷や汗だらだらだったが、どうしよう、今はものすごく楽しい。
「ゾロは、おっぱい揉まれて感じちゃうんだ〜。」
　あの時もゾロは感じてたのかなと思うと、何だか妙に嬉しくなって、サンジは遠慮なくゾロの胸を揉み、もう一方にも吸いついて、乳輪のサイズが倍にもなるくらいに、回りの肌ごと含んで吸った。
　ゾロの中を解している指も、もう一本増やす。
　中は熱く、充血したように狭くなっているのに、柔らかく解けた入り口は、サンジの指では足りないというように、きゅうきゅうと締め付けてくる。
　大きく揺れる腰の動きにあわせて抽挿し、胸を揉み、乳首を吸うと、ゾロはもうどうしようもないというように、サンジにしがみついてきた。
「コック、コック、なあっ、もう欲しい、てめえの欲しい…っ。」
　ぐしゃぐしゃにサンジの髪をかき乱し、泣きながら訴えてくるゾロは大変に可愛い。
　口ももうすっかりよだれまみれで、ゾロは全身から水分をあふれさせている。
「んーっ、ゾロ、可愛いー。」
　サンジはゾロをかき抱いて､唇を重ねた。
　唇も舌も思う様に吸いまくって、離れてからようやく、ゾロがキスの息継ぎが苦手だったことを思い出す。
　これですっかり体力を奪ってしまったらしく、ゾロはぐったりとなり、ぴくぴくと体のあちこちを跳ねさせていた。
　とろけきって、全身に快感を張りつめさせて、すっかりゾロは食べ頃だ。
　おいしそうにできあがっているゾロを見つめ、サンジは唇を舐める。
　サンジは潤滑剤を取り出すと、ゾロの奥所にそれを塗り込めて潤いを足し、あまり必要ではなさそうだったが、自分のものにも一応塗った。
「ゾロ、入れるよ。いい？」
　目がうつろになっているゾロの頬をぺちぺちたたいて聞くと、ぼんやり見上げてくる瞳が何度も瞬き、サンジの姿を映そうとした。
　サンジはますます胸をときめかせながら、猛った自身の切っ先を、ゾロの双臀の間で滑らせる。
「大好きだよ、ゾロ。」
「………………おれも。」
「おれも、なあに？」
　改まって聞くサンジに、ゾロは妙に恥ずかしがった。
　けれどもここでもう一度、ゾロにきちんと気持ちを確認しておいて欲しい。
「す、好きだ。」
「うん、うれしい。」
　真っ赤になりつつ、胸を激しくあえがせつつもはっきりいってくれたゾロに、サンジは満面の笑みで答える。
　ゾロの腕がサンジの背を抱き、サンジはゆっくりと、ゾロの中に挿入していった。
「……うわ、すご、……あっちぃ…、なにこれ、ゾロん中、すげ……。」
　今までだって、ちゃんとゾロの中は気持ちよかったのに、その何倍もの気持ちよさに包まれ、サンジは黙っていられなかった。
　ひとり言のようにぶつぶつと口に出してしまいながら、熱くねっとりと絡みついてくるゾロの中に、自身を埋め込んでいく。
　サンジのこめかみから汗が伝い、ゾロの胸に落ちた。
　ゾロはゾロで、開けっぱなしの唇で、はふはふと忙しなく浅い息をついている。
　こちらもあきらかに、いつもよりはるかに感じているのが一目で判り、サンジは直接的な快感とゾロの表情に、達してしまいそうになるのを全力で耐えた。
　奥まで入れて、ゾロが落ち着くのを待つ間でさえ、ひくついて締めつけてくる快楽に呼吸が上がって、どうしても勝手に腰が揺れてしまう。
　サンジは手を伸ばして、ゾロの髪を撫でた。
　ぼんやりと開いていたゾロの視線がサンジに向けられる。
　サンジはゾロに笑みかけて、唾液の溜まった唇の端を親指で拭った。
　そのまま薄く開いたゾロの唇の中に、なんとなく押し込むと、ゾロは緩慢に舌を絡めてきた。
　濡れた下の感触に、指先から快感が走る。
　舐めているゾロも、ぶるぶると大きく全身を震わせ、秘肉がサンジのものをきゅうと締めつける。
「…コック…っ。」
　吐息だけの切羽詰まった声がサンジを呼ぶ。
　ゾロも必死で絶頂を堪えているのだと、そう訴えてくる声に、サンジは一気に脳まで血がのぼり、夢中でゾロの両脚を抱えあげ、熱い肉の奥を突き上げ始めた。