あとがき。

 大変長らくお待たせいたしました。我ながらどんだけ遅いのというツッコミにも疲れてきましたが、とにかくムオル〜アリアハン編ようやく終了です。
 しかし、今回は……お読みになった方はみなさんツッコミを入れられたと思いますが……ええと、さて、なんと申しましょうか。いいんかな、怒られないかな、とびくびくしつつの二人目のパーティ入り勇者にして五人目の仲間の登場です。
 彼の存在が必要だと考えたのはセオが吹っ切れる直前のことでした。最初から共にいる仲間たちは吹っ切れたというか、魔物を殺すしかないのだと決めたセオに痛ましさを感じずにはいられないんじゃないかなと思ったのですよ。無理してる、と思い(それは事実です)、可哀想だと感じてしまうのじゃないかと。
 で、その考え方と真っ向からぶつかる人間がいるな、と。今のセオだけを見て、カッコいい、すごいと全肯定してくれる、セオが罪悪感を感じずに接することができる存在が必要だと思ったのです――
 というのは嘘です。大嘘です。嘘八百です。猿の尻より真っ赤な嘘です。
 ぶっちゃけますと最初にレウを登場させたいと思ったのは、自分の萌え心が理由です! 「少年いいよね少年、ハァハァ。具体的に言うと九歳〜十五歳の男の子いいよね」という自分の根本にある萌えスピリッツに、「ちっちゃな男の子がでかい剣とか振り回して元気いっぱいに戦う姿とか萌えー、ハァハァ。実は潜在的には最強とか超萌え」という萌えパワーが加わり、「ショタ勇者書きてぇ……ショタ年齢だけど大人よりはるかに強い(強くなる)勇者書きてぇぇ!」という思いに変わり、「誰も書かないならわしが書く! ショタ勇者を書いてやるー!」となっていったわけです……すみませんホンマすみません。
 容貌も自分の趣味全開。「褐色少年いいよねハァハァ。日焼けでも地黒でも超萌え!」ということで褐色肌にし、髪の色はさんざん悩んで(「褐色赤毛はたまらんよねハァハァ。でも基本の黒髪は黒髪で……金髪も褐色少年なら超ステキ。銀髪も白髪も捨てがたい。青とか緑とか素っ頓狂なのもいいよなー(うっとり)」って感じで)、最終的には泥臭い少年(とゆーのが自分は好きなので)っぽく鳶色=茶褐色。瞳はアクセントとして翠にしてみました。自分翠瞳好きなんですが君物のパーティの中には誰もいなかったし。申し上げておきますが自分に配色のセンスはありません!
 でも少年勇者をポポタにしようと考えついたのはわりとあとでした。最初っからなぜかムオルで出すことは決めていたのですが。名前をレウにすることも決めてましたし。ポカパマズ→勇者の称号名というのを思いついた時にポポタ→勇者を目指す愚か者の称号→ショタ勇者、という展開を考えついたのです。
 まぁね、我ながらね、どうよそれ、とは思うんですよ。五人目は駄目だろう、とか勇者二人はどうよ、とかさー。ゲーム内のルールを明らかに変えてしまうのは二次創作の掟破りじゃないかなーとビクビクはしてるんですよ。
 でもレウをパーティに入れるのにはそれなりの理由というか、伏線というかみたいなものがあるので……話の展開上こいつがいないと困るみたいなシーンが来る予定なんですよ。予定は未定ですが。なのでどうかご容赦くださらないかと甘いことを考えていたり。
 まーそれでもレウを出そうとした最初の動機は自分のショタ萌え心ですがね!(オイ) 自分なりに全力で少年の可愛さとかカッコよさとかガキっぽさとか(笑)書いてみたい所存。
 次回はジパング編。超久々の中ボス戦です。がっつりイベントをこなしつつ、自分なりのテイストも挟んでいけたらなぁと。
 ……できるなら今回みたいにあまりに長い時間をかけるのはやめにしたい……三篇にかかった時間半年以上って。
 あ、それと一応ここにポポタのキャラ紹介データを置いておきます。正式に仲間加入したキャラ、ということで。

レウ・シルヴ・ウォラ・ヴォタニカ・メイロデンノグサ・アルゴレギヴーハミンジャ・サドンデス(レウ)

職業 勇者。
性別 男。
年齢 仲間加入時で十二歳。
性格 ねっけつかん。
出身 ムオル。
外見 鳶色の髪、翠の瞳。褐色の肌と彫りの深い顔貌と、スー系の血を引いていることがよくわかる容貌。身長は四尺七寸(141p)ほどだが成長期なのでどんどん伸びる。ほとんどいつも活発な表情を浮かべた、元気いっぱいを絵に描いたような子供っぽく可愛らしい男の子。
 ムオルではポポタ――勇者に憧れる間抜けと呼ばれていた少年。ふとしたきっかけからセオたちの旅に加わることになり、勇者の力を持つことを知る。
 基本的な性格は正義感の強いごく普通の男の子。ただし元気さとポジティブさについては通常値をはるかに上回る。基本いついかなる時も元気で前向き、かつセオに『カッコよくて優しい』と全力で憧れ懐きまくっているため、その勢いはセオの卑屈さを押し通し塗り変えてしまうこともしばしば。
 他の人間に対してはそれなりに生意気だが、根本的なところでは素直なので目上の人の言うことはたいてい聞く(納得できれば)。ただ、フォルデに対しては目上の人間だとは思っていない(性格がガキっぽいとみなして)。
 名前の末尾についたサドンデス≠ノついてはレウの両親の祖である部族と関係するものと思われるが、詳細は不明。

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