現在54歳の未知下(みちした)は仕事、生活、恋人にと、充実した日々を過ごしていて、これといった不満もなかった。ある日、恋人の成宮(なるみや)とホテルのバーで待ち合わせをしていた時、眩暈を感じた途端、「龍水(たつみ)と出会ったあの日」にかえっていて、唯一、心の中にしまってあったことをまるで昨日のように思い出していた。そんな態度をいぶかしんだ成宮は『実は自分と別れようとしている』のではないかと勘ぐってしまう。
1) 眩暈 2) 嫉妬 3) 誤解 4) 臨戦態勢 5) 合意 6) スペシャルサービス = 完話 =
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