2007年11月28日(水)
ロッテンマイヤーさんに学ぶ [日記]
『アルプスの少女ハイジ』は素晴らしいアニメです。再見中。
作中、ロッテンマイヤーさんはハイジの行動のほとんどを禁止する。それを見てて思ったんですが、禁止をたくさんする人というのは、好きなことが少ない人なんじゃないだろうか。
自分のことと置き換えて考えてみる。
例えば、私はタバコを吸いません。だからタバコ禁止でも平気。でもタバコが好きな人には禁止は辛かろう。
タバコを甘味に置き換えて考えてみる。
甘味禁止、辛いです。
今度はタバコ好きな人に自分を置き換えてみる。
タバコ禁止、辛い!
勿論禁煙要求をされる場所や事情がある。
それをすっとばして、自分の好きなものが禁止されるの辛いな、と考えると安易に禁止とは言えない。
ロッテンマイヤーさんは見てると、彼女はどうしても好きでやめられないこと、好きなことが少ないかんじがする。だから禁止することにためらいがないんじゃないかな、と思った。
------
空気読め、の違い。
ロッテンマイヤーさんとその他の人では、空気読む場所が違う。
ゼーゼマンさんの屋敷の中は、
ハイジ、クララ、おばあさま、セバスチャン
VS
ロッテンマイヤー
というかんじ(チネッテは中立)。
多数少数でいえば、ロッテンマイヤーさん一人が「空気読めない」というかんじ。
でも当時の世間全体で見ると、ハイジ達の方が少数なんじゃないだろうか。19世紀のドイツだったら階級差は当たり前。そして階級差が合理的に機能してるはず。それを踏まえると、ロッテンマイヤーさんの方が普通なのかも。「世間の空気が読めてない」のはハイジ達なのかも。
「空気を読む」というのは一つではないな、と思った。
ところでロッテンマイヤーさんのよくないところは、世間の空気(ルール)は読めてても、合理的ではないところだ。
ゼーゼマンさん家のお金で賄ってもらってるハイジは、クララの遊び友達役に徹し、クララに合わせていくことが相当。でも、それにばかり則して、ハイジがノイローゼになったら、クララにとってハイジは楽しくない子供(陰気な子供)になってしまうので、遊び友達の役を出来なくなると思う。結果として、ロッテンマイヤーさんの仕事は出来てない。一見真面目に見えるけど実際は怠慢。
ロッテンマイヤーさんに必要なのは、どうれば最良の結果が導き出されるか、の思考だと思う。
----
誇張して描かれてるから滑稽に映るけど、ロッテンマイヤーさんみたいな行動は案外普通の範疇。執事らしい仕事っぷり。でも合理的ではない。
ロッテンマイヤーさんは、反面教師として非常にすぐれたキャラクターだなーと思いました。
Posted by こさ ささこ