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映画「七人みさき」 〜 その1 〜

 映画「七人みさき」(邦画)主演 田辺誠一 ・ 佐野史郎 他

■ マイナードラマ
某衛星放送で連続(連続と言えばそうなんだけど、1話から次の話までが大変長かった)ドラマとして放送していたもののノーカットされた部分を入れて編集しなおしたものだというものだった。このドラマがあると聞いたとき糸さんと私は小躍りして喜んだが、ごりょんは有料の為衛星放送に加入していなかった。(しみったれってか?)
 その為、糸さんは私の為にビデオを録画し、尚且つ、ダビングするという手間をかけてくだすった。(すまんのう)しかし、次の回までの話が長かったので、まとめて見ることにして、全然ドラマ自体は見たことが無かった。(それでも、真澄さんのファンか〜情けないぞぉ)でも、新たな気分で映画だと思えばどうってことないので、妹と二人で(色気がないな)イソイソと出かけた。

しかし、客層は見事にバラバラで、しかもまともなロードショー公開ではない為、上映期間は2週間と超短く(まぁ、いつものことなんでなれておりますわ)しかも、朝の一回目は子供のマンガ上映が有ったので、ロビーには子連れの親子がワヤワヤといた。 それでも、好きもの(自分や、っちゅうに)はいるもので、同年代から若い目の女性達は京極マニアか、田辺誠一フェチと、見た。(ふっ、ふふ)

「七人みさき」は例の京極夏彦氏が脚本を手がけられているものなので、ご自身も売れっ子作家の役どころでヒッチコックのように出演していました。彼の時代劇好きもファンには知れ渡っておりますので、物語の雰囲気としては「必殺仕事人」のようなものだと思ってくれればいいんですよ。(根本的には違いますので鵜呑みにはなさらぬように)まぁ、そういう要素も含めてマイナー感覚がバリバリ漂うものになっていましたが、私的にはオールオッケーでした♪ 作品に出演されている俳優陣も一癖も二癖も有りそうな人たちばかりで、このキャスティングは当然、地上はでは無理かと思わせる配置でした。大概話題作りにアイドル系を入れないといけないとか、美人の女優を入れないといけないとか制約が多いですからねぇ。

■ ビバ!御領主様!!
と、長くなっちゃいましたが嬉しいオマケを抱きながらの京極ワールドを満喫しようと、ノーカット版(何故、ノーカットになったのかはその時、知りませんでした。)は特に期待もせずに見たら、ひっくり返るくらい驚いた!! (実際、引きつったような、嬉しげの声を出してしまった)
期待していなかった「YAOI」があったんですよ。あらすじさえ知らないので真っ白な気持ちで見ていたら(見ながら、なんか変だなぁとか、あいつ絶対、怪しいよなぁなどと思っていた)突然、それはやってきた!!

しかも、エロエロでした。これで、テレビはカットされたんだなと合点がいったのです。もうちょっと、深くつっこんでくれんかなぁ?などと余韻が楽しいシーンでした。この若い領主が小姓の男を溺愛するシーンで、ひざの上にあお向けに寝かせて、小姓の口に自分の指をつっこんで彼の舌をグチャグチャと弄繰り回していた。(うひゃ〜)

勿論、御領主様は左手を遊ばせておくなんて、もったいない事はいたしません。(憎いね〜流石だね)ちゃっかり、左手は小姓の太ももから肝心なところまでをゆっくり撫でまわしていました。(はぁ〜、ビバノンノン♪)こんな、シーンがあるなんて誰も言ってくれなかったんで、心の準備が出来ていなかったのよ。でも、持ち前の機転を利かして、眼をキラ〜ンと記憶装置に変えて見ていました。(ホホホ)この領主、女が誘っても見向きもしなけりゃ、触りもしない。オマケにヤケになった女はもう人一人の女とやりだして、見せつけようとしても、逆に小姓に手を出して触りまくるという念の入れようでした。 (ナイスっです、御領主様ったら…。

ラストも小姓とのディープキスが見られるのでとっても嬉しかった。この時、小姓と領主の関係が微妙なバランスの上に成り立っていた事が判るのですが、このシーンを生かすためにも、最初のエロエロシーンをテレビ版でカットしたのは良くないと思いましたねぇ。だから、劇場でノーカット版を作ったんでしょうが…。領主が何もかも承知でいたことなどを小姓に告白するが、自分を裏切るなんて許せないという。裏切るという事に対してトラウマがある領主は小姓の涙の意味を知らずに彼を殺してしまうのですが、並みの恋愛モノよりも、純愛していてよかったスよ。Y指定梅ランクですわ。

■ 糸さんとY指定チェック!!
カットされた部分が編集しなおしたものとどう変わっているのか、上映後、糸さんに早速、電話をして、チェックしてみた。やはり、広間での御領主やりたい放題シーンがカットされていた。しかし、あれをカットするとなると小姓の苦悩がわからんやろ、と思うし、領主の屈折した心の現れもテレビ版では只のイカレポンチになっているだけじゃないか?!あれをいれずして、領主の苦悩は理解できんぞぉ(そんな大層なものやおへん。単にいれて欲しいだけです。)ただ、YAOI最大の天敵、『放送コード』が大きく立ちはだかっているだけか?! うぬぬぬぅ、やはり、敵は『放送コード』だったかぁ?!

■  ただ、技がなぁ?
懲らしめシーンでの『技』がちょっとイケてなくて、困ったチャンなのはご愛嬌か? 山猫回しのおぎんの『技』が考えている割には、ちょっとチープな感じになっているのが惜しい気もせんではない。まぁ、私も含めて、YAOI(外道とも言う)人間は『女』に冷たい(特に、ごりょんは)ので、こういう結果になるのは当たり前ですんで、お気になさらないように。キャスティングも小松の親分がいい味出してました。全体の出来もいいし、未だの方がいらっしゃるのなら、是非皆様も、ご覧ください。

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