あとがき。

 さくっと終わらせるよう頑張る……とか前回のあとがきで書いておきながらもうたった三編なのにもう半年以上かかっているわけですが、自分としてはもはや毎度のようにすいませんごめんなさい許してくださいとしか言えない状態です。自分のサイト運営スタンスが『無理はしない』なのでどうか気を長く持ってつきあっていただけたら嬉しいなー、とか……まぁもちろん遅れた分だけ読者さまは去っていくわけですけどね、それでもたまに来て読んで面白いって思ってもらえたらこれに勝る喜びはないって言っていいかもしれないぐらいなわけで、はい。
 そういうわけで今回は番外編っぽくさらりと話を流すのを目標にして書いてみました。そうしたらどういうわけか全編バトル祭に。
 これはアレですか、少年誌に載っている漫画が気を抜くとどれもバトル漫画化してしまうのと同じ状態ですか。いやまぁ基本的にはここらへんでバトルをバシバシッと書きたい! という思いの発露なんですけど(活躍してない人を活躍させたかった!)、でも某漫画家も言ってるけどなにも考えずにバトルを書くのは本当楽で気持ちがいいですね……いや小説だから盛り上げ方だけじゃなく戦闘方法とかも考えないと駄目なんですけど(論理的に考えて説得力があるような勝ち方しなきゃいけない)。
 ともあれどうだったでしょうかバトル祭。少しでも楽しんでいただけたなら身に余る光栄。
 実際話の展開的にも番外編というか閑話というか、話の繋ぎ的な位置のお話だったのでね。こなさなくちゃならないイベントが少ない分、好き勝手やらせていただきました。解説ここぞとばかりに入れたり……いや、自分の小説って基本解説多いですけど。これまでに書き漏らしていたところに解説入れたりさせていただきました。他に書き漏らしてたのなかったかな……。
 で、今回かなり全力で目立っていた蒼天の聖者サヴァン。彼は話的にはそれほどすごい重要人物というわけではないのですが(この先出てくることもほとんどない予定だし)、かなり使いやすいので狂言回しとして頑張ってもらいました。
 まぁあっちでへらへらこっちでへらへらと蝙蝠のよーなことやってますが、彼には彼の事情と理屈があったりするわけで……それは次回の彼の登場の際に明らかになる予定、です。
 それとラストにヴィスさま再登場してますが……まぁおわかりのように、バリバリ伏線というか、ネタ仕込みしてます。文章のあちこちに見える情報からいろいろ想像していただけるとこれ幸い。
 しかしなんというか、今回はセオを書くのが難しかった……いやいつも難しいですけど、いつもとはまた違った風に。
 前回のダーマ編でセオはバハラタショックを一山越えたというか、それなりには前向きに頑張らせ……るとまではいわないから頑張っていこうという姿勢を見せなくてはいけないわけです。でもセオのキャラクターはどう考えても後ろ向きなわけです。つまりこれまでを踏まえて新しいセオを創造していかなくちゃならないわけですよ。キャラの魅力を失わないようにしながら。
 それがねぇ、なかなかできなくて……今回セオはいつもより少し目立たない感じかもと思います。なんとか次回に向けキャラクターを完成させたいですね。
 さて、次回はムオル編。別に大したイベントがあるわけではない場所ですが、自分は個人的な趣味でここで無意味にそーとーでかいイベントを起こさせていただきます。いーのかなー、怒られないかなー、とドキドキしてるけどやっちゃうよ!
 もちろん、予定は未定ですが……どう転んでもあのイベントが起こらないということが想像できない予感。

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