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隷属姉妹(リニューアル)
日時: 2016/10/16 09:07
名前: MIN

お久しぶりです。
また、こちらにも帰って来ました。
某投稿サイトで、こちらのサイトには、そぐわないと思われる内容の小説連載を終わらせましたので、[隷属姉妹]の連載を再開したいと思い、戻って来ました。
よしなに、お付き合いの程宜しくお願いします。

因みに、私の小説の癖で、◆×5で区切った物は、場面変更、◇×5で区切った物は、視点変更と成っております。
お読みに成る一助として下さい。

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Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.59 )
日時: 2016/12/13 19:14
名前: MIN

 掌が打ち付けられるたび、愛美の身体がビクンビクンと震え、啜り泣く声が消えて行く。
 そして、十数発叩き付けた時
「キャフン」
 愛美の甘い鳴き声が漏れた。
 愛美の鳴き声に、笠原の手がピタリと止まり、愛美は両手で口を押さえ、焦った顔を伏せる。
 笠原が、叩いていたお尻に目を向けると、愛美のパンツのクロッチ部分は、しっとりと濡れていた。
(このガキ…、濡らしてやがる…。へへへっ、面白そうな玩具が手に入ったぜ)
 笠原は、ニンマリと笑うと、愛美の頭を撫で
「良いか…。これは、躾だ。おまえは、悪い事をしたから、打たれたんだぞ…」
 猫撫で声で告げると、愛美の頭がコクコク頷き
「はい…。ごめんなさい…」
 掠れた声で謝罪する。
 その声は、明らかに欲情の色を含んでいた。

 笠原は、ニンマリと笑うと
「ランドセルを置いて、ベッドの上にあがってこい」
 愛美に命じると、愛美は言われるままにベッドの上にあがる。
 すると笠原は、右手の人差し指を振り
「顔をあっちに向けて、尻を突き出せ」
 サイドテーブルの引き出しを開いて漁りながら、愛美に命ずる。
 愛美は、言われるまま、クルリと回転して、笠原にお尻を突き出すと、いきなりパンツを引き下ろされ、尻朶が剥き出しにされた。
 愛美が慌ててお尻を隠そうとすると
「おかしいな?俺は、こんなに腫れるまで、叩いちゃい無ぇ筈だぞ…」
 笠原がボソリと呟き
「何やった?」
 愛美に問い掛ける。

 笠原の問い掛けに、愛美の動きがピタリと止まり、息を潜めた。
 黙り込む愛美に、笠原が右手をユックリ持ち上げて、ピシャリと尻朶に打ち付け
「何やった?」
 同じ質問を繰り返すと、愛美は笠原の足に顔を埋め
「自分で叩きました…」
 ボソボソと告白する。
 その答えを聞いた笠原は、腹を抱えて笑いそうに成ったが、グッと堪えながら
「何でだ?」
 答えが分かり切った質問をする。

 笠原の問い掛けに、愛美はジッと動きを止め、笠原の足に顔を埋めたまま何も答えられない。
 愛美自体が理解していない感覚を求め、自分でも異常と思える事を行ったのである、言える訳が無かった。
 しかし、その沈黙こそが答えなのである。
 愛美は、人に言えない事をこっそりとやってしまった。
 そして、その事を悪魔に知られたのである。

 笠原は、腫れ上がった愛美の尻朶を撫でながら
「こんなに成るまで叩いて、理由が無い訳無ぇだろ…?」
 ボソボソ問い掛けると、愛美の尻朶にザワザワと粟が立ち、愛美が何かを我慢するように身体を強張らせた。
 笠原は、ニヤリと笑って、スッと右手を持ち上げ、左手では撫でながらパチンと尻朶を叩いた。
 そして、直ぐに叩き付けた右手で撫で回し、左手を放して叩く。
 片方は撫で、片方は叩くを繰り返すと、愛美の震えが大きく成り、幼いオ○ンコが綻んで牝蜜を滴らせ始める。
「ほら、正直に言わ無ぇと、何時までも止め無ぇぞ」
 笠原が言うと、愛美はギュッと身体に力を込め
「今と同じ感じがして、止められなかったの!」
 叫ぶように笠原に答える。

 すると、笠原は叩く手を止め、綻んだ幼いオ○ンコを指先で撫で上げ、滴る牝蜜を掬い取る。
「きゃふん!」
 愛美の頭がビクンと跳ね上がり、可愛らしい淫声を上げると、笠原は愛美の顔の前に指を差し出して、愛美に濡れ光る指先を見せ
「これが何か分かるか?」
 問い掛けると、愛美はその指から視線を反らし
「お、おしっこ…です…」
 掠れ震える声で答えると、再び笠原の手がパチンと尻朶を打ち
「そんな訳、無ぇだろ。こいつは、おまえのオ○ンコから出たモンだ。おまえは、オ○ンコで小便するのか?」
 嘲るように問い掛けると、愛美はブルブル震え、黙り込む。
 愛美の態度に、笠原は愛美が本当にその液体の正体を知らない事を悟り、少し驚きながら視線を上げると、門脇が点けっぱなしにしたパソコン画面が目に入る。

 笠原は、ニンマリと邪悪な笑みを浮かべると、マウスに手を伸ばし
「知ら無ぇなら教えてやる。教材は、おまえの姉ちゃんだ」
 言いながら昨夜の録画画像を再生した。
 テレビの画面に映った、全裸の姉の姿に、愛美は目を剥いて驚き、息を飲む。
 その画像は、昨夜愛美の見たアングルからでは見る事のできない、正面から姉の表情を映した物で、淫らに歪む姉の顔や、叩かれて赤く染まった乳房が弾む様や、姉の股間から吹き出し、笠原の下半身をビショビショに濡らす状態が、克明に映し出される。
 部屋中に、恵美の淫声が鳴り響き、愛美は愕然として、テレビ画面に視線を奪われた。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.60 )
日時: 2016/12/13 19:16
名前: MIN

 固まる愛美をニヤニヤ見ながら、笠原は更にマウスを操作し
「おら、こんなのも有るぜ。おまえの姉ちゃんが、何であんな声上げてるか、良〜く見てみろ」
 別のウィンドウを立ち上げ、更なる映像を映し出した。
 それは、ローアングルから笠原のチ○ポを狙った映像で、恵美のアナルが笠原のチ○ポを扱き上げ、ビシャビシャと愛液を振り撒く物だった。
 赤く腫れた尻朶の中心に、黒ずんだ肉棒が出し入れされ、アナルの粘膜が捲れては巻き込まれ、尻朶がビクンビクンと痙攣し、ブワリと肌が粟立っている。
 それが、何を示しているのか、愛美でも理解出来たが、それは愛美の知っている事とは明らかに違っていた。

 愛美の身体がブルブル震え
「こ、こんなの…。こんなの、違う…。こんなの変よ…」
 ボソボソと呟くと
「ああ、こいつは、普通のSEXじゃ無ぇ。だってよぉ、俺はおまえら家族に嫌われてんだ。おまえの姉ちゃんも、嫌ってる男の子供は、産みたく無ぇだろ?」
 笠原は、小馬鹿にした口調で愛美に問い掛ける。
 笠原の言葉に、愛美が硬直すると笠原は愛美の尻朶を撫でながら
「俺も鬼じゃ無ぇ。嫌いな男に、無理矢理大事な大事な処女を捧げさせる積もりなんか無ぇ。そりゃぁ、大切な誰かの為に取って置くモンだ。だから、俺は処女膜の無ぇ代わりの穴を使ってる。それを変だって言うか?」
 愛美に説明し問い掛けると、愛美は言葉を失う。

 食い入るように姉の痴態を見続ける愛美に、笠原はソッと覆い被さり
「お姉ちゃん嫌がってるか?辛そうにしてるか?」
 耳元で囁くと、愛美はギュッと身体を硬直させ、フルフルと首を横に振る。
 映像に映る恵美の表情が、半分以上演技だと気付かない愛美は、笠原の奸計に堕ちた。
 笠原は、覆い被さりながらスッと愛美のアナルに指を添え
「おまえも、お姉ちゃんと同じように、ここでおじさんに奉仕して、清潔な服や毎日の風呂。うまい飯を食いたく無ぇか?」
 ツンツン突きながら問い掛けると、愛美は身体を強張らせたまま黙り込む。
 そんな愛美の態度に、笠原はフッと鼻で笑い、手を退け身体を離そうとすると
「痛く…無い…?」
 愛美がボソリと問い掛ける。
 笠原は、ニンマリと笑って愛美に再びのし掛かり
「試してみろよ…」
 言いながら、愛美のアナルに右手の人差し指を潜らせた。

 愛美のアナルは、アナル栓で拡張していた為、僅かな抵抗を残しながらも、ズブリと笠原の指を呑み込み
「ヒャン!」
 愛美も一声鳴いただけで、さしたる抵抗はしなかった。
 嵩に掛かった笠原は、そのまま人差し指を出し入れし、グリグリ回転させ、拡げるように円を描き、愛美のアナルを刺激する。
 最初は、強張っていた愛美の身体から、徐々に力が抜け、アナルも解れると、その拡がりは倍増し、笠原は更に中指も加え愛美のアナルを嬲る。
 愛美は蹲ったままビクンビクンと身体を震わせ、[ヒャン、クフン]と小さく鳴きながら、身の内で暴れる快感に飲まれ、体温が上昇していた。

 初めて感じる感覚に、愛美は目を剥いて呆然とする中
「おら、痛く無ぇだろ?だったらもっと力を抜いて、ユックリ呼吸しろ」
 笠原が耳元に囁きながら、中指と人差し指を交互に出し入れする。
 ゴツゴツとした笠原の指が、アナルの粘膜を擦り、愛美の腰がくねり跳ね上がった。
 愛美が笠原の命ずるまま、震えながら呼吸を長くすると、愛美の身体から緊張が消え、ゾワゾワと粟が立ち始める。
 笠原は、一気に愛美のアナルを穿り、追い詰めると、愛美はいとも簡単に
「きゃふん!」
 一声鳴いてビクンビクンと身体を痙攣させた。

 逝き果てた愛美の耳元に笠原は顔を近付け
「昨日の姉ちゃんは、もっと気持ち良かった筈だぜ…。何せ、失神するぐらいだからな…」
 ソッと囁くと虚ろな目の愛美が
「もっと気持ち良いの…?」
 笠原に問い返す。
 笠原は、ニンマリと笑ってコクリと頷き、サイドテーブルの引き出しを開け
「何なら、試してみるか?」
 愛美に言いながら、淫具を鷲掴みにした手を突き出し、愛美の眼前で握った手を解く。
 愛美の目の前に、使い方すら分からない淫具が散らかり、愛美はそれらを震える目で見詰め、項垂れながらコクリと頷き、幼いお尻を笠原に差し出した。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.61 )
日時: 2016/12/13 19:25
名前: MIN

 笠原は、愛美を取り込む為に、決して無理をせず、快感を引き摺り出す事に専念する。
 全裸に剥かれた愛美の乳首とクリ○リス、それに淫唇にローターが当てられ、震動を送り込み、細めのアナルバイブで震動を加えながら解した。
 慣れない感覚に、初めは戸惑っていた愛美だが、一旦逝ってしまえば、後は面白い程腰をくねらせ、牝蜜を垂らし獣のような声を上げる。
 愛美の快感が強く成るに連れ、ローターの震動を強め、アナルを穿るバイブを大きな物に変えた。
 30分程で、アナル絶頂を覚えた愛美は、そこから一挙に転げ落ちて行く。
 アナルビーズを引き抜きながら、尻朶を叩くと、ビクビク痙攣しながら潮まで吹いた。
 半分白目を剥いて、ビクビク震える愛美を見て
(し、小4でアナル逝きを憶えやがった!?こりゃ、マジで笑えるぜ!こいつ、どこまで淫乱に成るか試すか…)
 笠原は、大笑いしそうになる自分を必死に押さえつけ、良からぬ計画を考えついた。

 虚ろな目で荒い息を吐く愛美が笠原に目を向けると、愛美はヨタヨタと笠原の股間に近付き、笠原の勃起したチ○ポに顔を擦りつけ、舌を這わせ始める。
 フェラチオなど知らない筈の愛美の行動に、笠原が首を捻ると、愛美は笠原の陰嚢に口吻し、口腔内に呑み込もうとした。
 その一連の動作にピンと来た笠原は
「おまえ、昨日の夜、部屋を覗いたな?」
 愛美に問い掛けると、愛美の身体がビクリと震え、恐る恐る視線を上げる。
 すると笠原は、愛美の頭に手を伸ばし、軽くポンポンと頭を叩きながら
「そこは、おまえにゃまだ早い。もっと、上手に成ってからだ」
 静かに言い放つと、愛美は驚いた目で笠原を見詰め
「私じゃ気持ち良くないの?」
 笠原に問い返す。
 笠原は、愛美の問い返しに鼻先で笑い
「おまえの口じゃ、俺のは収まら無ぇ。先ずは、練習してからだ。俺のチ○ポを噛まれちゃ、適わ無ぇからな」
 言いながら、笠原の物とほぼ同サイズのバイブを差し出し
「こいつを根本まで飲めるように成ったら、いつでもしゃぶらせてやる」
 愛美に告げると、愛美は視線を落として受け取りながら
「は…い…。がんばります…」
 笠原に告げる。

 この時の愛美の心理状態は、かなり複雑な物だった。
 自分が男に悪戯されている事を知りながらも、愛美を擁護する姉は、悪戯する男に逆らえず、今現在も誰も守ってくれない。
 逆らう積もりのない事を示すつもりで、言う事を聞いたが、男にされた悪戯は、愛美の想像を超え、今でもお腹のそこがジンジンし、昨夜の姉の痴態と悪戯が脳裏に浮かぶ。
 精一杯、媚びを売るつもりで昨夜の姉を真似るも、男から拒否をされた。
 [姉の負担を減らしたい]と真摯に思っての行動だったが、それは実現に至らず、何をどうして良いのか分から無くなった、愛美の思考は迷走してしまい、行き場を無くす。
 オロオロとする愛美に、男が課題を示し、愛美はその示されたものに縋ってしまい、素直な返事を返してしまう。
 迷走とパニックが産んだ結果だが、愛美は最悪の出口に辿り着いたのだ。

 愛美は、手に持ったバイブをマジマジと見つめ、何を思ったのか大きく口を開けてパクリと咥え、喉奥に押し込み始める。
 2/3を呑み込んだ所で、愛美は激しくえづき、バイブを吐き出して咳き込む。
 笠原は、突然の愛美の行動に驚きながらも、自分の命令に服従しようとする姿勢に、調子に乗った。
 小さく鼻で笑った笠原は、愛美に一つの淫具を差し出し
「これをおまえに預ける。使い方は簡単だ。一つ一つのボールを尻の穴に入れて、輪っかを持って一気に引き抜く。こいつが全部入るようなら、俺のチ○ポも大丈夫だ。おまえのケツの穴も使ってやる。そうすりゃ、おまえの大好きな姉ちゃんも、少しは負担が減るんじゃ無ぇか?」
 ニヤニヤ笑いながら告げる。
 笠原が差し出した物は、アナルビーズに分類される淫具だが、それは余りに凶悪な物だった。
 先端こそ直径5pのビーズだが、7連有るビーズは奥に行く毎、直径が5o大きく成り、その全てのビーズに2o程の突起が幾つも突き出している。

 ビーズの直径だけで、全長は47.5pも有り、普通に挿入しただけで、S状結腸を通り抜け、直行結腸どころか横行結腸に到達する長さだが、直径の2/3と計算された繋ぎのワイヤーが、それを防いでいた。
 繋ぎを長く取る事で、80pもの長さとなっているが、ビーズ同士が折り重なり、膨大な質量が、全てが直腸内に収まるよう設計されていた。
 成人のアナルマニアでも、物怖じしそうな淫具を受け取り、ジッと見詰めた愛美は
「頑張ります」
 一言言って、着衣とランドセルを掻き集め、笠原の部屋を出て行った。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.62 )
日時: 2016/12/13 19:26
名前: MIN

 扉の奥から愛美の気配が完全に消え、階段を駆け上がる震動を感じながら、笠原は天井を見詰め
「ひ〜っひっひっ!あんなもん、小学生のケツの穴に入るかよ!あんなもんで、ケツの穴穿ったら、大人でもダルダルの脱肛に成るぜ。小4でアナルローズ咲かせるなんて、お笑い以外の何者でも無ぇ!」
 腹を抱えて上半身をのたうたせ、大声で笑い転げる。
 一頻り笑った笠原は、大きな溜息を吐き、一息着くと或る事に気付いた。
 フッと視線を向けたその先には、ビデオカメラが有り、三脚が上下動している。
 訝しげに視線を顰めると、ビデオカメラに録画を示す赤いランプが灯っていた。
(門脇のヤツ、消して行かなかったのか?)
 笠原がランプの意味に気付いて、パソコンを操作し、悪戦苦闘しながらも、録画データに辿り着く。
 すると、パソコンの中には、8台分のカメラが収めた、愛美の帰宅から肛虐迄の姿がしっかりと録画されていた。
 笠原が、その映像を見てフフンと鼻で笑う。
 しかし、パソコンに疎い笠原は、画面の右隅のタスクバーのアイコンが、クルクルと回っている事に気付かない。
 そう、笠原が録画した映像は、リアルタイムで転送される設定に成っていた。
 その映像を受け取るのは、無論只1人である。

◇◇◇◇◇

 愛美が帰宅して1時間程が経つと、好美が帰宅し、笠原の部屋に入る。
 好美の反応は、愛美より強く、一瞬愕然とした後
「な、何したの!パパとママのベッドは!タンスや家具は、どうしたのよ!」
 仁王立ちに成って、半狂乱で捲し立てた。
 今にも飛び掛かってきそうな好美の形相を鼻で笑い、笠原は
「煩え」
 ボツリと呟いて、アナル栓の電撃リモコンを入れ
「んなもん、捨てたに決まってんだろ」
 床に倒れ込み、仰け反って感電する好美に吐き捨てた。
「ぐぎぎぎぎっ!」
 食い縛った歯の間から、苦鳴を漏らす好美に、笠原は冷たい視線を向け
「おまえは、学習し無ぇ馬鹿か?俺に、そんな口を聞いたら、どんな目に遭うかちゃんと覚えろ」
 好美に言い放ち、スッと天井に指を向け
「一生懸命従順に従ってるチビちゃんが、可哀想と思わ無ぇのか?」
 本来なら、同時に電撃を味わっている筈の愛美を引き合いに出し、好美に告げると、好美はギュッと目を閉じて痛みに堪えながら
「生意気言ってごめんなさい!私は馬鹿でした!」
 大きな声で謝罪する。

 好美の謝罪に、笠原が電撃のスイッチを切ると、好美は荒い息を吐きながら、這いつくばった姿勢で笠原を睨み付けた。
 笠原は、その反抗的な目を見てフッと小さく笑うと、再びリモコンのスイッチを入れる。
 好美の身体がビクンと跳ねて、全身を硬直させて震え、睨み付ける目から力が抜け
「許して!もう許して下さい!」
 目に涙を湛えて謝罪の言葉を叫ぶ。
 笠原は、嘲笑いながらリモコンのスイッチを切り
「おまえ、本当に馬鹿だろ?俺にそんな目を向けりゃぁ、俺が電流流すに決まってんじゃ無ぇかよ。喚いて睨んで、何かが変わったか?おまえが痛かっただけじゃ無ぇのかよ?まぁ、おまえの気晴らしには成ったろうが、随分代償の高い気晴らしだな…。今頃、上の部屋でおまえの妹は、悶絶してるんじゃ無ぇか?」
 好美に言い放ちながら、内心でクスクスと笑い
(まぁ、悶絶と言っても、別の理由だがな…)
 愛美が部屋で行っている事を想像した。

 笠原が押したリモコンにより、アナル栓に電撃が流れるのだが、実際アナル栓を嵌めているのは好美だけで、愛美のアナルを埋めているのは、それより凶悪なアナルビーズである。
 そんな事を知らない好美は、自分の軽率さを悔やみながら、グッと奥歯を噛み締め項垂れた。
 悔しさに耐える好美に、笠原はニヤニヤ笑いながら
「刃向かった罰だ。制服と下着は没収する」
 好美に告げると、好美の顔が跳ね上がり、笠原を一瞬睨むも、直ぐに顔を伏せて反らし、震える手をセーラー服に掛け脱ぎ始める。
 全裸に成った好美を笠原は呼び付け、ベッドの脇に立たせると
「電気をかなり使ったから、電池交換だ。ケツを突き出せ」
 好美に命じた。
 好美は、込み上げる悔しさを噛み殺しつつ、高足の四つん這いに成って、笠原にお尻を突き出す。
 笠原は、好美の陰部をニヤニヤ見詰めながら、ユックリと時間を掛け、電池交換を行った。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.63 )
日時: 2016/12/13 19:27
名前: MIN

 電池交換を終えると、笠原はニヤニヤしながら
「罪を償うチャンスをやろうか?」
 好美に問い掛けると、好美は床を睨んだまま
「要りません」
 即答で笠原の申し出を突っぱねると、笠原はフフンと鼻で笑い
「なら、明日はその格好で学校に行くんだな」
 好美に言い放つ。
(くっ、卑怯者!最初から選択権なんか無いじゃない)
 好美は床を睨み、奥歯を噛み締めて
「申し訳有りません!罪を償う機会を下さい!」
 笠原に懇願する。

 笠原は、小さく鼻先で笑い飛ばし、右手を伸ばして好美の滑らかな尻朶を撫で
「素直さが足り無かった分、さっきより罰は重い。今から、俺はおまえの尻を10発叩く。おまえは、1発叩かれる度に大声で俺に謝罪しろ。同じ謝罪の言葉は、認めねえからな」
 好美に告げると、好美は嫌悪感と悔しさで顔をクシャクシャにし
「分かりました…」
 絞り出すような声で笠原に答えた。
 そして、好美が答えた瞬間、室内にバチィーンと大きな音が鳴り、好美の頭が跳ね上がり、腰砕けのように成って、お尻がガクリと落ちる。

 目と口を大きく開いた好美の顔が、ユックリと振り返り、何が起きたのかを理解した。
 笠原の手には、あのゴム警棒を平たくしたような鞭が持たれている。
 ゴム警棒は、線で衝撃を伝えるが、この鞭は面で衝撃を伝えるのだ。
 叩き付けた場所を包み込むように絡み、覆うように痛みを送り込む。
 驚く好美に、笠原はニヤニヤ笑い
「どうした?俺の手で叩いて貰えるとでも、思ったか?クソ生意気なおまえに、何でそんな事しなくちゃなら無ぇんだ?」
 言い放つと、好美はポロポロと涙を流しながら、何かを口にしようとしたが、グッと言葉を呑み込み、顔を戻して高足の四つん這いに成ると
「お願いします!」
 叫ぶように言った。

 笠原は、好美の行動をフフンと鼻で笑い、鞭を右手に持ち替えて振り上げ、勢い良く振り落とす。
 バチーンッと肉を打つ音が響き、[ひぐぅっ]好美の苦鳴が漏れ、ガクガクと膝と腰が揺れ、崩れ落ちそうに成った好美は
「生意気な態度!申し訳有りませんでした!」
 怒鳴るような謝罪を吐いて、踏み止まった。
(おうおう、頑張る無ぇ…。だが、どこまで保つか…。こいつは、それ程甘く無ぇぞ)
 ニヤニヤ笑いながら、鞭を振り上げ
「次は2発目だ」
 好美に告げると、好美は驚いた顔で振り返った。
「当たり前だろ。最初のヤツには、謝罪が無かった。1発ってカウントできる訳無ぇだろ、馬鹿」
 振り返った好美に笠原が吐き捨てると、好美は泣きそうな表情で顔を戻す。

 バチーン、バチーンと打擲の音が鳴り、好美の叫ぶような謝罪が重なる。
 1度叩かれた場所は、真っ赤に腫れ上がり、2度叩かれた場所は、青く染まり、3度叩かれた場所は赤黒く鬱血し、4度叩かれた場所は、汗腺から血が滲み出して赤い玉を作っていた。
 好美の尻朶は、一面赤黒く染まり、倍程の大きさに腫れ上がっている。
 身体中がガクガクと震え、全身にネットリとした汗が絡み付き、ハアハアと肩で呼吸し荒い息を吐いていた。
 必死に耐える好美を見て、笠原は半ば呆れ返る。
(こいつマジで強情だ…。5・6発で泣き入れると思ったが、マジで10発堪えるかも…)
 予想を覆す好美に驚いた。

 笠原は、そんな必死に堪える好美を見下ろし、右手を大きく振りかぶると
(最後の1発、ガツンと行くぜ!)
 酷薄な笑みを浮かべ、体重を乗せて尻朶の中心に思い切り叩き付ける。
 その日一番大きな鞭の音が鳴り、[ぐぎゃぁぁぁっ]と叫んで頭を仰け反らせ、全身を震わせてジョボジョボと小便を漏らしながら
「ごめんなさい!」
 一声叫んだ。
 暫く天井を見上げた姿勢でビクンビクンと痙攣する好美は、フッと糸が切れたように、その場に崩れ落ちる。
 余りの痛みで全身が硬直し、倒れ込む事もできなかったのだ。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.64 )
日時: 2016/12/13 19:53
名前: MIN

 完全に気絶している好美を見下ろし、笠原は鼻で笑うと、アナル栓のリモコンを手にし、スイッチを入れる。
 だが、好美の身体がビクンと震えるだけで、意識を取り戻そうとしない。
 笠原は、小さく舌打ちし、電流を強め再度スイッチを入れると、[あ…ぐ…]掠れるような苦鳴を漏らし、力無く藻掻く。
 満身創痍の好美を見下ろし
「今日着てた下着と制服を着る事は許してやる。だが、それは明日の朝からだ。おまえは、今日一日その格好でいろ。それと、漏らした小便を直ぐに始末しろ」
 酷薄に言い捨て、無情な命令を下す。
 好美は、笠原の命令に身体を起こそうとするが、足腰が痺れたように成って、藻掻く事しかできない。
 それでも、笠原の命令を行わなければ、次にどんな事をされるか分からない、更に笠原は、こんな状態でも絶対に加減などしない。
 それを分かっている為、好美は必死に腕に力を込めて、這い進み自分の失禁の水溜まりに顔を近付けた。
 雑巾もモップも、この家の物は笠原の物で、好美が貸し出しを求めても、笠原が許可する筈が無いと分かっている好美は、自分の粗相を片付けるには、唇で啜り、舌で舐め上げるしか方法が無かった。

◇◇◇◇◇

 好美の掃除が粗方終わりかけると、恵美が帰宅して来た。
 笠原の部屋の扉がノックされ
「恵美、ただ今帰宅しました。何かご用件は御座いませんか?」
 恵美が声を掛けると
「おう、小便だ」
 笠原が告げ
「失礼します」
 言いながら扉を開けて、恵美の表情と動きが固まる。
 呆然とした顔で、室内を見詰める恵美に
「どうした?早くしろ」
 笠原が促すと、恵美は一つ深呼吸し
「これは、どうやってお求めに…」
 震える声で、笠原に問い掛ける。

 この家の家計をやりくりする恵美にとって、両親が使っていた思い出の家具や、お尻を赤黒く腫れ上がらせ、全裸で這いつくばって床を舐める妹より、何より重要な事だったからだ。
 恵美の問い掛けに笠原は肩を竦め
「俺が快適な看護を受ける為に、買ったんだ、文句は言わせ無ぇ。なに、金の事は心配するな、おまえの病院の共済組合がローンを組んでくれた。毎月天引きで払えば良い」
 恵美に告げると、恵美の身体がブルブルと震え
「そ、そんな…。本人の了承無しに…」
 呟くと、笠原は鼻先で笑い
「本人の了承もクソも、おまえの意志なんか関係無ぇ。これは、おまえが賠償する金で買ったんだ。おまえが払うのは当たり前だろ?ローンが嫌なら、一括で払えよ。まぁ、その金が有ればの話しだがな」
 嘲るような口調で恵美に言い放つと、恵美は一切反論できず、言葉を呑み込む。

 恵美は這いつくばる好美を見て、躊躇う表情を浮かべると
「早く便所に行って、取って来いよ。漏れちまうぞ!」
 驚く事に笠原自身が|普《・》|通《・》の溲瓶を要求し、恵美は慌てて踵を返す。
 今現在、笠原が使っている[溲瓶]は、恵美のアナルだった。
 恵美が笠原の股間を跨ぎ、アナルにチ○ポを収めて、放尿した物をトイレに捨てるのが、笠原の用便処理なのである。
 そんな姿を好美に見られたく無かった恵美が躊躇ったのだが、笠原が助けるように、恵美に言葉を掛けたのである。

 溲瓶を手に取り戻って来た恵美が、笠原のベッドに近付きながら、這いつくばる好美に一瞥をくれ
「又、笠原様に逆らったのね。痛い目に遭うのは、あなただけじゃ無いのよ。馬鹿な子」
 吐き捨てるように告げ、笠原の股間に溲瓶を当てる。
 笠原が小便をすると、いつもなら恵美が口に咥えて丹念に舐め清めるのだが、恵美は濡れティッシュに手を伸ばし、笠原の顔色を窺う。
 すると笠原は、小さく笑いながら顎をしゃくり、許可を出した。
 安堵と不安で胸をいっぱいにしながら、恵美は丁寧にチ○ポを拭き、溲瓶を持って部屋を出て行く。

 トイレに入り、扉を閉めると、途端に恵美の顔が悔しそうに歪み
「何を考えてるのよあの男!只でさえ、あいつの贅沢な食事で、切り詰めてるのに!」
 怒りを爆発させる。
 放り投げるように溲瓶の中身を便器にぶちまけ
「好美も好美よ!何で、あの男を逆撫でするの!私達は、我慢するしか無いって、あれほど言ったのに。これ以上、あの男の機嫌を損なわないで!今度は、どんな無理難題を言うか分からないのよ!」
 好美に対しても怒りを抱く。
 トイレの中で、地団駄を踏んで怒りを発散した恵美は、自分の心を落ち着け、何度も深呼吸して怒りを押さえつけ、トイレを出た。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.65 )
日時: 2016/12/13 19:54
名前: MIN

 お尻を叩かれた好美は、股関節を動かすと、尻朶に激痛が走る為、立つ事も、這う事も、座る事もできず、笠原の部屋の片隅で、平伏するように蹲っていた。
 改めて好美の尻朶を見ると、鬱血が酷くほぼ尻朶全面、内出血している事が一目で分かり、血の玉があちらこちらに浮いて、繋がり合い滴って尻朶を斑に染めている。
 恵美は、まだ中学生の女の子に、[ここまでやるのか]と言う思いと、[ここまでやる男]と言う認識を頭に叩き込みながら、笠原に頭を下げて
「笠原様、このまま放置すると、一生残る痣に成るかも知れません。どうか、治療の許可を頂けませんか?」
 好美の治療を申し出ると、笠原は小さく鼻で笑い
「なら、こいつを使わせてやる。俺の使ってる経皮吸収型鎮痛抗炎症剤だ。打ち身や筋肉痛には、最高に効くぜ」
 恵美に軟膏のチューブを放り投げる。
 受け取ったチューブを見て、恵美の頬がピクリと跳ねた。
 笠原が放り投げた軟膏は、確かに経皮吸収型の鎮痛抗炎症剤だったが、インドメタシンがかなり混入されている物で、確かに効き目は強いが塗布した患部が、強い熱さを感じるのだ。
 更に、傷口が有れば刺すような痛みを感じる事もある。

 看護師である恵美は、一目でその薬品を見抜き、同時に笠原の意図にも気付いた。
(ここまでして、まだ虐めるの…)
 恵美は、心の中で憤りを感じるが、笠原が示して使えと言った以上、その薬を使うしかなく。
 目を伏せて笠原に頭を下げ
「お心遣い感謝します」
 感謝を告げて、好美に近付き
「痛いけど、我慢なさい」
 好美に言いながら、ゲル状の軟膏を腫れ上がった尻朶に塗り込む。
「ひぎぃぃぃぐぅぅぅぅっ」
 軟膏を塗った途端、好美の全身が強張り、ブルブルと震え、両手を握り込んでグネグネと身悶え
「|ひだい《痛い》!|あどぅい《熱い》!|おでぇぢゃん《お姉ちゃん》!」
 涙ながらに掠れた声で訴えるが
「自分が蒔いた種なんだから、我慢しなさい。それとも、一生残る痣を作りたいの?」
 冷たく言い放ち、患部に軟膏をすり込んだ。

 治療を終え泣きじゃくり身悶える好美を示し
「お耳触りでしょうから、下げさせます」
 笠原に告げると、笠原は軽く持ち上げた右手をプラプラと振り
「構わ無ぇからそこに置いとけ。その格好も土下座みたいで、面白いし、生意気言ったこいつの泣き声も悪く無ぇ。身の程ってのを知るには、良い機会じゃ無ぇか?」
 恵美の申し出を一蹴し、ニヤリと笑った。
 笠原は、痛みに啜り泣く惨め極まりない姿を晒す好美を、まだ嬲るつもりなのだ。
 恵美は、グッと奥歯を噛み締めて、笠原に頭を下げ
「分かりました。私は夕食の準備に取り掛かります」
 淡々と告げながら、笠原の部屋を出てキッチンに向かう。
 流し台で軟膏を洗い落としながら、その水流にポタポタと別の液体が混ざる。
 そう、恵美の涙だ。
 恵美は、泣きながら手を洗い[何なのよあいつ]と何度も何度も呟いた。

◇◇◇◇◇

 食事の用意ができ、全員が食卓に着く。
 だが、椅子に座っているのは、笠原だけで料理が並んでいるのも、笠原の前だけだ。
 笠原の左右には、恵美と愛美が立ち、笠原の示す物を取り分け、口に運んでいる。
 笠原が腹を満たし、酒を飲み始めると、恵美と愛美が椅子に座り、笠原の食べ残したものを食べ始めた。
 その笠原の足元から、啜り泣く好美の鳴き声が聞こえる。
 好美は、笠原の正面のテーブルの下で蹲り、未だに身悶えながら啜り泣いていた。
 笠原は、啜り泣く好美を見下ろし
「何で、おまえだけみんなと一緒に飯を食えないか…。何で、おまえだけ服を着れないか…。何で、おまえだけ風呂に入れないか…。何で、おまえだけベッドで眠れないか…。良〜く、考えろ。みんなと同じ生活をしたくないなら、俺は別にそれでも構わ無ぇ。それは、おまえの自由意思だ」
 嘲るように蕩々と告げると、好美の啜り泣きが一瞬止まる。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.66 )
日時: 2016/12/13 19:56
名前: MIN

 笠原は、好美の反応にニヤリと笑い
「まぁ、精々自分の立場を考える事だな…」
 言い放つと、食事を摂っていた恵美と愛美の動きが止まり、項垂れていた。
 笠原の言った問い掛けは、前2つは現在進行形だが、後の2つはまだ起きていない。
 つまり、好美は今日は入浴を許可されず、ベッドでも寝る事ができないのだ。
 執拗な笠原の罰に、恵美と愛美は食欲が消え、手が止まったのである。
 そんな2人の動きに、笠原が顔を上げ
「んだ、もう食わ無ぇのか?」
 ぶっきら棒に問い掛けると、テーブルの上を見て
「随分残したな…。まぁ、良い。残りは、全部こいつの餌だ」
 言い放って、料理の残った皿を手に取り、大皿にぶちまける。
 呆然とする恵美と愛美の見ている前で、残っていた料理の全てが大皿に乗せられた。
 それは、大盛りと言っても過言では無い量で、全ての料理がごちゃ混ぜに成った残飯で有る。

 笠原は、その大皿を手に取ると、テーブルの下に移動させ
「おら、喰え」
 言い放ちながら好美に突き出す。
 様々な食べ物が混じった、グチョグチョの残飯を差し出され、目を向き驚く好美だが、笠原はその程度で止める男では無い。
 驚く好美の目の前で、笠原は大皿を傾け、残飯を床にぶちまけ
「おまえに皿は勿体無ぇ。そのまま喰え。朝までに喰い切って無かったら、又罰だからな」
 好美に言い放つ。
 好美は罰の言葉に顔を引き攣らせ、目の前の残飯に顔を近付ける。
 様々な味が混ざり、恵美の美味しい料理が台無しで、嫌悪感と拒絶感から嘔吐が込み上げた。
 中学1年生の少女には、あまりに惨い仕打ちであり、こんな事を思いつく笠原が、心底悪魔に思えた。
 そして、その悪魔は、哄笑を上げダイニングから出て行き、愛美と好美も悪魔に付き従った。
 1人取り残された好美は、テーブルの下で這いつくばり、涙を流して床の上の残飯を必死に食べる。
 惨め以外の何物でも無かった。

◇◇◇◇◇

 笠原との入浴を終えた愛美が、就寝の挨拶をし、早々に自室に戻る。
 その愛美の態度を見て、恵美は好美に対する仕打ちでショックを受けたのだと、誤解した。
 だが、恵美の本来の精神状態なら、愛美の変化に気付いたかも知れない。
 好美に怒りを感じたのも、恵美本来の精神状態では無かった為で、それが限界を迎えていた。
 笠原の車椅子を押す恵美の内股は、粘つく液体で濡れ光っていた。
 日中は、ナプキンを利用し滴る液体を悟られぬようできたが、全裸の今は隠しようが無い。
 しかも、時が経つに連れ、疼きは強く成り、溢れる液体の量も粘度も上がっている。

 笠原の部屋に入り、ベッドに介護して寝かせた恵美の股間に、スッと笠原の手が伸びた。
 恵美は、一瞬ビクリとするも、腰を逃がさず、そのまま笠原の手を迎える。
 笠原は、目を伏せる恵美の顔をニヤニヤ見詰め
「風呂上がりだってぇのに、随分濡れてるな…?ちゃんと拭いたのか?」
 嘲るように問い掛けると、恵美の頬がブルブルと震え
「そ、それは、お湯では有りません…」
 頬を赤く染めて、笠原に告げる。
 すると笠原の指先が、軽くオ○ンコを撫で
「ならなんだ?」
 いやらしく問い掛けると、恵美の我慢が限界を迎え、クルリと背中を向け、お尻を向けて突き出し、両手で尻朶を押し開いて
「恵美のケツマ○コに、笠原様の御チ○ポをお恵み下さい!笠原様の御チ○ポで、変態恵美のケツマ○コズポズポ突き上げて下さい!」
 泣きそうな顔を笠原に向けて懇願した。

 笠原は、ニンマリと笑いながら、恵美のアナルに右手を伸ばし、人差し指から中指までの三指を押し当てると、恵美のアナルが生き物のように、ヌルリと呑み込んだ。
「んくぅっ!」
 恵美が鼻に掛かった声を上げ、ビクンと身体を震わせると、笠原は三指を拡げ、捏ね回しながら出し入れし
「ほうっ、良く解れてるじゃ無ぇか…。こりゃぁ、結構解した後だな?病院で何回アナった?」
 笠原が問い掛けると、恵美は真っ赤に染めた顔を俯かせ
「が、我慢できずに…。午後に入って…、3回しました…」
 笠原に正直に報告する。
 笠原は愉しそうに笑い、恵美の尻朶をペチペチ叩いて
「程々にしとけよ。見つかったら、言い逃れでき無ぇ。アナル狂いの変態って、レッテル張られるぜ」
 恵美に言い放つと、恵美は下唇を噛んで
「はい…」
 小さく答えた。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.67 )
日時: 2016/12/13 19:58
名前: MIN

 笠原は、恵美のアナルからズボリと指を引き抜くと、ベッドの上を叩き
「素直に成った奴には、俺はそれなりに優しいんだ。相手してやるから上って来い」
 恵美に告げると、恵美は内心で訝しみながらも、笠原のベッドに乗り、笠原の腰を跨いで見下ろす。
 すると笠原は、ベッドのリモコンを操作し上半身を持ち上げると
「なっ。介護用ベッドは、便利だろ」
 自慢げに言いながら、恵美の手を掴んで引き寄せる。
 この時の恵美は、昨夜の激しい屈伸運動の為、激しい筋肉痛に見舞われており、殆ど足に力が入らない状態だった。
 その為、笠原が少し引っ張っただけで、ストンと崩れ落ちてしまったのである。

 笠原の太股に尻餅を付いた恵美の顔に、笠原の手が伸びて、引き寄せられた。
 恵美は、その動きに何の抵抗もせず、目を閉じて唇の力を抜き、舌を差し出す準備をする。
 笠原の唇が触れると、恵美は自ら舌を差し込み、笠原の首に腕を回して、激しく絡み付かせた。
 恵美の激しく情熱的な口吻は、恵美がどれだけ追い詰められ、切羽詰まった状態に成っているかを如実に物語っていた。
(おうおう、こりゃ、サカリの付いた牝だな…。一回逝かせ無ぇと話しなんかでき無ぇ)
 笠原は、恵美の状態を判断し、両手を恵美の尻朶に回すと、持ち上げてアナルにチ○ポを誘導した。
 恵美は、情熱的な口吻を交わしながら、笠原の導く通りに腰を上げて動かし、今一番敏感な場所が、欲した物に触れた。
 それを感じた瞬間、恵美の膝から力が抜け、ドスンと尻朶が落ち、一挙にチ○ポを奥まで呑み込んだ。
 その途端恵美の全身が硬直し、ビクンビクンと痙攣させ、笠原の口腔に獣のような淫声を響かせる。

 挿入即逝きで震える恵美を、笠原が舌に歯を立てて覚醒させ
「動けおら」
 命じると、恵美は虚ろな目で腰をくねらせ、上下に動かし扱き上げ
「うおぉん、あん、くふぅぅぅん」
 甘い鳴き声を笠原の口腔に送り込みながら、舌で舌を蹂躙する。
 こうして、恵美は快感を貪る事しか考えられない、忘我の域に足を踏み入れさせられた。

 対面座位で1回、子宮を突き上げられて1回果て、疼きを鎮め荒い息を吐き、仰向けで横たわる恵美の乳房を、笠原が鷲掴みすると[くふん]と甘く鳴いた恵美が、蕩けた視点を定めて笠原に向ける。
 すると、邪悪な表情の笠原の顔が飛び込み、恵美の意識が一気に覚醒し
「何か失礼な事を致しましたでしょうか?」
 引き攣った顔で問い掛けると
「おまえじゃ無ぇ。好美の事だ」
 笠原が言いながら、鼻で笑い
「あいつは、どうも、俺に服従する気は無ぇみたいだな…」
 ボソボソと呟くと、スッとリモコンを操作しテレビの画面を切り替え
「1回こいつを見せて、洒落や冗談じゃ無ぇって、思い知らせるか」
 マウスを持ち直して、画像を再生する。

 流れ始めた画像は、愛美が見せられたスナッフフィルムで有った。
 恵美は、それを見た瞬間に固まり、目を大きく見開いて画像を凝視する。
 看護師の恵美は、肉体の構造に詳しく、その映像が特撮や編集された物でないとハッキリと分かり、ガクガクと震え出す。
 そして、愛美が見た無音声の部分を越え、音声入りの映像が始まると、愛美と同じように両手で耳を塞ぎ、悲鳴を上げて
「止めて!止めて下さい!」
 叫びながら身を捻ると
「見た方が、良いんじゃ無ぇか?おまえ達を買ってくれる予定の人種が、どう言う人種か知っておいた方が、為になると思うぜ」
 笠原が静かに恵美に告げる。
 今迄聞いた事のない笠原の声に、恵美がハッと成って顔を上げると、笠原は無言で顎をしゃくり
「あいつらを見たら、俺が善人に見える事、請け合い無しだ」
 恵美に囁く。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.68 )
日時: 2016/12/13 19:58
名前: MIN

 笠原の言葉に、恵美が画像に目を向けると、そこは狂気の世界だった。
 屈強な男達が女性と言わず、少女と言わず、幼女すらも、女という生き物を笑いながら陵辱し、殴打し、辱め、刻み、玩具のように扱い、四肢を千切り、目を潰し、歯を抜き、ありとあらゆる苦痛を与え、そのもの達が行う命乞いを嘲笑い、肉の塊に変え、ゴミのように捨てていた。
 目を剥きガクガクと震える恵美に
「俺としちゃ一番引いたのは、あの白人のクソ爺ゴルファーだ。おまえ、普通ドライバーショットするのに、子供にボール支えさせる奴なんか、いねえぞ。挙げ句の果てに、親の見てる前で、その子の口にボール乗せて、フルスイングなんて大概の鬼畜でも思いつか無ぇ。それを鼻歌交じりで笑いながらやる神経を疑うね」
 笠原が戯けて言い、スッと表情を変え
「あの子、愛美と大して変わら無ぇ歳だよな…」
 ボソリと呟くと、涙でグショグショに成った顔を笠原に向け
「お願いです!このビデオは、妹達に見せないで下さい!こんな…、こんなの…酷すぎる…。人間のする事じゃ無い…」
 恵美が縋り付いて懇願すると、笠原はフッと笑って
「その人間じゃない奴らの所に行くか決めるのは、俺じゃぁ無ぇ。おまえら自身だ」
 笠原が言い切ると、恵美はガクガク震えながら、崩れ落ち
「言い聞かせます。守らせます。ですから、ですから…。寛大なご判断を…」
 笠原に縋り付いて啜り上げる。

 笠原は、泣き崩れる恵美を見下ろし、ニヤリと笑いマウスを操作した。
 すると、パソコンからDVDを乗せたトレイがせり出し
「あの映像をどうするかは、おまえに決めさせてやる。その代わりちゃんと責任持てよ」
 恵美は、ガバリと頭を跳ね上げ笠原の顔を見詰め、次の瞬間ベッドから飛び降り、パソコンのトレイからDVDを抜き取り胸に抱え
「は、はい!必ず」
 笠原に約束する。

 笠原がニヤリと笑ってベッドを叩き
「なら、誠意を見せて貰おうか。俺は、前にも言ったが、いやらしく乱れる女が好みだぜ」
 恵美に告げると、恵美はコクリと頷き
「はい。精一杯、お好みの姿をお見せできるよう頑張ります」
 笠原に答え、ベッドの上に戻る。
 この日から、恵美は笠原の望むがまま、痴態を晒し、よがり乱れて、送り込まれる快楽を隠そうともせず、身の内で渦巻く悦楽を淫語で報告する様に成った。
 だが、元来の強い羞恥心は隠せず、チラリチラリと滲むように浮き出し、それが笠原の嗜虐心を擽る。
 この態度の変化は、聞いていただけのイメージより、見る事で依りリアルな物へと変わったのが原因である。
 DVDを見せた笠原の計略に、恵美は物の見事に嵌ってしまったのだ。
 だが、既に愛美がそのビデオを見た事を知らぬ恵美は、受け取ったDVDを封印してしまった為、一番反抗心を持つ好美の目には触れなかった。
 それがどう言う結果を生むか、この時点で誰も想像していなかった。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.69 )
日時: 2016/12/13 20:00
名前: MIN

 好美が罰せられた日から、1週間が経ち、好美も反抗的な態度を表に出さなく成って、笠原の命令に従順に従い、日常の着衣と入浴を許されるように成っていた。
 だが、好美の顔からは明るさが消え、覇気と言う物がまるで無く、部屋に引き籠もりがちと成っている。
 それは、愛美も同じで、笠原に呼ばれた時以外、殆ど自分の部屋から出て来ない。
 表面上は、落ち着いたように見えるが、恵美の心配事の種は尽きない。

 ナースセンターの壁際に立ち、大きな溜息を漏らすと
「どうしたの恵美ちゃん?今日10回目よ」
 恭子が覗き込みながら、恵美に問い掛けてくる。
 恭子は、5交代制の勤務サイクルに入っている為、常日勤の恵美とは、あまり顔を合わせる事が無いが、マメに声を掛け気遣ってくれる優しい先輩だった。
 だが、恵美の抱えている悩みは、軽々しく他人に相談できる類の物でもない。
 家の中で起きている事も然り、今こうして立っていても疼く身体も然り、笠原に身を預け乱れるように成ってから、日毎に増して行く快感も然りなのだが、最も切迫し早急な解決策を出さなければ成らない悩みが、恵美に溜息を吐かせていた。

 そう、恵美の直面している悩みは、金である。
 どれ程切り詰めても、突発的に笠原が金を使い、その支払いが恵美に回ってくるのだ。
 次の給料日までまだ10日も有るのに、財布の中には千円札が数枚と小銭しか入っていない。
 どう考えても、お金が足り無いのだ。
 金融会社に駆け込めば、当座は凌げるが、返す当てのない借金をすれば、その行き着く先は火を見るより明らかで、手出しもできず、かと言って恵美に金を貸してくれる知り合いも居ない。
 病院関係者間での金銭の貸し借りは、就業規定で固く禁じられており、破れば解雇を含めた罰則が科されるからで、親戚筋にも絶対に頼めないし頼みたくも無い。
 恵美は、正に四面楚歌の状態なのである。
 そして、その状態は時を追う毎に、刻一刻と悪化して行く。

 恵美が又溜息を吐き掛けた時
「お昼交替よ」
 昼食を終えた青服ナース達が声を掛けながら現れ、恵美達の昼食が許されたが、恵美は財布の中身に思いを馳せ、空腹を抱えて立ち尽くすと、恵美の手を恭子が握り
「恵美ちゃん行こ」
 引っ張りながら、関係者専用扉を押す。
 恵美は、慌てながら
「えっ、あっ、まっ、待って下さい。私、その、お昼は…抜く事にしたんです…」
 恭子に告げる。
 恵美の言葉に、恭子が足を止め、振り返ると、恵美のお腹が[く〜〜〜っ]と盛大に鳴った。
 その音に、恵美が頬を赤く染め俯くと、恭子がクスクス笑い
「無理なダイエットは、お肌に悪いわよ。それに、それ以上痩せたら、鶏ガラみたいに成っちゃって、女の魅力を目減りさせるわ。恵美ちゃんがそんな事したら、勿体ないわよ」
 恵美の顔を覗き込んで、ニッコリ笑いながら告げた。

 恵美は、恭子の言葉に何と答えて良いのか分からず、思わず視線を反らすと、再び手を握られ
「悩める恵美ちゃんに、今日はお姉さんが奢って上げる。だから、お食事しながら話を聞かせて」
 グイッと手を引かれ、恵美達は食堂に向かう。
 恵美は、戸惑いながらも、胸の奥が熱く成って目頭に涙を浮かべた。
 両親の死後、気を張り詰めて続けて居た恵美は、久しぶりに掛けられた優しい言葉に、胸が締め付けられたのだ。
 こうして恵美は、恭子にされるが儘に着いて行き、己の抱えた切迫した悩みを相談した。

 恵美の話を聞いた恭子は、難しい顔をして大きな溜息を吐き
「う〜ん…。それは、切実な問題ね。でも、その男も我が儘よね。そりゃ、賠償義務が恵美ちゃんに有っても、やり過ぎ何じゃない?」
 怒った顔で、笠原を非難すると、恵美は困った顔で恭子を宥めながら
「え、ええ…。でも、笠原さんの使うお金は、賠償額から減って行きますし、使って貰った方が、早く賠償金を払えるので、私としては口出しできないんです…」
 恵美が答えると、恭子はムッとした顔で
「それで、恵美ちゃん達が餓死しちゃったら、その男も、本末転倒でしょ?」
 本気で怒りながら、潜めた声で捲し立て、いきなり立ち上がり
「恵美ちゃん、連れション付き合って」
 食べ終えた定食のトレーを持って、スタスタ歩き出す。
 唐突な恭子の行動に、恵美は面食らいながらも、トレーを持って立ち上がり、恭子の後を追い掛ける。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.70 )
日時: 2016/12/13 20:01
名前: MIN

 食堂を出ると、恭子はスタッフ通路を横切って、一番近い扉から病棟に移動し、病棟内のトイレに入る。
 本来病院関係者は、この病棟内のトイレは使用禁止とされており、恭子のこの行動に恵美は目を剥き、後を追った。
 恵美がトイレに入ると、恭子は恵美の手を握り、介護用の個室ブースに入る。
 そのまま内鍵を掛けた恭子は、恵美を便座に座らせ、恵美の前に仁王立ちと成った。
 恵美が呆然としながら、目の前の恭子を見上げ、何故病棟内のトイレを選んだか分かった。
 スタッフ用の個室ブースは狭く、2人で入る事など絶対にできないからだ。

 そんな理由に気付く恵美の前で、恭子は財布を取り出し開く。
 恵美はその財布の中身を見て、目を剥いた。
 恭子の財布の中には、1万円札がビッシリと入っていたのだ。
 その迫力に圧倒され、恵美が身体を後ろに逃がすと、恭子はその財布から5万円を抜き取り、逃げた恵美の顔の前に突き出し
「これで後10日乗り切りなさい」
 言い放つ。
 恵美は、恭子の言葉に更に目を剥き、目の前の金と恭子の顔を交互に見比べ
「こ、こ、こんなお金…、私返せません…。それに、就業規定で、金銭の貸し借りは…」
 恵美がボソボソと呟くと
「そう、禁止されてる。だから、このお金は、返さなくて良い。頑張ってる恵美ちゃんに、お姉さんからのお小遣いよ」
 恭子はニッコリ笑って、恵美の手に押し付ける。

 恵美は、その恭子の手を押し返す事ができず、ギュッと両手で握りしめ、ボロボロと涙を零しながら
「有り難う御座います…。恭子さん…、本当に感謝します…」
 何度も感謝を告げた。
 恭子は、差し出した手をスッと抜き、恵美の前にしゃがみ込むと、少し考えた後、小さな吐息を吐き
「恵美ちゃん…。私のお給料、幾らか教えて上げようか…」
 顔を逸らせて小声で告げると、泣きじゃくる恵美が驚いて顔を上げ、恭子の横顔を見詰める。

 少し悲しげな表情を浮かべた恭子の横顔に、恵美が困惑すると、恵美の顔の前に恭子の五指を拡げた手が翳され
「50万よ」
 ボソリと恭子が呟く。
 その呟きに、恵美が目を丸くして
「50万!」
 潜めた声で驚くと
「そう、手取りでね…。多い時には、三桁に乗った事も有るわ…」
 恭子は、ボソボソと告げた。
 恭子の言葉に、恵美が更に驚くと、恭子は静かにスッと立ち上がり
「私が話せるのはここまで」
 一切の質問を拒絶するように、踵を返して背を向け
「お金の事は、総師長様にご相談なさい。それと、この話しを私から聞いた事は、誰にも言わないでね。絶対によ!」
 恵美に告げて、最後に強い念押しをして、内鍵を開けて出て行く。

 恭子の出て行く姿を呆然と見ていた恵美は、直ぐに我に返って便座から立ち上がり、ナース服のポケットに5万円を捻り込みながら、出て行った恭子の後を追い、トイレを出る。
 人気の無い病棟の廊下を、首を振って、左右に目を向けるが、恭子の姿はどこにも無く、恵美は入って来た職員用扉を押し開け、関係者通路に戻る。
 しかし、そこにも恭子の姿は無く、恵美は首を傾げて自分の病棟に駆け出した。
 その恵美の姿を柱の影に隠れ見送りながら、院内PHSを耳に当て
「はい…、そうです。どうやら、あの男は上手くやってる様です。本人は、昼ご飯代にも困ってる様子でした。いえ。詳しい事は何も…。話したのは、私の手取りと、総師長様にご相談する事を勧めただけです。後は、ほんの少しの口止め程度で御座います」
 小声で告げ、2・3度小さく頷き、通話を切ってPHSをナース服のポケットに落とし込み、スッと柱の影から出た。

 その看護師は、外ならぬ恭子だった。
 恭子は足早に移動する恵美の後ろ姿を見詰め、[ウフフ…]と妖艶に笑い
「早くこっちの世界においで…。世間知らずの子猫ちゃん…。周りの景色が、全部変わるわよ…」
 ボソボソと囁くように呟き、ユックリと廊下を歩き出す。
 小さな溜息を吐いた恭子は、腰をトントンと叩き、両手を上に突き上げ大きな伸びをして
「さぁ、明日の夕方までオフだし、帰ってお風呂入って寝るか。明日の夜勤は、忙しく成りそうだし、体力温存…」
 ボソボソと呟いて、足を更衣室に向ける。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.71 )
日時: 2016/12/13 20:02
名前: MIN

◇◇◇◇◇

 恵美は、ナースセンターに戻ると、急いでシフト表を確認し、恭子が[深夜勤]だった事を知る。
 それを見て、恵美は首を捻った。
 この病院のシフトは、朝8時から夕方の5時まで働く[日勤]と、夕方の4時から朝の6時まで働く[夜勤]と、朝の5時から昼の12時まで働く[朝勤]に、夜中の12時から朝7時まで働く[深夜勤]が有り、1週間に48時間の勤務日が割り振られ、その他の時間が[休養日]とされていた。
 どの勤務も基本的に9時間拘束で、1時間の休憩を与えられ、厚生労働省の定めた、8時間勤務と成って居る。
 だが、その者が持ち場を離れる事が不可能な場合、残って勤務する事が認められていた。
 いわゆる[残業]である。
 これは、[日勤]を1として、各勤務毎に対して決められた、給与の割り増し係数に、更に1.5倍の[残業代]が加算される。
 人件費の額が上がる為、この[残業代]は、ナースが体調を崩して休んだ等の、ハッキリとした理由が無い限り、事務局が認めない。

 そう言った理由から、何故朝7時で仕事が終わる筈の恭子が、午前中一緒に居たのか分からなかった。
 シフト表に載っている者は、全員ちゃんと出勤しているし、シフトに穴は開いていない。
 整形外科の為、容態が急変して、居残らなければ成らない訳も無く、全く理由が分からない。
(まさか、自発的なサービス残業…?)
 思った瞬間、頭を強く振り、その考えを打ち消した。
 居るだけで息が詰まりそうなこの病院に、誰が好き好んで残るのだ。
 その証拠に、申し送りが終わり、就労時間を満たした瞬間、全員上位者に頭を下げて挨拶し、逃げ出すように更衣室に向かう。
 そんな病院で、自発的なサービス残業など、有り得なかった。
 残っていた理由が全く分からない上、自分の悩みを聞き、憤慨して、お金までくれた恭子に
(まさか…。私の為…?)
 恵美は思い浮かべるも、その考えもブンブン頭を振って追い出す。
 まだ、この病院に勤務して1ヶ月も経たない恵美を心配して、自発的なサービス残業などする者が居る筈も無い。

 恵美は、恭子の行動の意味が分からず、もやもやした気持ちで、午後の勤務に就く。
 だが、恵美の考えは、当たらずとも遠からずで有った。
 恭子は正式な[残業]として居残っていたのだ。
 [深夜勤]の1.5倍に、勤務終了1時間前まで行っていた[特別手当]が発生する2倍の勤務係数を含んだ係数に、更に1.5倍の残業代が加算され、基本時給の1,300円に加えられ、5時間の残業で29,550と言う報酬を得ていた。
 その上、恵美に渡したお金と食事代も経費として補填され、恭子は何一つ損失などしていない。
 それが恭子が恵美から得た情報と、恵美を誘導した恭子に対する報酬だった。
 そう、恵美が感謝し信じた恭子は、妙子が送り込んだスパイだったのだ。
 妙子からのお達しの為、他の看護師達も、一切恭子が残っていた事に触れず、黙殺していた。
 知らないのは、恵美だけだったのだ。

◇◇◇◇◇

 夕方の申し送りが始まると、珍しく妙子が現れ、ナースセンターに緊張が走る。
 妙子は、総師長である為、他の科も廻っており頻繁に顔を見る事は無い。
 いつも突然現れるのだ。
 まぁ、圧倒的な存在感とプレッシャーを纏う妙子に、頻繁に顔を出された方は、かなり迷惑な話しだった。
 師長の椅子に腰を掛け、足を組んで辺りを見渡すだけで、ナースセンター内の空気が帯電したように思える程、ピンと張り詰める。
 1人優雅に紅茶を飲み、各員の報告に耳を傾け、時折一言二言指示を与える。
 全員の申し送りが終わると、ティーカップを机の上に置き、無言で立ち上がり席を立つ。
 ナースセンターを出て行こうとする妙子の背中に
「あ、あのっ。そ、総師長様。ご、ご相談したい事が!」
 恵美が震える声を掛けると、妙子の足がピタリと止まり、妙子の右口角がスッと持ち上がり、邪悪な笑みを浮かべ、クルリと身を翻した時にはその笑みは消え、いつもの怜悧な表情に戻っていた。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.72 )
日時: 2016/12/13 20:02
名前: MIN

 冷たい眼差しを向け、腕組みした妙子が
「何か用?槙村さん」
 視線同様の冷たい声で問い掛けると、見詰められた恵美の身体がビンと伸びて硬直し
「は、はい。勤務の事で、少しご相談したい事が有りまして!」
 上擦った掠れ声で妙子に告げると、妙子はチラリと腕時計を確認し
「あなたの勤務時間は、後20分ね…。良いわ、聞いて上げるから、私の部屋にいらっしゃい」
 淡々とした口調で告げ、クルリと踵を返し歩き出す。
 恵美は、慌てて妙子の後に続き、残った看護師達は恵美の背中をそれぞれの感情を込め見詰める。
 その視線は、同情、侮蔑、焦燥、嘲り、冷淡、喜悦など、様々であった。
 この視線の意味は、全員がこの後恵美がどう成るかを知っていたからだ。

◇◇◇◇◇

 恵美が総師長室に入ると、妙子がスチール製の執務机を回り込み、布張りだが人間工学に基づいた機能的デザインの椅子に座り、両肘を机の天板に着いて、軽く指を組んだ手の甲に顎を乗せた。
 怖ろしい程様に成っているが、放つ威圧感は普段の2割り増しで、恵美の足が竦む。
「何をしているの?そんな所に立ってちゃ、話もできないわよ」
 入り口の直ぐ脇に立ち尽くす恵美に告げると、恵美はぎこちない動きで、机の前に移動し直立不動の姿勢を取り
「あ、あの!わ、私も、シフトに入る事はできないでしょうか!」
 恵美が言い出すと、妙子の視線がジロリと睨み付け
「ダメよ。あなたには、その資格が無いもの」
 けんもほろろと突っぱねられた。

 余りに取り付く島もない言葉に、恵美が愕然とすると、妙子が小さく溜息を吐き
「あなたは、まだピンク服の看護師。その看護師が夜勤に就くには、或る特別な条件が必要なのよ。あなたは、その条件を満たしていない」
 冷たい声で説明する。
 妙子の説明に、恵美は必死な顔で
「条件って、どんなものですか?私、頑張ってその条件を満たします。お願いします、どうしてもお金が要るんです!」
 妙子に懇願すると、妙子は再び溜息を吐き
「何か事情が有りそうね…」
 呟くと、恵美は頷いて笠原の事と今の家計状況を妙子に説明した。

 恵美の話しを聞いた妙子は、少し沈黙し、スッと右手を顎の下から抜いて、引き出しに伸ばしながら
「それじゃぁ、これにサインしなさい」
 一枚の紙を机に置いて、恵美に突き出す。
 恵美がその紙に視線を落とすと、それは誓約書だった。
 内容は、[病院内で見聞きした事や、行われた事をどんな事が有っても、家族を含めた他人に絶対口外せず、もしこの誓約を破った場合、どのような罰則も甘んじて受ける]と言う内容の物だった。
 同じような内容の物は、病院に入った時点で書かされたが、これは更に重い物だった。
 恵美は、誓約書の中身を黙読し、コクリと頷いてサインをし拇印を押した。
 妙子は誓約書を受け取り、頷くと
「これで、あなたはこの映像を見て、他で喋る事はできなく成った。どこかでうっかり口を滑らしたり、知っている素振りを見せても罰するからね」
 言いながら、リモコンを取り出し、恵美の背後の壁に掛けてある、大型テレビに向ける。

 恵美が身体を回して、大型テレビに目を向けると、[A個室]に入院する市議会議員の姿が映り、同僚のピンク服看護師である木下真澄(きのした ますみ)が扉を開け
『お呼びでしょうか』
 ニッコリ笑いながら問い掛けた。
 すると、議員はだらしない笑みを浮かべ
『おお、今日は君か。いつもの奴頼むぞ』
 真澄に告げると、真澄はニッコリと再び笑い
『畏まりました』
 返事を返しながら、扉を閉めて内鍵を掛け、素早く背後に手を回すと、ナース服をストンと足元に落とす。

 その瞬間、恵美はヒッと息を飲んだ。
 真澄のスレンダーながら肉感的な身体には、下着が着けられておらず白いガーターベルトと白いストッキングだけで、ツンと挑むような乳房も無毛の恥丘も丸出しであった。
 しかし、恵美が息を飲んだ理由は、別の所に有る。
 真澄の両乳首とクリ○リスに、銀色に光る直径5p程のリングがぶら下がっており、そのリングを細い銀色の鎖が繋いで居たからだ。
 真澄は、ニッコリ笑いながらベッドに近付くと
『失礼しま〜す』
 議員に断ると、布団を捲りながらベッドの上に乗り、身体を擦りつけて全裸に剥くと、クルリと身体を回してお尻を議員の顔に向け、四つん這いの姿勢を取った。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.73 )
日時: 2016/12/13 20:03
名前: MIN

 すると、真澄はお尻をくねらせながら、議員の股間に顔を寄せチ○ポを口に含み、濃厚で淫猥なフェラチオを始める。
 議員は、真澄のオ○ンコを指で掻き混ぜ、クリ○リスを抓り、アナルに指を捻込んで、真澄の反応を愉しむ。
 議員のチ○ポがギンギンに勃起すると、真澄の身体がまたクルリと回転して、議員の胸板に舌を這わせ、乳首を転がしながら
『どちらの穴をお使いに成られます?』
 上目遣いに問い掛けると、ニヤニヤ笑った議員は
『最初は、オ○ンコだ』
 真澄に告げると、真澄は淫猥な表情で微笑み
『畏まりました。真澄の扱き穴をご堪能頂き、精液処理便器の肉袋に熱いザー汁を吐き出して下さいませ』
 身体を起こしながら、両手で乳房を捏ね、腰をくねらせてその動きだけでチ○ポをオ○ンコに呑み込む。

 そこから先は、もう圧巻だった。
 いやらしさの中にも品位が有り、美しく、淫猥で、口から飛び出す淫語にまで知性を感じさせ、豊満で艶やかな身体は、目にするだけで官能を擽り、しなやかで複雑に動く腰は、娼婦顔負けの技術でチ○ポを扱き上げていた。
 余りの快感に翻弄された議員が、真澄の身体に手を伸ばすと、その手にスッと乳房を差し出し、議員の手が真澄の乳房を鷲掴みにして引き寄せる。
 真澄は、されるがままに議員の身体に身を預けるも、決して体重は掛けず、乳房をやんわりと押し付け、議員の唇に自分の唇を重ね、濃密でディープな口吻を行う。
 その間も、真澄の腰は複雑にくねり、止まる事も緩む事も無い。
 挿入10数秒で議員の身体がビクリと震え、硬直すると、真澄の腰の動きが緩やかに成り、真澄が猫のように議員の顔を舐め、全身をくねらせて軟らかな肉で、議員の身体を撫でさする。

 愕然とした表情で、同僚の痴態を見詰める恵美に
「驚いた?これがウチの病院のサービスよ。[A個室]の患者様は神様。その患者様の望む事は全て叶えるの」
 妙子が言いながら、リモコンを操作すると、テレビの画像が切り替わり、別の同僚看護師が映し出される。
 その看護師は、仰向けの四つん這いのような格好で、市内では5本の指に入る会社の社長に、アナルを貫かれながら、騎乗鞭で乳房やお腹を鞭打たれ、淫声を上げて腰をくねらせていた。
「お客様のニーズなら、どんな事でも応えるの。そう、一生消えない傷を付けても、それに見合う金額を支払えば、この病院の中では、何をしても良い。それが[A個室]の患者様。そして、それに応えるのが、あなた達ピンクの看護服を着た看護師なの」
 妙子が告げると、恵美の身体がガクガクと震え、膝から力が抜けてストンと床にへたり込む。

 この映像を見て、恵美は初めて青看護服や白看護服を着た看護師達の視線の意味を理解し、尚且つ、恭子が告げた給料の額を理解する。
 そう、普通に働いていて、手取りが恵美の2.5倍に成る筈が無いのだ。
 呆然と項垂れる恵美に
「[A個室]での[特別看護]時の時給は10倍。[B個室]での[特別看護]は5倍よ。基本[B個室]の患者には、挿入が許されてないからね。まぁ、個人の判断でヤラせてる子も居るけど、それは本人の自由意志。私達がとやかく言う事じゃ無いわ」
 妙子が説明すると、妙子はリモコンを操作して画面を消し
「っで、どうするの?本当に夜勤に就く?」
 恵美に問い掛けると、恵美はクルリと向き直って、両手を机の天板に着き、身を乗り出しながら
「これって、売春!犯罪じゃ無いんですか」
 訴えると、妙子はフッと鼻で笑い
「[売春]?どうして?私達は強要してる訳じゃ無い。彼女達が個人的な判断で患者様の望む事を行い、特別な看護を行っているだけ。そこに性的な行為が有っても、現場に立つ彼女達の判断。その患者様が感じるストレスを身を挺して緩和している。私達病院側は、その看護を奨励しているから、特別な看護を行った看護師に対して、それ相応のお給料を出してるの。全てを差し出さないで、高い入院費を払う患者様を満足させられるなら、そうして貰っても良いけど。ウチの[個室]にご入院される方々に、そんな方は居ません。お判りかしら?」
 恵美の訴えを叩き伏せる。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.74 )
日時: 2016/12/13 20:04
名前: MIN

 ガクガク震える恵美が、何かを言い返そうとすると、妙子が薄く笑い
「この[特別看護]のシステムは、この[特別看護]を行う者達も納得ずくで行ってるの。そして[特別看護]を受ける方々も、それを知っているからこの病院に入院する。看護する側と看護される側。双方が必要な場所をあなたは、潰すつもり?」
 恵美に問い掛け、ニンマリと笑うと
「あなたも、必要なんでしょ?そう言う場所が…」
 更に問い重ねる。
 詰め寄った恵美の顔が力無く項垂れ、ガクガクと震える足から力が抜けて、その場にへたり込み
「わ、私…。まだ、未経験なんです…」
 涙混じりの声で妙子に告げると、妙子は鼻先で笑いながら
「あら、そうなの?だとしたら、あなたのロストバージンは、プラスティックの玩具に成るわね」
 それがどうしたと言わんばかりの口調で、冷たく言い放つ。

 恵美の顔が跳ね上がり驚きを浮かべると、妙子は意外そうな顔で
「あら、当然でしょ?最高の[特別看護]を求めてお越し下さるお客様に、何もできないド素人をお相手させる訳には行かないわ。この病院の夜勤を勤める者は、それ相応のテクニックと全てに対応できる知識が必要なの。そのレベルに達するのが、シフトに入る[資格]なのよ。病院側が認めたレベルに達するまで、みっちり鍛えられるのよ。分かったかしら、未通女(おぼこ)ちゃん?」
 嘲るように問い掛けると、恵美はもう何も言えずに項垂れ
「夜勤に就くも就かないも、あなたの自由。強要はしないけど、他言は無用。その気に成ったら、又いらっしゃい。いつでも相談に乗るわよ」
 項垂れた恵美に、妙子が小馬鹿にした声を浴びせる。

 何も言葉を返さない恵美に、妙子はスッと立ち上がりながら
「話しは、これで終わり。私、まだ仕事が有るから帰りなさい」
 恵美に冷たい威圧を含んだ声で告げた。
 恵美の身体がビクリと震え、項垂れたまま立ち上がり、逃げるように扉に向かって、無言で頭を下げ出て行く。
 恵美の出て行った扉を見詰める妙子の両口角が、キュウッと吊り上がり
「さぁ、お選びなさい。おまえ自身が選ぶからこそ、この選択に意味が有るの。自ら首を差し出し隷属の首輪を嵌め、その身が朽ちる迄、この病院に富と権力を集める道具に成るのよ」
 ボソボソと呟いた。

◇◇◇◇◇

 衝撃の事実と選択を迫られ、恵美は強いショックを受けて、半ばパニック状態で更衣室に飛び込む。
 もう既に、夜勤者は病棟で勤務し、日勤者も勤務時間を終え帰っている為、更衣室には誰1人居なかった。
 恵美は、自分のロッカーの前に立ち、手を伸ばすと、その景色がブワリと歪む。
 大粒の涙が溢れ出し、ボタボタと零れ落ち更衣室の床を濡らす。
 恵美は、身体ごとロッカーに身を預け
(なんで…。何でなのよ…。何で、こんな事に成るの…。私は、どうすれば良いの…。お願い…、誰か教えて…)
 ズルズルとずり下がりながら、床にへたり込み、声を殺して泣き続ける。
 しかし、どれ程泣こうが誰もそれに応えては呉れず、恵美自身が選ぶ他は無かった。

 数分泣き腫らした恵美が、幽鬼のように立ち上がり、ロッカーを開けて、ナース服のポケットの中身を私服に移す為手を突っ込む。
 すると、恵美はポケットの中の紙幣に気付く。
 ハッと恵美が固まり、しわくちゃに成った紙幣を取り出して凝視し
(き、恭子さんもあんな事してたんだ!そして、あんな事を…、身を切るような思いをして手にしたお金を…。私に…、私に…)
 思考を巡らせると、ブンブンと頭を強く左右に振り
(ダメ!甘えちゃダメ!泣いちゃダメ!私がやらないと、好美や愛美達がとんでも無い目に遭う!道なんか、初めから一つしか無いのよ!しっかりしなきゃ!)
 自分に言い聞かせながら、スッと立ち上がり着替えを済ませ、更衣室を後にする。
 覚悟を決めた恵美は、スタスタと力強い歩で帰路に着く。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.75 )
日時: 2016/12/13 20:05
名前: MIN

◆◆◆◆◆

 恵美が、家の玄関を開け中に入ると、蒼白な表情をした好美が駆けつけ、恵美にしがみつき、ボロボロと涙を流しながら
「お姉ちゃん!あいつ、狂ってる!絶対に頭がおかしい!」
 必死な形相で捲し立てる。
 好美の言動に恵美は驚きながら
「何?どうしたの?何が有ったの?」
 問い掛けると、好美は恵美の腕をギュッと掴み、身体に顔を押し付けながら
「まなが…、愛美が〜っ!」
 叫ぶように言い放つと、恵美の顔が一瞬で強張り
「愛美がどうしたの!」
 問い返すと、好美はスッと手を挙げ、笠原の部屋を示す。

 恵美は、好美を突き放すように押しながら、ヒールを履いたまま廊下を走り、笠原の部屋の扉を開いた。
 その目の前に広がる光景に、恵美は一瞬目の前が真っ暗に成る。
 笠原の腰に跨った全裸の愛美が、ウットリとした表情で、涎を垂らしながら屈伸運動し
「あひゃん、くふぅ、んくんく、くぅぅん…」
 淫らな嬌声を上げ、腰を振っているのだ。
 扉を開けた恵美に、笠原はニヤニヤした笑いを向け
「挨拶が無ぇな?どう言うつもりだ?」
 問い掛けると、ブルブル震える恵美が
「どう言うつもり?それは、こっちの台詞!あんた、なにやってんのよ!」
 鬼の形相で怒鳴り散らす。

 だが、笠原は恵美の怒りなど何処吹く風とばかりに、鼻先で笑い
「おいおい。おまえ、何怒ってんだ?俺は只単純に約束を守って、本人の希望を叶えてるだけだぜ」
 肩を竦めて言い放ち
「俺は、こいつが望んだから、こいつのアナル処女を受け取った。おまえの時と一緒だ。こいつも自分の待遇を良くする為に、俺に媚びを売り、身体を使っただけだ。おまえが口を挟む事がどこかに有るか?」
 戯けたように問い掛けると、ブルブルと震え続ける恵美は
「あんたの物なんて、愛美に入る訳、無いでしょうが!」
 笠原に言い放つと、笠原はゲラゲラ笑いながら、愛美に渡した凶悪アナルビーズを指にぶら下げ、恵美に示し
「俺は、愛美に[こいつを最後まで呑み込んだら、使ってやる]って約束した。そうしたら、愛美が今日、俺の前で全部呑み込んだ所を披露した。んで、本人が望んだから俺のチ○ポを呉れてやった。俺の言ってる事どこかおかしいか?」
 小馬鹿にしたように恵美に問い掛けると、恵美の中で何かがブチリと千切れた。

 恵美は、[きぃぃぃぃぃっ]と言う奇声を発しながら、笠原に掴み掛かり、首に手を掛け締めようとする。
 笠原は、そんな恵美の行動を鼻先で笑い飛ばし、股間で呆けながら腰を振る愛美の頬を叩き
「おい、終わりだ。今すぐちゃんと服を着ろ」
 愛美に命じると、愛美は蕩けた目に意識を戻し
「はい、おじ様。直ぐに」
 返事を返しながら立ち上がり、ベッドを飛び降りて床に散らばっていた衣服を身に着ける。
 大声で喚き、暴れる恵美を両手で押さえながら
「好美!分かってんだろうな!要ら無ぇ事言ったら、おまえ達姉妹がどう成るか!」
 低く響く声で、笠原が玄関で蹲り泣きじゃくる好美に告げると、ビクリと震えた好美の耳に、遠くから響くサイレンの音が聞こえた。
 近所の者が言い争う声と、恵美の奇声を聞きつけ、警察に通報したのだ。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.76 )
日時: 2016/12/13 20:05
名前: MIN

 サイレンの音を聞いた瞬間、好美の表情からサッと血の気が引き、以前の光景が脳裏に浮かぶ。
 そう、笠原が来た当日の夜の事だ。
 警察が来ても、自分達の立場が悪く成るだけで、更に追い詰められる。
 好美は、蒼白な顔でバッと振り返り、半狂乱で笠原に掴み掛かる恵美を見詰め
「お姉ちゃん!警察が来る!」
 大きな声で叫ぶと、笠原に襲い掛かっていた恵美の身体がビクリと震え、動きが止まる。
 目を吊り上げ、髪を振り乱した恵美が、その言葉に我を取り戻し、目の前の笠原に目を向けると、笠原の身体は頬や胸や首に無数の掻き傷が走り、所々の皮膚が抉れ血が流れていた。
 それに対して、恵美は乱れているのは髪型程度で、かすり傷一つ負っていない。
 いや、それどころか、家族の誰も外見的な傷など無い。
 被害者である愛美にバッと目を向けると、愛美はいつの間にかきちんと洋服を着込んでいた。
 この状況で、警察に見られた場合、被害者は傷だらけの笠原で、加害者は間違い無く恵美だった。

 恵美が、[あっ]と呟き、震えながら身を起こすと、玄関の扉にドンドンドンと強めのノックがされ、髪の毛をグシャグシャに振り乱した恵美の顔が、ギッギッと油の切れたロボットのように動き、玄関に向く。
 その恵美の背中に
「おう。この状況、どう説明する?おまえと好美が実際に目にした事を言っても、俺も愛美も認め無ぇ。好美はどうか知ら無ぇがおまえの証言が通ったとして、俺の罪は良い所淫行だな。まぁ、淫行なんて|小便刑《しょんべんけい》じゃ|刑務所《むしょ》は無ぇ。がよぉ、おまえ達は揃って海外旅行…。どっちを選ぶかおまえ達の好きにしろ」
 笠原は頬の傷を押さえながら、ニンマリ笑って告げる。

 笠原の言葉に恵美は、蒼白な顔を強張らせ、脱兎の如く玄関に走り、好美の横に立ち
「好美!ゴキブリが出てみんな逃げまどった!良いわね!」
 声を潜めて早口で捲し立てると、引き攣り蒼白な顔をした好美もコクリと頷き、2人で玄関の扉を開ける。
 駆けつけた警察官に、2人で口裏を合わせた言い訳をし、何度も何度も頭を下げ、辟易した表情の警察官がブツブツ言いながらパトカーに乗り、野次馬の周辺居住者達に[お騒がせしました]と頭を下げると、恵美と好美を白い目で見ながら、ザワザワと囁き合って散って行く。
 その野次馬達の放つ心無い呟きが、グサリ、グサリと恵美と好美の心に突き刺さり、窮地に立たされている姉妹を追い詰める。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.77 )
日時: 2016/12/13 20:06
名前: MIN

 警察が帰った後、笠原は愛美を手すり代わりにして、身体を支え車椅子に乗ると、廊下を進み玄関前に移動する。
 近所の者に謝罪した恵美と好美が玄関を開け、待ち構えた笠原を目にし、土間に立ち尽くすと、笠原は寝間着の前をはだけ、ひっかき傷で血だらけに成った身体を晒し
「さぁ、コレについての落とし前…。どう着ける気だ?」
 淡々と問い掛けると、恵美は改めて笠原の身体を見る。
 自分がした事とはいえ、酷いひっ掻き傷が笠原の胸や喉に走っていた。
 中には、皮膚が抉れ血が滴っている傷も少なくない。
 恵美は、自分のしでかしてしまった事に、追い詰められ、或る事に気付いていなかった。
 そう、それは恵美と笠原の腕力の差で有る。
 トラック運転手だった笠原と看護師といえど華奢な恵美との腕力の差は、かなりの開きが有った。
 笠原がその気に成れば、恵美の腕を掴んで完全に攻撃を回避できたのだが、笠原は敢えてそれをしなかった。
 目などの爪が食い込めば取り返しの付かない場所への攻撃だけを避け、後は恵美の好きにさせたのである。
 そう、反抗の証としての傷跡を笠原は恵美に着けさせたのだ。

 自分が嵌められた事にも気付いていない恵美は、ブルブルと震えながら土間に平伏し
「も、申し訳御座いません!気が動転して、自分でも良く覚えて無く…」
 謝罪しようとすると
「へぇ〜っ。気が動転すりゃぁ、何しても許されるんだ…。覚えて無けりゃぁ、責任は取らなくて良い…。そう言う事か?」
 笠原が恵美の言葉を遮り問い掛けると、恵美はグッと言葉を呑み込む。
 何も言えなく成った恵美に、笠原は携帯電話を翳し
「それじゃぁ、俺は出て行くわ。こんな目に遭わされる所に居たら、おちおち夜も眠れ無ぇ。3億円で何処か静かに暮らせる所に、引っ越すわ。んじゃぁ、おまえ達は、どこかの国で生を満喫してくれ」
 プラプラと揺らしながら言い、掌に取って手首を返し携帯電話を開く。

 その瞬間、恵美の身体がバッと起き上がり、そのまま笠原の腕に飛び付いて、携帯電話をひったくる。
 余りに唐突で素早い恵美の動きに、笠原も反応しきれず呆然とすると
「お願いします!許して下さい!今度こそ!心の底から誓います!笠原様に危害を加えた事も、心の底から謝罪します。どのような罰も、甘んじて受けます。二度と…、二度と…、逆らいません…。ですから…、ですから…。海外の方に…、お売りになる事は…。お許し…願えないでしょうか…」
 恵美が涙ながらに笠原に懇願すると、好美は恵美の懇願に呆然とし、愛美は笠原の後ろで蒼白に成りながら、ガタガタと震える。

 恵美の涙ながらの必死の懇願に、好美は理解が追いつかず呆然とする中、愛美が笠原の足にしがみつき、引き攣った愛想笑いを浮かべ
「おじ様。愛美、これからもいっぱい頑張るし、おじ様の事、いっぱい気持ち良くさせるし。何でも言う事聞くから、お姉ちゃん達をどこかにやらないで!お願いします!」
 涙をボロボロ流しながら必死に懇願する。
 2人の必死さが、笠原の告げた海外での扱いから来ていると察した好美だが、その非合法性や現実感の無さから、笠原の告げた扱いを殆ど信じて居らず、内心で[何を騙されて]と思いながらも、ここは同じように懇願した方が、場が収まると考え同じように平伏し懇願した。
 こうして、スナッフフィルムを見た恵美達と、見ていない好美の意識に温度差が生じ、徐々に大きく成って行く。
Re: 隷属姉妹(リニューアル) ( No.78 )
日時: 2016/12/17 10:38
名前: 木暮かおる
参照: http://www.pandora.nu/summer/

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