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The Watcher〜 GO!GO!Keanu 〜

…見ましたが、涎ジュルジュルのニヤニヤ状態で見せて頂きました。確かに人の入りは少なかった。一時のブレイク状態ではないにしろ、あの客の入りはないだろうといった感じだった。日本人ってほ〜んと、移り気よね〜。ブラピに移って、今は何が受けているんだろう?(わしゃ、ついていけんよ)ただ、キアヌは昔から嫌いじゃなかったんですよ。彼の演じる役柄が嫌いなだけなの。(全然、似合ってないもの。)
まぁ、監督が彼の本性を見抜けなかったというだけで、彼が悪いんじゃないんだけどね。(どういう解釈だ?)

あの目つきで正義感あふれる青年じゃないだろ? あの目はヤオイの目だぜ(どんなん?)そこを理解せずして彼のハマリ役はないんだぞォ。『マイ・プライベート・アイダホ』を見たとき(友人とイソイソと映画館で見た。ENDロールが流れて劇場から出たとたん、無口だった2人は顔を見合わせて、叫びました。「金かえせ!!」腹立たしいのにも程がある! ビデオでも見んぞ! という映画だった。しかも、友人はエンドロールが流れる前から、お経のように「金返せ」とつぶやきつづけ、私をドキドキさせてくれていました。 私ははさすがに、劇場内では「金返せ」コールはしませんでしたけどね。(小市民なんですもん)

リバー・フェニックスはあの時「危ない」感じがして(ヤオイ的に危ないのではなく、暗い不安みたいなものが感じられた。)何かあったのか? と映画の感想会(ただの茶店でダベッているだけ)でしきりに映画の内容じゃない話していたのをよく覚えています。まぁ、お察しのことと思いますが、あれからすぐに他界されてしまって、惜しい人材だったと話しました。彼の成長した演技が見たかったのですけど…。

『マイ・プライベート・アイダホ』の時はリバーに食われっぱなしのキアヌでしたが、そのあとの「ハート・ブルー」で、美しい筋肉でおなじみのパトリック・スウェイジと競演したんです。悩めるキアヌより、パトリック・スウェイジの方が数段かっこよかった。(これも、食われたんだな…)

話の内容も、続編が3本程作れそうな爆発妄想状態でした。パトリックはキアヌに惚れている伝説のサーファー(表向きはね。)彼の裏家業を詮索するために潜入捜査をしている若い捜査官の役がキアヌ。もちろん付き合っていくうちに、彼に傾倒していきそうになるのを必死で抑えようとして心の葛藤を繰り返すというもの。(もちろん、これがオチじゃないよ)

内容的には、いろいろあるんだけど、その昔、淀川長治大先生(私たちの間では、親しみを込めて「淀長(よどちょう)さん」と呼ばせていただいている)が「これは、心中ですね」と解説した「メカニック」という映画のコメントを思い出しました。
チャールズ・ブロンソン主演、ジャン・マイケル・ビンセントの映画です。この映画を彷彿させるとまではいかないが、かする程度までは迫っていたと思う。

■ 『メカニック』 のあらすじ
暗殺のプロで爆発物に才能に長けているプロ中のプロで、彼を殺せば名が挙がるとまで言わしめた伝説の男をブロンソンが演じている。かたや若くて野心家、自惚れ屋で狡猾的でセクシー。彼に弟子入りを志願する男をジャン・マイケル・ビンセント。 弟子を一切とらないというブロンソンに対して、マイケルは必要に迫り(もちろん呼んで字のごとく…迫る。)果ては同棲生活(いや、共同生活か)を送るのです。確か、大きなお城の家だったように思う。(とても古く、人里はなれているところにあった)しかし、ブロンソンはそんな邪魔な彼を、どうしても邪険に扱うことができず、彼を愛してしまうようになる。(そら、そうやわ、行為に及ぶとかじゃなくて、目で犯すって感)
そんな彼を、マイケルは判っていながら、焦らして彼をいたぶるような言動や行動をする。(よくある、好きだということに胡座をかいて、相手に詰めよって攻めて喜びを感じるってやつです)そんな日常が永遠に続くような気配になったとき、マイケルの本当の目的が実行され(ブロンソンの暗殺)最後の最後、彼を殺してしまう。(もちろん、彼が殺されそうになっても、抵抗ができなかったのは、愛する彼がやることだから…ラブラブじゃん。)
 しかし、ここで終わっちゃいない!! ブロンソンは死んではいなくて、瀕死の重傷だった。意気揚揚として何もかも(地位も名誉も、ブロンソンの財産まで)自分のものになった喜びで幸せの絶頂な彼は、ブロンソンの愛車に乗って家を出ようとして、車のエンジンをかけたとたんに車が爆発! 炎上する。そして殺されたと思われてたブロンソンが、2階の窓からその様子を見ていて、炎上した車を見届けてから、窓際に座り込んで息を引き取る。

…ってな具合の映画なんですよ。その映画が確か、夜のロードショーで紹介された時に解説をされたのが「よどちょうさん」でした。このラストを推して「よどちょうさん」はこう仰られたのさ!  「これは、心中ですね。」
(さすがだーぁ!!大先生!!) この映画、記憶にある人は少ないだろうな? 「大先生、これぞ名作ですよね?」

この映画「メカニック」のビデオが出ているかどうかを某有名ビデオレンタルで探しました。作品・出演者とも検索したのに無かった。(注意:販売はされているようですが、レンタルされているのかどうかまではわかりません)しかもマイケルは「ビック・ウエンズディ」 という【サーフィンとあっちの世界じゃ有名な映画】作品一本しか無かった。他にもあるのに…)

 で、話が横道にそれちゃったので修正するとして、キアヌの役柄がやっぱり悪役がいいなっ! って、思っているのは私だけではないはず…。本編のシーンで逸品なのがジェームズ・スペーダーが心の病を癒すためのリハビリとして、精神科の女性の先生(決して美人ではありません。彼が不倫をしていた女性のほうが美人です。) のところへ通っているのだが、彼がどこへ行くのかと、気になるウォッチャー・キアヌは、ジェームズが何をしにいくのか突き止めようとした時、偶々ジェームズと鉢合わせになってしまう。(うひゃひゃひゃ…)

エレベーターに乗って右側にあるボタンで行き先階を押し、エレベーター内左側に立った瞬間、ジェームズが飛び乗ってくる。(ひゃぁ〜)その瞬間、キアヌの目がキラッと輝いたかと思うと目がとろけた。デロデロ状態とはこのことだな。まぁ、ひと目会ったその日から恋の花咲くこともあるってやつです(古すぎ〜)しかも、エレベーターが目的階に到着するまでの短い間に、するわするわ、盗み目を…。ちょっと、悟られそうになっては正面向いて、ニヤ〜笑い〜の、また見ては、ニヤけ〜の、の繰り返し。(某解説者は『キアヌは目でジェームズを犯してる。』って言ってたらしい。)私もそう思う、皆一緒ねぇ。

そんな半ベソをかく位に嬉しいシーンを目のあたりにしながら、ラストへとなだれ込むと、キアヌが精神科の先生を人質にとりジェームズを誘い出す。救出するためにキアヌの誘いに乗って彼女のいる場所まで車で移動した時のこと。ジェームズが車を運転しているのだが、キアヌはそんな彼を目で犯しほうーだい。あんなことや、こんなことを…と、よからぬ想像で頭が一杯って感じ。(うっとり…)その状況に耐えられなくなったジェームズが堪り兼ねたように彼に質問をする。
「おまえはいったい何が欲しいんだ?」
(目的とはいわなかったんだよ)欲しいものがあったらそれをやるから、俺を解放してくれってな感じです。
そうしたら、感慨深げに「It's You…」って言ったのよぉ。(あ〜生きててよかった!!)
で、その言葉は私の頭の中でグルグルと駆け巡り、今じゃぁ「It's You…」と聞いただけでニヤ〜と笑います(もちろん、どんなときも、どんな状況でも)パブロフの犬状態ですな。

さてと、車中はキアヌの大告白タイムになって、彼を責めまくりました。「ジェームズお前もまんざらじゃなかったんだろ?そのまま、受け入れればいいものを…。おばちゃんは悲しいぞぉ!!」もうこの際、ヒットしたとか、しなかったとか、金がかかっていようがいまいが、素敵な二人の世界に十分堪能できました。これは名画でしょう! ごりょん的にはウハウハでした。

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