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「嗤う伊右衛門」


出演: 唐沢寿明 民谷 伊右衛門(岩の夫)
       小雪   民谷 岩    (伊右衛門の妻)
            香川照之 又市    (御行乞食)
            池内博之 直助    (伊右衛門の隣人)
            椎名桔平 伊藤 喜兵衛 (筆頭与力)

なんて、遅い試写会報告…。ちゃんと、アップしようとゲラは考えたが、アップ出来ずじまいにこの体たらく…。(くすんっ)…で、でも、アップしないよりは…。(うぉお〜、素直に「ごめんなさいっ」です)しかも、現在「ぎっくり腰こと、坐骨神経痛」でリハビリ中…。そのため、映画のお椅子が、体に合わなくって…ねぇ。(はぅ) 新しい、映画は見てません。あ〜、早く「イノセン ス」を見に行かないと終るような、私の「シックスセンス」が〜囁くよぉ。(これをアップしている時点では終に、終局を迎えていたのであった…テンテン)

(※ で、今はあれから数日が経っているので、当然「イノセンス」も「キャシャーン」も見ました)行って参りました…今年2作目の試写会)

因みに、1作目は「シービスケット」(これは、これで、よかった)今回は、糸さんと一緒に行って参りました。(ちなみに、三作目の試写会は「アップルシード」でした)京極作品の映像とあって、期待度は増し、増しでしたので異常なほどリキが入り、通常の試写会より早く会社を退社して並びましたわ。(勿論、早退です…すまんそん) かなり、いい位置に席が取れて糸さんもやや遅れて到着。ロビーで糸さんから差し入れのドーナツを立ち食いで頬張りながら、人が多いねなどと世間話をしておりました。当日の試写会は「女性限定」というものでして、それは見事に「女」だらけ…。スタッフに男性がいるだけだし、MCも当然ながら「女性」でした。

 しかし、場内整理のスッタフにしては通常より多い。しかも、明らかに服装が怪しい奴がチラホラいる…。(やたら、荷物も多いし、それに開場時間まで並んでいると、ケータリングスタッフと思しき女性が、大きなクーラーバックを3度ほど往復しながら運んでいる…怪しいっ!!と、思いつつ糸さんと着席するも壁際に「スタッフ」と書いた「パス」を体に思いっきり貼り付けた女性がズラッと、並ぶ異様な雰囲気。「まさかなぁ〜」と思っていたが、カメラを抱えたスタッフ達を見たときにはもしかしたらという思いがありました。
 ベルが鳴りMCのお姉さんが舞台に登場。即座に、壁際に立っている「スタッフ」の女性に「今日は沢山の方がいらっしゃって、立ち見になってしまっています。皆さんの中でお隣が空いているとわという方は手を上げていただけませんか? …こちらに、一つ空いていますから、どうぞぉ」と、マイクで喋りましたら、壁際のにわかスタッフのお姉さんは恐縮して胸についたスタッフ証を見えるように差し出していました。(これは、反省会モノでしょう…)

 一通りの映画紹介があって「…本日は皆さんにプレゼントがあります」と徐に、注意を促すMCセリフを聞き逃すはずもなく場内は騒然。「本日は、主演の唐沢さんと小雪さんをゲストにお招きしておりますっ!!」と、一声あったとたん、開場はうぉ〜と地鳴りが起こりました。(皆、本当に彼らのファンなのでしょうか?? 私には殆どが、京極ファンとみた…)私といえば、ふたりのことよりも「皆さんにプレゼント」という語句だけが頭の中を「リフレイン」ガラガラの抽選会はないはずなのに…お姉さんの映画クイズに応えて「プレスシート」のプレゼントとか…という、煩悩108つ状態でした。(笑)

 しかし、抽選会は事前に糸さんと入場時に貰ったチラシをくまなく確認済み。(大体、この会社の試写会で、抽選会がある場合はチラシに番号がふってあるので先ず最初に、二人で確認!)なのに、まだモノを貰おうとする根性は見上げたもんだー!(自分で言っていて情けないなぁ)
……で、結局は「プレゼント大会」ではなく、主演二人の舞台挨拶だった。(いや〜、それが悪いってことではないのですが…「モノ」の方が、よかったってことも怏々にしてあるもんですわ)それに、主演二人のトークショーは面白かった。小雪さんの答えは真面目 で、唐沢さんは“にのせん”の役をして飽きさせないようにしている点なんかはいいなぁと思いました。時間的には30分ものトークがあり、結構長い時間を割いてました。

トークが終ると、すぐ本編の上映で、上映時間は2時間8分。まぁまぁの長さだと思うが、本の内容を鑑みると、短い気がしたのでかなり端折っているのではないかと思った。実際、要のところを押さえていて「本のあらすじ通りにつくる」と映画のストーリーになるといった感じか?

 映画は思ったよりも効果音が少なく全編を通して「静か」な感じでくしゃみも躊躇われる程だった。実際、ごりょんのお腹が数度に渡り、地鳴りとも思える轟音を立てたのには、自分自身…驚いたわっ!!(女の子だもんっ、多少ははずかしいわよ)

 映画の中で、の二人の印象ですが、小雪さんの「捲し立てるような、凛とした力強いセリフ回し」に少々びっくりした。小雪さんのイメージが「静か」な感じの人だったのでこの役ができるのかといった不安感があったが、意外によかった。別の人とも考えられたんですけどねぇ〜しかし、彼女の左眼が白く濁っているという設定でしたが、私はそれが妙に美しく思えて仕方がなかったんです。(トルコにいる「ワン猫」を思い出してしまったのは私だけでしょうか???)それに、この試写会を見た時はまだ、「ラストサムライ」を見ていない時でしたしぃ。

 唐沢さんも、あの「つかみ所の無い、不気味な微笑み」を称えた表情がなんともいえない感じでよかってですよ。(悪人役、善人役とも判断のつかない感じ、ですかね〜)彼では「役」にくわれるかな?と思っていましたが、静かで控えめな、それでいて暗い面が時々垣間見える「伊右衛門」を演じていましたわ。やっぱり「ヒール」がよく似合う役者は、「おもしろい」と思いましたね。いい意味で観客を裏切ってくれるあたりが、特に好きです。今年の4月には公開予定の「CASSHERN」が公開されます。唐沢さんがロボット軍団の親分(ブライキング・ボス役)だし、(まぁ、見かけは…これでよし、とするか?! 「ストリートファイターの実写版・ジャンクロードバンダム主演」でラウル・ジュリアが演じたバイソン役に似てるのはご愛嬌???)

このストーリーで「萌え」を期待するはずもなかったんですが、さすが、やおい道〇〇年(年数だけはくっている)の二人…タダでは、帰りませんよぉ。飲んでいたものを、胃の中から吐き出しそうになったぐらい、驚いた!それは、冒頭、香川照之演じる御行の又市と按摩宅悦の「肩もみもみシーン!」
見るまではすっかり、忘れていた「そのシーン」は、画面を見ながら、顔面の筋肉を総崩れになっている、自分を想像して、更におかしさを増すという展開でした。(爆)

 外は雨がザアザアと降り、二人のいる長屋の屋根から染みいる雨は多量で、受ける物もないくらいの様相を呈していた。行灯の光も無い薄暗い部屋で二人は、お互いの肩を揉み解しあっていた。二人の形相といったら、暑苦しい雨の晩ということもあいまって、汚れている汗が体中に噴出してギラギラと異様に輝いている。
 按摩宅悦が又市の体の上に跨り、異様なほどの擦り具合で(もう、垢がでるんじゃないかと思うぐらいの、肉と肉の擦り合いです)肩のあたりから、首、胸まで手が伸びて、揉み解す具合が…怪しいっ。揉み解しているのか、触りまくっているのか、わからない具合が見ている方が、恥ずかしいぐらいの、肌のギラギラ感が妙によかった。微妙に暗い画面なのに、体中が異様にギラついて、ぬめぬめとした質感が手に汗ものって感じです。

…ストーリーでも盛り上がりが、これ一点のみでしたが、ごりょんは頂点を極めてしまったので、あとは「野となれ山となれ〜」のラストへなだれ込むといった現状でした。(いや〜、全然、シネマ談義じゃねぇじゃん!)

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